2023年ARUTEGA振り返り書き殴り
この記事は会社3期目、4期目直前のARUTEGAのまとめです。
会社の実情を赤裸々に書いてます。
去年のまとめを見ながら、ARUTEGAは前に進んでいることを実感しました。
閑散期に暇つぶしで作ったサイトが話題に
今年の始まりは好調なスタートとは言えず、重なる案件の後に訪れた静寂に一時期は不安を感じた。そうして暇を感じる間もなく忙しさが戻り、その中で山田さんの結婚相手を募集するサイトを立ち上げる。
このサイトは当初は“暇つぶしと善意”から始まったが、結局は忙しい中での挑戦となる。リリース後は多くの反響をいただき、コミュニケーション戦略がハマったと思う。先日の田渕さん企画でもピックアップしてもらえて、印象を残せていたことを確認ができた。
受注と雇用
山田婚活サイトをリリースしたことで、今年は過去最大規模の受注を獲得し、長期間の上場企業のリニューアル案件を手掛けることになる。
経済合理性のないプロジェクトは結果的に大きな仕事と雇用の呼び水に。
時同じくリリースが話題になる直前、念願であった初の正社員を雇用。
当初はデザイナーを募集していたが、ディレクターとして坂さんを迎え入れることに戸惑いはなかった。
彼と対面した瞬間に『自分の上位互換』だなと、居心地の悪さを動物の本能で感じたのを覚えている。今思えば “こいつは俺より強くなる”というような、オスとしての競争本能だと思う。
採用で大切なこと
採用にとって大切なことは、自分よりも優秀な人を見極めることだと思う。
小さな会社の経営者にとってコントローラブルな人材を雇用することは、会社という器を小さくしていく。
いつか我々が大きな組織になった時、自分よりも優秀な人が、また自分よりも優秀な人を選べばいい。そうして三国志の劉備も町役人から天下にのし上がったし、曹操も同様にバックグランドを問わずに登用したんだから。
彼を創業メンバーとして迎え入れ、短い期間でディレクターに成長を遂げている。まだまだ成長過程だが、私の仕事の負担は大幅に軽減され、2人のコンビから3人のユニットへ成長を体感。
彼はできることも増え、やがては会社の顔となるんだろう。この年の最大のターニングポイントは、彼の加入によって会社が新たなステージへと進んだこと。のちに加入するエンジニアも合わせて、同志を得れたことが今年最大の功績。
4人目のメンバー加入でバンド感が宿る
大きすぎる外注費削減を目的に、フロントエンドエンジニアを雇用しようと決めていた。そうしてエントリーしてくれたのが今やTwitterにファンの多いはるさんである。はるさんは実務経験がほぼ未経験でありながらもベテランのような仕事のプロセスができる稀有な存在。
入社前の課題を出した時、提出の方法やログの残し方は見事としか言いようがなく、『彼女に舞台を用意しないと、年長者としてダサい』とまで感じた。
素晴らしいのはスタンスだけではなく、すごいスピードで技術を修得していること。ARUTEGAのマスコットキャラクターとしても一役買っており、これからもクオリティを下支えするだろう。
もともとは創業メンバーに+1 ぐらいの期待値であったが、今やサイトどころではなく会社の文化を作る中枢となっている。
鉄人的継続力とコミュ力。
“愛され力”とでも言える間合いの取り方は私ですら真似たい。
おかんの真髄が露わに
どうしても代表の私がARUTEGAでは目立ちがちだが、ARUTEGAのおかん的役割である尾崎の存在を忘れてはならない。
いつもバラバラに散らばる業務の仏対応をしており、顧客からの細かいリクエストを掬い上げるなくてはならない役割。
昭和的例えをすると、私が父親なら尾崎は母親である。
社員を雇用してからというもの、私の同僚として会社員時代から携えていた、『チームがどうなったらストレスなく最高のパフォーマンスを発揮できるか』というホスピタリティに輪をかけている。これは嬉しい。
チーム開発の方が楽しいなーと私以上に実感しているのではなかろうか。
彼にはうちのデザインをぶち上げる責任もあるので、もっともっとプレッシャーをかけていきつつ、デザイン業務そのものを楽しんで欲しい。
胸熱の忘年会
今年一番記憶に残ったことは自社スタッフだけで忘年会を行ったことかな。
今考えてみるとすでに同僚だった2人がはじめた会社が、社員を2人雇うことになること。これは個人事業主の延長線上で仕事をしていた我々にとって大きな飛躍だったよな。同時に会社として、自分たちの強みや市場で、自分たちがどのように戦っていくべきかを強く意識することになってきた。
また社員たちへの成長機会は自分の会社の中にあるチャンスだけではなく、どんどんと他の会社さんと協業やパートナーシップを結ぶことにより、知識の交換やコミュニケーションを活発にさせていきたい。
プレイグラウンドの創出こそが自分が負う社員への責任ではないだろうかと考える。
得た学び
得た教訓
今年得た教訓は、個人の能力には限界があり、チームとして一丸となることで達成できることが何倍にも増えるということ。ありきたりだけど。
自分の苦手な部分を他人に任せることで、周囲に責任感とやりがいを分配し、チーム全体の能力を高めることができる。この「成長機会の分配」は、経営側のやりがいであり、適材適所に人材を導く重要なプロセスだよな。
得た失敗
あるサービス開発を中断し断念した。
ずっと自社開発の事業を作らないと、受託制作だけではいつどうなるかわからない。一本足打法や二刀流を扱えるほど私たちは天才ではない。
だからこそ、サービス開発にリソースを注いだが見通しが甘かった。
ただ、ずっとやりたかったことだから、失敗してすぐに先に進むことができたのは、それはそれで『今の自分たちには手に負えない』という教訓を得れて成功とも言えてる。
人類の適材適所
自分自身の使命と掲げている『人類の適材適所』
来年に向けては、細やかな営業活動と既存顧客への満足度向上に集中し、さらに飛躍の年にしたい。また、自分の苦手な部分をさらに切り離していくことで、専門性の高い分野でより効率的に進めたいとも。
特に会計、データ管理、制作進行管理などの分野を他者に委ねることで、自分はより戦略的な業務に集中できるようにしたい。
初めて雇った優秀な正社員の存在は、新たに雇用するメンバーへの刺激となり、彼らの成長にも寄与していくことだと思う。
同時にチーム全体の成長とバランスを考える重要性も感じています。来年は4期目に入り、案件数の増加、できることの拡大、社員の増員だけでなく、より多くの関係人口を増やし、自社が影響力を持ち、人々に適材適所を提供する存在となることを目指していく。
つまり、人類の適材適所を追いかける手段として、売上増加と関係人口の増加はある。
捨てた憧れ
ごく最近の話になるが、問い合わせ先が相見積もりをとっているとのことで、競合相手を聞いてみると、私が昔からずっと好きな制作会社がラインナップに入っていることを知った。
これまでの自分であれば、相見積もりの相手になる時点でも光栄だと感じたはず、いや控えめに言っても光栄だと思う。
ただ、欲が出てきた。
競合相手に憧れにも似た感情を持ってしまっている時点でダメだなと。
あくまでリスペクトはそのままに、我々も同じ高みを目指さないと、いつまで経ってもアウトプットの質は上がらない。
我々が選ばれるんだ。いつまでも憧れている場合ではない。
Web業界の素晴らしい会社は一つや二つではない。名前が上がっていない会社もたくさんある。だけど、いつまでも『スッゲーなー、俺らもあんなサイト作りてーなー』など眠たいこと言ってる場合ではない。今作るんだ。
憧れは捨てて、同じ土俵にいることを意識しないとならないことを理解した。勝ち負けっていうものではないし、アウトプットを賞賛し合い、高めていくこの業界の風土が好きだ。
だけど指を咥えて見ているだけのフェーズは終わり。
あの手この手で盤上の角をとり、気付いた頃には外側からひっくり返してやるんだよ。
2023年のリリース
制作会社と協業で一部を手助けさせてもらうことはあるが、基本的にARUTEGAでは直受けが多い。今年の一例はこちら
他にも現在製作中のものや公開するには早く、ブラッシュアップしているものが複数。
2024年の事業内容
事業内容は変わらないが、少しだけできることが増える。
これらに力を注ぐ。
Webサイト制作はもちろんクオリティを上げ、顧客への存在感を向上させていける2024年にしたい。そして来年も受託制作以外の遊びを作っていけたらと思う。
再来年には海外からのオファーを増やしたい。その算段はすでに考えており、まだ登山口の一合目を歩み始めたところ。
まだまだ山頂は見えない。
当たり前だわ、これから登るんだから。
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