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セーブポイントとさよならキャンプとぬまはたまこと

恥の多い生涯を送って来ました。
ほんとに。
自分の足りなさとか、未熟さを人のせいにしていました。周りの人を傷つけてばかりいました。
すると、どうなるかというと、自分の周りから人がいなくなります。相手のことを考えてるつもりで、実は考えてないというのがわかると、相手は傷つきます。そういう人でした。今でもそんな部分があるかもしれません。

福井に来てから、たくさんの温かさに出会って、優しくなれた気がします。演劇と出会いました。演劇は、僕にとっての光でした。演劇をやると、周りから認められるからです。自分の生き場所を見つけた気がしました。死に場所のような気もします。

演劇は、閉鎖的な空気を作り出します。なので、一つの思想が固まったり、ハラスメントがあったり、演劇が演劇のためにしか存在しなくなります。僕も厳しい稽古が素晴らしい本番を生むと信じてました。いや、それが全て良くないわけではなく、良い部分もあると思います。けど、そうじゃない作り方もあるということです。

いろんな経験から、さよならキャンプができました。とにかくやさしく、相手を思いやる。さよならキャンプを作る中で、それまでの関係にやさしさが不足していたこともあるかもしれません。申し訳ないと思います。けどもう、自分としては限界でした。自分を守らないと、大事な人にやさしくできなくなる。たくさんの人のための演劇のために、さよならキャンプが始まりました。

僕は、さよならキャンプがとても好きです。本当のキャンプに行くようなワクワクがそこにあります。そして僕にとってのセーブポイントです。さよならキャンプが今の自分の存在を認めてくれます。安心します。今週「セーブポイント」という芝居があります。山田さんが、とても素晴らしい作品を書いてくれました。やればやるほど自分の身に染み込んできます。自分が書いたかのような感じです。
僕は、今まで僕と関わってくれた全ての人のために、恩返しのような気持ちで舞台に立ちたいと思ってます。昔は、人を救いたい。世界を救いたいなんて言ってました。けど、もうそんなことは思いません。たくさん自分にやさしくしてくれた皆さんのために、感謝の気持ちでそこにいたいと思います。

そして、それから、さよならキャンプは、もっともっともっと進んでいきます。これからも、付き合ってくれたら嬉しいです。

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