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2020年G1プレイバック


さて、今更ではあるが自身の備忘録も兼ねて昨年の平地G1を簡単に振り返っておこうと思う。

レース名 勝馬(人気と単オッズ) 決まり手

レーストピックス

自分の本命馬の短評 という流れで書いていこうと思う。


フェブラリーS モズアスコット(1人/2.8倍) 中捌く

根岸Sで鮮やかな変わり身を見せたモズアスコットがここも難なく突破。シンガリ人気のケイティブレイブを2着に導いた長岡騎手は夏にアールスターで初重賞制覇など飛躍の年に。

モジアナフレイバーは11番人気6着で健闘したと言えるがもう少し位置が取れていれば。ここところ不振だがまた復活してほしい。


高松宮記念 モズスーパーフレア(9人/32.3倍) 逃繰上

キャピタルシスタム大躍進の年に、1着入線のクリノガウディーが降着に、ちなみにモズとの着差は非常に小さかった。前が塞がったダイアトニックも際どく入線しており、上位4頭がハナハナアタマの大接戦。秋春連覇を狙い人気を集めたタワーオブロンドンは12着に大敗。

本命モズスーパーフレアだったので馬券は会心だったが折角なら気持ち良く勝って欲しかったと思ったのは欲深すぎるか。。


大阪杯 ラッキーライラック(2人/4.1倍) 直内割

ここでノリさんの飛び道具、1番人気ダノンキングリーの逃げは予想外だった。しかしジナンボーが執拗に絡んだこともあり最後は3着に力尽きた。内を強襲した伏兵カデナもう一息だった。

ここもラッキーライラック本命でここまではよかった、ここまでは。


桜花賞 デアリングタクト(2人/4.2倍) 外急襲

雨の桜花賞はあまり印象にないがいつになくタフなレースになった。先に抜け出した人気の中心レシステンシアをデアリングが力強く差し切った。松山騎手の大きなガッツポーツが印象的。

本命を打ったヤマカツマーメイドが真っ向勝負してくれたのでシンガリ負けでも気持ちよかった。


皐月賞 コントレイル(1人/2.7倍) 直競勝

生産者インタビューでノースヒルズの方が言ってた(生産のみで所有はしていない)キメラヴェリテというのもおりまして・・に感動した。レースは内から先に抜けたサリオスと外を回したコントレイルの一騎打ち。個人的には昨年1番痺れた好レース。コントレイルが4角でサトノフラッグをねじ伏せたのもかっこよかったし、人気3頭と渡り合ったウインカーネリアンも実にしぶとかった。

本命のダーリントンホールは人気通りの5着、どうももてあましている感がもどかしい。。


天皇賞春 フィエールマン(1人/2倍) 外差届

キセキが道中動いてミッキースワローも早めの進出を見せレースとして面白かった。個人的にはスティッフェリオの単、こちらが頭の三連単もあったので悶絶のゴール前だった。

本命のミッキースワローは3着まで、前半かかってなければなぁと。。


NHKマイルC ラウダシオン(9人/29.6倍) 番手抜

スタート直後から人気の中心レシステンシアとそれを徹底マークのラウダシオンの並びが直線で入れ替わっただけ。春先は結構ミルコらしい勝負勘があったのだが。。

本命を打ったサクセッションは14着に大敗、直線を向くときの勢いは良かったが最後は完全にガス欠に。


ヴィクトリアマイル アーモンドアイ(1人/1.4倍) 楽抜出

ディメンシオンとセラピアの2頭が取消。G1で複数取消はあまり記憶にない、しかしアーモンドアイは直線持ったまま抜け出し次元が違った。相手を間違わず脚を使い切ったサウンドキアラ松山騎手の好騎乗も陰ながら光っていたと思う。

本命のダノンファンタジーは5着まで、府中の力勝負では分が悪かったか。


優駿牝馬 デアリングタクト(1人/1.6倍) G前差

マジックキャッスルがきちんと進路を主張していれば勝てていたし、そうであれば当然三冠も達成されてなかったと思っている。ウイン2騎の健闘も光ったがまぁ完全にシーザリオしたってやつ。

本命のリリーピュアハートは痛恨の出遅れで流れに乗れず9着。


東京優駿 コントレイル(1人/1.4倍) 楽抜出

マイラプソディの道中捲りもあり出入りのあるレースだったが、コントレイルは好位から直線は安全に安全に外に外に進路を取りそれでも圧勝、強かった。

本命を打ったサトノインプレッサは惜しい4着、頑張って上手く捌いてくれた。


安田記念 グランアレグリア(3人/12倍) 早抜出

池添騎手が芝の塊に殴られ、最終決戦のポルコロッソみたいになりながらも力強く抜け出した。京王杯SCを勝ってここも果敢に逃げたダノンスマッシュの勇敢なチャレンジも称賛に価すると思う。アーモンドアイは2着まで。

本命のヴァンドギャルドは9番人気で10着。秋に同舞台で花は開いたがここではまだ敷居が高かった。


宝塚記念 クロノジェネシス (2人/4.1倍) 四角先

抜群の手ごたえで進出したクロノジェネシスが大楽勝で3着に11馬身差。人気の中心サートゥルナーリアは4着に終わり、結果的にこれがラストランに。あの手ごたえから掲示板まで追い上げたメイショウテンゲンにも復活してほしい。

本命を打ったワグネリアンは馬場も展開も合わず13着に大敗。



スプリンターズS グランアレグリア(1人/2.2倍) 外一気

32秒7で逃げて坂上まで踏ん張ったモズスーパーフレアも強かったし、寸前まで先頭だったミスターメロディも本当に惜しく、果敢に前を追った当時3歳のビアンフェも強くなると思うが、それにしてもグランの決め手は秀逸。アウィルアウェイも圏内に届いたほどの前掲ではあったがしかしキレにキレた。

本命を打ったライトオンキューは9着完敗。


秋華賞 デアリングタクト(1人/1.4倍) 早抜出

マルターズディオサの意を決した逃げがレースを引き締め、強引な進出を見せたソフトフルートの好走も、ここで溜飲を下げたマジックキャッスルの踏ん張りも光ったが、堂々とデアリングタクトが地力で押し切った。

大穴フィオリキアリに本命を打ったが10着まで。


菊花賞 コントレイル(1人/1.1倍) 直競勝

ここもバビットの腹をくくった早め先頭がレースを締まりのあるものにした印象。二冠馬を徹底マークしたアリストテレスが一旦は先頭を伺ったものの最後はコントレイルがねじ伏せた。

淀巧者マンオブスピリットに期待したが11着に終わった。


天皇賞秋 アーモンドアイ(1人/1.4倍) 先抜出

レースの上りが33秒6という究極の決め手比べとなった。大阪杯同様ここもジナンボーの人気馬(今回はアーモンドアイ)徹底マークがさりげなくレースのアクセントに。フィエールマンの豪脚もこれまでのイメージを覆した。

またコース巧者(ダイワキャグニー)に本命を打てど6着まで。


エリザベス女王杯 ラッキーライラック(1人/3.3倍) 早先頭

2番人気ノームコアが大逃げの手に出る予想外のレース展開。先に抜けてサラキアらの急追をぎりぎり抑え込んだ、ルメールの仕掛けも冴え渡った。

ノームコア本命でなんとも複雑なレース、香港ラストラン勝てて良かった。


マイルチャンピオンシップ グランアレグリア(1人/1.6倍) G前差

直線馬群を先に行かせてから追い込んだグランアレグリアが春秋マイル王に。(去年の春秋マイル王)インディチャンプも春秋ともに力を見せてくれた。スカーレットカラーの内強襲も大阪杯のカデナを思わせノーズヒルズ躍進の1年を彩ったか。実力馬が力を出し切った好レース。

本命レシステンシアは流石に成長しすぎて(+24キロ)8着に止まった。


ジャパンカップ アーモンドアイ(1人/2.2倍) 先抜出

ウェイトゥパリスがゲートを渋り、キセキが大爆走と盛りだくさんだった三冠馬揃い踏みの2020年ハイライト。勝ちに行ったグローリーヴェイズも力を見せたし、本当に競馬史に残る最後の直線だったが最後はやはりアーモンドアイがきっちり締めた大団円。

本命デアリングタクトはどうも府中だとスムーズさを欠き3着まで。


チャンピオンズカップ チュウワウィザード(4人/13.3倍) 中抜出

断然人気のクリソベリルが直線もう一つ伸びを欠き、ようやく秋のG1で1番人気が負けた。ヨシオは魂の連闘策を敢行し、春の王者モズアスコットもラストランで掲示板に届く意地を見せた。

本命エアアルマスはインティに執拗に絡まれ10着敗退。


阪神ジュベナイルフィリーズ ソダシ(1人/3.2倍) 直中割

メイケイエールがほぼ勝ったという雰囲気で直線外から迫るも坂を登って失速、スプリントよりの適性が垣間見えた。この馬も白毛一族。サトノレイナスも苦しいところから良く伸びて直線は見ごたえのあるレースとなったが結局は次のスター候補ソダシにわずかに凱歌が上がった。

人気薄のサルビアに本命を打ち見どころのある8着、引き続き狙う。


朝日杯フューチュリティS グレナディアガーズ(7人/17.5倍) 先早抜

モントライゼがかなり速いペースで大きな逃げを打ちレコード決着。人気2騎が迫るもスピード自慢の伏兵が鮮やかに駆け抜けた。1番人気レッドベルオーブは叩き合いで遅れを取り3着まで。

本命のスーパーホープは11着で後に骨折が判明。


ホ-プフルS ダノンザキッド(1人/2.1倍) 四角先

ランドオブリバティが大逸走を見せて波乱の展開となったが、人気の中心ダノンザキッドが力強く伸びて師弟Vを達成。

本命のアドマイヤザーゲはあまり見せ場なく10着に沈んだ。


有馬記念 クロノジェネシス(1人/2.5倍) 直競勝

先に抜けたフィエールマンを力強く競り落としたクロノジェネシスが春秋グランプリ制覇を達成、牝馬の1年を象徴するかのように松山騎手好騎乗のサラキアが2着に割って入った。上位人気馬が概ね上位に顔を出しそれぞれに力を出し切った名勝負だった。2年前の覇者ブラストワンピースも大事には至らず何より。

オーソリティに本命を打ったが早々に後退し14着。木村厩舎は何かと大変。


甲乙つけがたいが選ぶならばやはり皐月賞が年間ベストレースかなぁと。ジャパンカップももちろん、マイルCS、有馬記念、安田記念など古馬戦線は特に迫力のあるレースが多かったように思う。喜んでばかりもいられないが、無観客や人数制限で各馬が力を出し切った感じもある。さて、今年はどんな競馬が待っているのだろうか。

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