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やさしさに溢れた2021年

2020年、演劇教室MAFF公演「十一ぴきのネコ」が終わり、コロナ禍が始まりました。そこで、考える隙間ができました。未来への不安と、現状への不満。

自分が本当にしたいことは何だろう。

別に、演劇は必ずしないといけないことではない。というか、何で演劇活動をしているんだろう。などなど。演劇という枠に縛られずに、何がしたいのかをたくさん考えました。音楽とか、笑いとか、美術とか、文学とか、色んなやりたいことが出てきました。これらを全部やるにはどうしたらいいだろうか。

考えて、結局、演劇がやりたいのだなと思いました。
けど、今までやってきたことではない、やりたい色んなことが含まれた新しい演劇がやりたいと思うようになりました。
現状から抜け出したいと思ってもいました。昔からその場にとどまることが得意ではなかったという理由もあります。

そんな、モヤモヤとした時期に、山田志穗さんと話をして、前向きに考えることができました。背中を押してくれました。最初は、自分の劇団をサポートしてもらおうという考えでしたが、彼女のデザインや、脚本などが、サポートとは言えないくらい素晴らしいものだったので、一緒に立ち上げることになりました。

自分達が楽しい理想の劇団と、中高生たちに演劇の楽しさを広めたいという想いから、
さよならキャンプと、中高生演劇ワークショップ@みくに未来ホール
ができました。

さよならキャンプは、三月に立ち上がりました。安楽寺さんや、SCCさんなどの会場。舞台美術関係の繋がり。役者さん、スタッフさん。こんなに新しい出会いがあった年は今までありません。人の繋がりを感じて、人の繋がりで出来た公演でした。
色んなことが初めてで、たくさん助けられました。
特に、音楽担当の松村忠尚さんと一緒に出来たことはとても演劇の幅が広がったなと思ってます。さらに、藤原亮一さんと出会えたことも嬉しかったです。彼はものすごく広い視野を持っています。二人は、さよならキャンプに参加してもらって、今後の活動がさらに楽しくできそうな気がしました。
他にもたくさん紹介したい人がいるのですが、たくさんいすぎて紹介しきれません。皆さんありがとうございました。

中高生演劇ワークショップ@みくに未来ホールは、二年前にあったワークショップの長期間バージョンです。
インプロや、今まで受けた演劇ワークショップが大好きで、やってみたいと思っていました。一番のきっかけは、飴屋法水さんの「ブルーシート」を見たことです。こんなことしたいと、思いました。平田オリザさんや、いしいみちこさんの本や動画を見たり、その他も色んなことを学びました。こちらも、山田志穗さんとたくさん情報を共有して、こんな形にしようと考えながら進めていきました。

最後の公演は、本当にお客さんの前でできるのか不安なこともありましたが、無事終演できて、さらに想像以上の公演になって、とても嬉しかったです。
参加したみんなから楽しかった、また来年もやりたいと言ってもらえたし。最後の解散式では、タイプライターっていう即興で演技を作っていくゲームがあるんですが、みんなノリノリで楽しんでやったんです。最初出会った頃は、人前で動いたり話したりするのも、うまく出来なかったり出来ても小さかったりしてたのに、たった数ヶ月で、そこまで出来てしまうのは、すごくないですか?
彼らの将来、このワークショップが何かの糧になってくれたらなと思っています。とてもかわいくて、素晴らしい七人でした。


演劇がもっと身近に、たくさんの人に触れてもらえたらと思っています。演劇の素晴らしさは、触れてもらうことが一番だと思います。来年も皆さんに演劇が届くように一生懸命がんばります。

では、良いお年を。今年の振り返りでした。

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