自己啓発が日本をダメにする

フラッと街中の本屋に立ち寄ってみてほしい。
お店の一角を占める話題の本のコーナー。
今日(こんにち)も多くの自己啓発やビジネス書が並び人々を魅了する。
副業や金儲けの本がすし詰め状態のごとく所狭しと我が我がと自己主張する
日本の本屋はある種異様な光景だよなぁ。
20年前もこんなもんだったっけ?
俺が小学生の時はこんなにみんな啓発してなかったぞ。

・仕事の効率を高めて生産性を上げよう!
・コミュニケーション力を向上させて会社で存在価値を出そう!
・副業を始めて隙間時間で金儲けに勤しもう!
今、自己啓発に夢中で熱狂しているのは、日本とアメリカ、
ついでに韓国くらいだろう。
もういいんじゃないのか。
平成の時代で幸せになれないってよく分かっただろ。俺は分かった。

まず、大半の自己啓発やビジネス本に当てはまる共通点、
「競争社会で生き抜く、強い個人主義に依ったもの」だということ。
「自分の能力を高めて、人よりも優位に立つことを目指し、同僚よりも一円でも多く稼ぎ、高価な物を集め、豊かな暮らしを手に入れよう。」
話は違えど、全部同じような主張に見えてくるから困る。
全員がこんな思考回路で競争ばかりしてて日本人はいつ幸せになれるんだろうか。死ぬまで無間に続く競争だよな。

自分が幸せになれればいい。
自分の家族・子供が平和で豊かな暮らしをできればそれでいい。
僕らは幸せを求めて「個の社会」を選んだ。
いつしか他人と接することさえ億劫になってきた日本社会。
俺が見ず知らずの人と話したのって何ヶ月前か分からない。

とりあえず自己啓発に則った個人主義はやめないか。
他者を思いやる日本を取り戻そう。
単なる懐古主義と思われたくないな。
同種族を大切にすることは生物として普通だろう。
まあ、具体的に何しようが、一人じゃ何も変えられない。
明日から、隣人に挨拶しようとかお年寄りと会話してみようとか
いい心がけだけど、根本の解決ではないし、現代なら変人扱いだろう。

そこで、日本人は真面目だし法律・ルールに厳しいから
法律を制定するのが一番なんじゃないかと考えた。
「強制他人親愛法」なんてどうだろう。
1日1回は、見ず知らずの他人と会話するのを推進する。
会話したらマイナンバーでポイント貰えてさ、30歳以上離れた人と会話したら倍ポイントにしようか。ポイントで食品買えるんだ。
ネットの頭良い奴がズルできないようにネット規制は必要だろうな。
政治家よ、このアイデア好きに使ってくれ。俺はお金要らない。

今は、「個の時代」が行き過ぎている。
自己啓発じゃなくて日本啓発始めないといけないですよ。
そのためには一人一人が頭回して頭良くならないと。
だから僕は今日も本を読む。
ジャンルは偏らないようにね、小説、世界情勢、自己啓発、ビジネス書・・
ああ、結局読んでるわ。個人主義は捨ててるからセーフ。

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