アーセナル

どーもーmakoyumeです。今日はアーセナルについて

アーセナルの構成力 前半

長期にわたる政権後どう新たな風を吹き込めるかチームに自分の色を映せるかベンゲル監督という22年間継続して色を保ち続けたポジショナルサッカーにスペイン人指揮官エメリはどう色を保ったままオリジナルの色を付けるかは難しい難題である。マンチェスターでのスーパーな実績とパフォーマンスを27年続けたサーアレックスの勇退後混乱を招いたユナイテッドの再来を招かぬようにアーセナル首脳陣は頭を巡らせただろう結果としてパリの監督を辞めていたエメリに照準が合い夏に就任。ベンゲルが残した遺産を生かしながら捨て去る部分を客観視できるか私は注目していた。第一に修正を実行しなければならなかったのはベンゲル時代に破滅していた守備の部分を立て直すところからだっただろう。夏の補強でサンプドリアで評価を上げたトレイラ(私も高く評価している)やGKのレノCBにドルトムントからパパスタソプーロス、セントラルMFゲンドゥージ(プレシーズンの試合を見て可能性を感じた選手)らを獲得。特にMFのトレイラの獲得は利しかない彼のボール奪取能力や試合を読む能力、カバーやボールのリズムを生み出せる彼の補強はチーム力向上を明らかに推進した。試合を見て感じたのは明らかに守備の意識が上向きポジショニングやチャレンジ&カバーの規律を整え、切り替えの早さや守備の集中力が丁寧にチームを解明させたエメリの素晴らしさに私は尊敬している。補強も同じで地味だが的確な点は特に評価でき名より実を取った印象は可能性を感じる、GKは7節辺りまではチェフが起用されてたがここは難しいところではあるビルドアップの部分でなかなかスムーズに行かずバタバタ感は続きチェフも個人でのミスが目立っており彼の足元のところを狙われることが多く8節あたりからレノが重用されている。個人的には今の時代に適応する時間が少し掛かった印象があり馴染む時間が許されなかったのは少し残念ではある。ただプレミアリーグのスピード感を知っているチェフなのでもう少しだけ期間があればという気持ちがある。ただ新加入のレノはセービングや足元、キックは安定感を感じるただセットプレー時の飛び出しやフィジカルを前面に押し出すプレミアでは1年目という部分はあるが少し曖昧さや飛び出すタイミングにズレを感じるので慣れるまでセットプレーは少し怖さはある。私が好きなのはMFのゲンドゥージの見ている視野感覚が優れている点。まだ19歳ながら(年齢はあまり関係がないが)プレミアの激しさにすぐに適応しパフォーマンスの乱れを感じさせていないしまず落ち着きを感じる。一流の選手は落ち着きを持っており余裕がチームにも好影響を出すその資質をすでに備えているこの若さの選手はなかなかいない点に将来性を感じる。味方の立ち位置を把握しサポートするスピードも早くセンスがあり彼からはリズム性を感じエジルやラカゼットらの特殊な感性の選手とのコンビネーションにも不自然さがない。意外性も持っており相手の目線が逆を向いていると判断した際はそのギャップを見つけ出しタイミングを把握しパスのスピード調整もうまいので味方も組みやすいその比例視野が常に確保されているので流れを止めるようなミスが少ない。まだ波や時々強引さも感じるが可能性を感じるゲンドゥージにエメリ監督も多くの出場機会を与えているのも頷ける。ロングフィードやレンジが広いジャカなど守備の技術が抜群に高いトレイラらと同様に試合に出ているというエメリが評価している証しだ。エメリの魅力は選手のモチベーション管理や選手起用でチームの力をプラスに持ってくところにいい監督であることがわかる。プレミアでの前半戦エメリの采配で状況が好転した試合がいくつかあったがほとんどが選手の交代だった。私はどっちかって言うと監督の采配で試合の結果や全てを変えたなどと言う意見をあまり関心がないなぜなら試合に出ているのは選手なのだから。プレーで結果を変えていくのは選手なのだ。なので途中から入って試合の流れが変わったりそれが結果に変わったりすると選手と監督との関係性が良いのだなと感じるベンチスタートでも選手の気持ちやメンタル面が落ちず逆に途中からチームに好影響を与えられる選手との関係に評価している。フォーメーションの豊かさも簡単にはできないことの1つだろう。4−2ー3ー1や4−3−3、3−4−3などあまり1つのフォーメーションに拘らず複数の選択肢をある程度の完成度で確保している点も評価できそれぞれに適した選手起用も好きだ。いかに選手の長所を生かしながらある意味そこが短所にならないように対処するのは難関でありうまくいけば一番の強みになる部分をまだ発展途上ながら長所になってきている気がする。例えば3バック時のウインバックの適性を見極めてる点は飛筆に適する。3人が後方にいる3バックだとウイングバックの立ち位置が非常に重要になる。このポジションに守備的な選手や攻撃面で違いや貢献できないと最後の30mやビルドアップの段階にも支障が必ずと言っていいほど出る。ただある程度ラインを下げ受けの姿勢に入る際のポジショニングや守備の全体技術、フィジカル的な部分、ヘディングの強さなども求められるので役割は複雑性が問われる。ここで適材と素早く判断されたのは左コラシナツ右ベジェリン(負傷離脱後はナイルズ)でこの2人の長所が開花した感がある。コラシナツはアーセナルの武器と言ってもいいぐらい存在感があり個人的にも攻撃時のアーセナルの心臓部になっている印象が浮かぶ。彼の攻撃参加のタイミングやスタートのポジショニングの高さ、スピードダッシュの迫力などの貢献は素晴らしく守備の雑さや絞り、攻め上がった際の戻るスピードは少しレベルを上げる必要性を感じるがそこはある程度目を瞑らざる得ないがそこを覆って有り余る攻撃性能は魅力だ。ベジェリンも同様でスピードを生かしたアップダウンやボールを持っている選手との組み方もセンスを感じグラウンダーのクロスやシュート性のクロスなど相手にとったら怖さを感じ高い位置どりで裏をとる意識も狙いとして持っている。今シーズンはより守備の丁寧さや落ち着きを感じるようになり1つ上の階段を上った感がある。その彼らの長所を3バックを採用しより高い位置で絡ませるところにエメリの適材適所を見極めるスピード感を感じる。