【解説編】#18「Party Ticket」

 # 17からの流れで次はこちらの詩をあげてみようと思いました。(在宅大推奨ゆえにあっぷが捗りますねw)

 というわけで話は# 17から続くのですが、# 17の詩を書いた中学生の頃、わたしは幼少期から習っていたバレエの流れで新体操部に所属にしていたのですが、それとは別に文芸部にもとても興味を持っていました。しかし、残念ながら兼部は学校の決まり?で出来ず。が!たまたま?文芸部の全部員2名!という少数の中の1人と1年生の時に同じクラスで、しかも五十音順で決まる初めての席順が前後だったこと、趣味嗜好の一致もあり、とても仲良しになりまして。そんなことから、その文芸部員の友達に頼んで文芸部で発行している文芸誌に自作の詩を掲載させてもらっていたのです。というわけでその時載せてもらった詩というのが# 17の作品でした。

 毎度の事ながら話は長くなるのですが# 17の詩を載せてもらうにあたって挿絵を入れたいと思ったわたしは、やはり仲の良い友達で美術部だった女の子に頼んでこの詩に合うような挿絵を書いてもらいまして。確か少女マンガの主人公っぽい美少女が頬杖をついているような絵を書いてくれたのですが。(今も実家のどこかにその冊子はあるのだろうか…??)

 その美術部の友達というのが、その年頃にしてはなかなかに世間を冷めた目線で見てるクールで気だるげな思考?をキメてる子だったのですよ。父親が会社の社長さんで、ちょっとしたお金持ちだったこともあって、なに不自由なく育った事に対するちょっとひねくれた反抗心みたいなのがあったと思っているのですが。(そうゆう境遇の子ってわりといつの時代にもいますよねw)

 で、その子が何かとわたしに「ほんとにミヤカワ(わたしのその頃の名字)(しかも他の友達はみんな下の名前に「ちゃん」付けで読んでたのにちょっとクールに決めてる彼女だけは名字呼び捨て)はメルヘン少女だなぁ」って呆れた感じで苦笑していて。

 そんな彼女に対するわたしの気持ちを綴った詩がこの# 18「Party Ticket」になっています。(あえて?彼女には読んでもらったりはしなかったのですけどね。こういう気持ちはわたしの心の中にだけあるのがその時は素敵だったのです。)

 ここで、ちょっとだけ?作品自体の解説を。ここでイメージしている『月と星に囲まれて風の歌が聴ける、ペンペン草が咲いている素敵な場所』というのは# 17で窓を開けてわたしが見ていた外の景色と同じ場所になるのですが。わたしの実家の自室の学習机の前の窓の外には、雑木林と空き地と公園が広がってまして。わたしは幼少期からその雑木林と空き地と公園で遊んでいまして、そこがまさに季節によってはペンペン草とかいろんな雑草や野の花が咲いているような素敵な場所でして。そして『君の買ったパーティー券』という表現は自分でもなぜ『わたしがあげた』ではなくて『君が買った』なのか??だったのですが、よくよく考えてみるとおそらく『あげて』無理やり?来て貰うのではなくて、あくまでも彼女が自主的に来たいと思って来て欲しかったから『買った』なんだろうなぁと。(いくらで買ったのか?など突き詰めると謎な点は多々ありますが、それがなんだか辻褄が合わない夢の世界のお話しらしいところでもありますw)そして文字通り『小さな思い出』がわたしの人生の中で、こうして詩にした事で創られているのは、書いていたこの時は、ある意味無自覚だったのですが、時がたってその心のアルバムを見返した今、我ながらすごいなぁと改めて感慨に耽っています。(←毎度の自画自賛w)

 この詩も自分でとてもとても好きな詩なんですよねぇ。毎度毎度のわたしの崇拝するユーミン様の名曲『ベルベット・イースター』も、同じく才能溢れる宇多田ヒカルちゃんの『Automatic』も10代で書かれた作品ということですが、その頃ってやはり1番素敵な感受性を持っていた年頃だったと思うので。美術部の彼女が言ったように、その頃のわたしは正真正銘純粋無垢な『メルヘン少女』だったのですが(笑)、それを自分でわかっていて、今だけなんだと、そんな自分を大切にしていたのです。そんな大切な気持ちを綴った作品をあなたにも読んでいただけたらと思います。

~fin

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