2022年ジャパンカップ最終追い切り全頭評価
おはようございます。
今回はジャパンカップに出る馬たちの最終追い切りの評価と一言コメントを書いていこうと思います。
いつも書いているメモの形式で載せるので、ぶっきらぼうな口調になることをご了承ください。
追い切り評価の基準
S→絶頂期と比べて、さらに上積みがある状態。
A→絶頂期と比べて、遜色ない状態。
B→絶頂期と比べると、少し落ちている状態。
C→調子が落ちている状態。
※は他の調教映像がないため縦の比較ができていません。
この最終追い切り映像だけの評価になります。
全頭評価
・シムカミル(フランス)・・・B+(※)
絶頂期:ー
東京競馬場ダート不良。
強くは追われていないが、力強い走り。後ろ脚の具合が良い。
ストライドはそこまで大きくはない。まっすぐ走れているのも好印象。
・オネスト(フランス)・・・B(※)
絶頂期:ー
東京競馬場ダート不良。
前脚のかきこみが少なく、やや元気がない印象。
ルメール騎手曰く良馬場でこその馬だそうだが、万全の体調には見えない。
・ヴェルトライゼンデ・・・B+
絶頂期:2020年日本ダービー(栗東坂路併せ馬・併せてからの反応がピカイチ。かきこみが大きく、前脚の筋肉が隆起している。)
栗東坂路単走。霧が出ている。
鳴尾記念時と比べて前脚のかきこみが小さい。前脚付け根のコブも控えめ。この点は前走オールカマー時と変わり身無し。絶頂期とは比ぶべくもない。
ただし、よそ見は前走時ほどしておらず走りへの集中力は増している印象。
・トラストケンシン・・・B(※)
絶頂期:ー
美浦坂路重馬場単走。
まっすぐ走れているが、やや迫力にかける。
騎手が乗っている割にはタイムも出ていない。
坂路だが、歩様はスムースで好印象。
・グランドグローリー(フランス)・・・B
比較対象:2021年ジャパンカップ(白井ダート稍重・よそ見しがち。柔らかい走り方だが、脚の可動域はしっかり動いている。)
東京競馬場ダート重。暗くて見えづらい。
最初よそ見をしているが、助手が追い出してからは走りに集中できている。
昨年の追い切りと比べると、柔らかさは変わらないが、力強さには欠ける印象。
・ヴェラアズール・・・A+(※)
絶頂期:ー
栗東ウッドチップ良馬場単走。
コーナーでは大きく外を回している。
元々反応が良かったが、助手が軽く促してからはさらにもうひと伸び。
前脚付け根の筋肉が非常に発達している。
集中して走れているし、仕上がりを不安視する必要はまったくない。
・テュネス(ドイツ)・・・B+(※)
絶頂期:ー
東京競馬場ダート稍重。
かなり流して走っている。
調子が悪い気配はなく、気分は乗っているように見える。
・デアリングタクト・・・C
絶頂期:2020年オークス(栗東坂路良馬場単走・前脚のかきこみが大きい。筋肉が発達しており、脚の可動域も広い。迫力あり。)
栗東坂路良馬場単走。やや霧。
ラチ沿いで追い切り。アタマは上がっており、3歳時を思わせる気配。
ストライドの小ささが目につく。絶頂期はおろか、前走時よりも小さい。
前脚のかきこみも一歩足らない。仕上がっているようには思えない。
・ユニコーンライオン・・・C
絶頂期:2019年菊花賞(栗東ウッドチップ良馬場併せ馬・馬体を併せてから反応がいいし、ムチを入れたらさらに加速。前脚のかきこみも大きく、併せ相手のダノンファラオに0.2秒先着した。)
栗東ウッドチップ良馬場単走。
まっすぐ走れているし歩様も良い。
騎手が促してからはやや伸びも見られるが、ストライドは絶頂期と比べて小さめ。
また、この馬は最終追い切りを併せ馬で行うことが多く、追われ方も強い。
いつもと比べると今回の追い切りはどうも寂しく見える。
・ハーツイストワール・・・B
絶頂期:2022年アルゼンチン共和国杯(長い区間いい脚を使えている。クビが高めの走法。一度前に出てから乗り役が促していない。あえて併入させることで闘志を上げようとしているのかも。)
美浦坂路重併せ馬。
前脚のかきこみ自体は悪くないが、騎手が促してからの反応はいまひとつ。
前走クビの位置が高かったが、今回はやや下がり気味。
併せ相手の未勝利馬を抜かすことができなかったが、前走の調教でもあえて同時に併入させている節があるので、この点はそこまで気にしなくていい。
・カラテ・・・S
絶頂期:2022年新潟記念(栗東坂路良単走・柵沿いにまっすぐ走れている。歩様もリズムよく駆け上がれている。乗り役が追い出してからも反応が良い。)
栗東坂路良単走。霧で見づらい。
前走時よりも前脚の可動域がやや広い。
クビが高めなのは前からだし、集中して走れているはず。
今回は乗り役が追っていないが、馬自身がスパートできており非常に好印象。今がポテンシャル的には絶頂期。
・シャドウディーヴァ・・・C
絶頂期:2021年アイルランド府中牝馬ステークス(美浦坂路稍重併せ馬・歩幅が小さく、駆け足のスピードが早い。馬体を併せにいってからも長くスパートできている。)
美浦坂路重併せ馬。
まっすぐ走れておらず、乗り役が重心を変えて進路を直している仕草が見て取れる。
ムチを入れてからの反応もいま一歩で、併せ相手の1勝クラスの馬と同時に併入。駆け足のスピードも足らない。
条件的に買いたかった馬だけに残念な仕上がり。
・テーオーロイヤル・・・A
絶頂期:2022年ダイヤモンドステークス(栗東坂路良単走・内側から駆け上がる。前脚の付け根の部分も筋肉の躍動感が分かるレベルで動けている。)
栗東ウッドチップ良単走。
乗り役は促していないが、のびのびと走れている。
クビの位置が低く、ストライドは大きい。
いつもとは違うコースでの追い切り内容だが、調子が落ちているようには見えない。
・ダノンベルーガ・・・B
絶頂期:2022年日本ダービー(美浦ウッドチップ良併せ馬・乗り役が追っていないが集中して走れている。トビが大きく、特に後ろ脚は良く発達していて蹴りが強い。)
美浦ウッドチップ重併せ馬。
いい時と比べるとまだ蹴り足の強さが物足らないが、トビは大きくこの馬らしく走れている。前走時からのスケールダウンはない。
・シャフリヤール・・・A
絶頂期:2021年毎日杯(栗東坂路良併せ馬・上半身の発達が著しい。筋肉に二本脚の生えた生き物が迫ってくる感じ。柵沿いだがまっすぐ走れているし、駆け足のリズムもいい。)
栗東坂路良併せ馬。霧で見づらい。
序盤やや、よそ見があったが、以後はまっすぐ走れている。前走はフラフラ走る区間があったので、今回は上積みに期待できる。
・リッジマン・・・C
絶頂期:2018年ステイヤーズステークス(栗東ウッドチップ良単走・クビを高くして走っていたが、乗り役が促すと一変。クビを下げスパートした。ストライドも大きい。)
水沢ダート良単走。水沢競馬場の追い切り映像を見るのは初めて。
舌を出しているが、乗り役がムチを入れてからはキビキビと走れている。思っていたより悪くなくて面白い。
ただ、絶頂期に比べるとトビもかなり小さく、クビの位置も高い。
・ユーバーレーベン・・・B
絶頂期:2022年天皇賞秋(美浦ウッドチップ良併せ馬・この時は3頭併せで真ん中。前脚の掻き込みが今までで一番大きかった。内側で追っていたマイネルファンロンには0.4秒差で先着している。)
美浦ウッドチップ重併せ馬。
併せ馬で内側を走るのも、外側の馬を見る素振りも、いつも通り。
走りが手前の馬に被り見づらいが、トビは前走ほど大きくない。相手であるココロノトウダイ(オープン入りしている馬)の走りには合わせられている。
・ボッケリーニ・・・S
絶頂期:2020年中日新聞杯(栗東ウッドチップ良単走・初めよそ見はしているが、直線入ってからはよく伸びている。ストライドが大きいが、歩様は滑らかでバランスが良い。)
栗東ウッドチップ良併せ馬。内側を走っている。
途中まで、外側の併せ馬に顔を向けて走っていたが、さらに内側から恐らく別の調教中であろう馬が来ると一変。乗り役が促すこともなく、自らスパートしていった。最後は外側の馬はおろか、先に抜け出していた内側の馬にも先着。馬の負けん気の強さを感じる。狙っておこなったのかは不明だが、非常に意欲的な追い切り内容。
最終追い切りベスト5
1位:ボッケリーニ(S)
2位:カラテ(S)
3位:ヴェラアズール(A+)
4位:シャフリヤール(A)
5位:テーオーロイヤル(A)
以上です。
今回の追い切りも面白かったですね。
特にラストのボッケリーニには度肝を抜かれました。
メンバー的に強くなりますが、期待せずにはいられませんね。
残念だったのはシャドウディーヴァ。
追い切りさえ良ければ、激走馬に指名するつもりでした。
もうさすがに歳な気がします。
あとデアリングタクトについてだけ一言書きます。
今回出来が良くなかったのでC評価をつけましたが、自分はこの馬に、ヴィクトリアマイル時も宝塚記念時もC評価をつけています。実際、今見ても追い切りの内容は悪いです。
しかし、実際のレースは、ヴィクトリアはソダシと0.5秒差の6着、宝塚記念は3着と好走しているんですよね。
出来が明確に悪くても上位に来れる力、それは地の力でしょう。
中一週の強行ローテ、追い切りでも走っていない、それでも女王として貫禄のあるレースをしてほしいです。
ジャパンカップの展開予想はいつも通り動画で喋るので、ぜひそちら(Youtube)も見てみてください!
次回はジャパンカップの回顧ですかね。当たっていることを祈りながら…。
またよろしくお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?