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いい音、悪い音。

ここはとある一室、2人の男女が炬燵を囲み雑談している。
傍にハチワレの猫が一匹、眠そうに欠伸をひとつ。
女が言った。
「そもそも、音楽理論ってどんな時に使うの?」
男が返す。
【そうだね、音楽理論を知ってても演奏に活かせなきゃ意味ないからね。】
「そうだよ、知識があってもいい曲が作れるとは限らないでしょ?」
【うん、そうなんだよね。】
【音楽理論って言うのは音を効率よく操るツールなの。】
「ツール?」
【音楽理論を理解してれば、曲のレパートリーが増やせて、作るのも早くなる。】
「もうちょっと詳しく!」
【えーと、音って出鱈目に組み立てて曲を作ってもいい曲にはならないでしょ?】
「うん、そう思う。」
【で、音楽理論で聴いて心地よい音の組み立て方を覚える、組み立て方を知ってたら心地よい曲が作れるよね。】
【それから、音楽理論は多彩な組み立て方を覚えられる。】
【結果、曲の作り方のレパートリーが増える。】
「おぉー!わかた!」
【でも、音楽理論だけ覚えても、演奏する時に問題がでてくる。】
「なになに?」
【組み立てた曲をパッと演奏ができる技術も磨いておかないと、考えたフレーズやらコードやらを練習して一曲弾けるようにしてからやっとこさ音源が完成する。】
【まぁ、譜面が書ける人は譜面にして演奏を頼むのでもいいんだけどね。】
「なるほどね〜、理論とプレイ両方出来なきゃだね。」
【音楽理論は全部知ろうとすると膨大なな量があるから…、曲を作る時、ギターとか使ってコードの構成を考えたりするとする。】
【その時はギターの練習も兼ねられてるでしょ?んで、コードの構成でどのコードが使えるのかとかを理論で探すとその部分は勉強できるから、理論はかいつまんで必要な事をちょっとづつ覚えていって、演奏面も曲を作りながら、あーでもない、こーでもないって弾いてればフレーズも覚えるし、コードとかも色々弾けるようにもなってくるから、作曲すると平行して覚えられていいかもね。】
「いいこと聞いたね。」
「音楽理論の使い方はわかったよ!」
【そりゃよかった。】
「あと、気になるワードがあるんだけど、いい音ってどんな音?」
【いい音っていうのは、いい音のことさ。】
「なるほどーって、わかんないし笑。」
【難しいこと考えるね笑。】
【音っていうのはさ、基音が鳴って、倍音が鳴って音色が決まるんだけど、人の声って人それぞれじゃない?】
「うん、似てる人もたまにいるけど。」
【なんで色んな音があるかっていうと、倍音の出方で変わってくるんだ。】
「その基音とか倍音ってなんなのさ?」
【基音は基本音とも言われて、音が鳴ると、その音のなかで、一番周波数の低い音で、周波数が高くなると基音より高い音になるんだけど、これが基音と同時になった時のが倍音。】
「うん、わからん笑。」
【説明してる動画がYouTubeにあるから、それ見るとわかるかもね。】
【んで、基音ってテレビの試験電波あるでしょ?ああいう無機質な音なの。】
「ふーん、基音は想像できた!」
【自然界とか声とかだとそういう音ってないでしょ?】
「うん、ないね!」
【それで、声を基準に説明すると、基音が鳴ると基音より高い音の倍音も同時に鳴る。】
【声に関しては基音だけ、倍音だけでは鳴らない。】
【さらに、基音は一つだけなんだけど、倍音は複数鳴る。】
「うん。」
【で、倍音って言うだけあって、基音の倍々で鳴る。】
【基音の2倍音の周波数の倍音は2倍音、3倍は3倍音とか言う。】
【で、人によって倍音が鳴る数が違う。】
【これが人によって違う声が出る秘密。】
「なるほど〜、で、いい音は?」
【音って空気の振動なの。】
【振動にいいも悪いも無いと思わない?】
「言われてみれば…。」
【全部気のせいさ。】
「お後がよろしいようで。」
『にゃぁぁぁ〜。』

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