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2023年6月9日分ファクトセットレポートまとめ

現在までの2023年第1四半期のS&P500構成銘柄の減益率は-2.1%です。
2023年第1四半期において、S&P500企業の78%がEPS予想をクリア、75%が売上高予想をクリアしています。

S&P 500の向こう12か月のPERは18.5です。このPERは5年平均18.6を下回っていますが、10年平均17.3を上回っています。

2023年第2四半期について、S&P500の66社がマイナスのEPSガイダンスを、S&P500の44社がプラスのEPSガイダンスを発表しました。
2023年第2四半期のS&P500の予想減益率は-6.4%です。仮に-6.4%が実際の減益幅となった場合、2020年第2四半期以来(-31.6%)、最大の減益幅となります。

2023年第3四半期の推定利益成長率は0.8%です。

2023年第4四半期については、推定利益成長率は8.2%です。仮に8.2%が当四半期の実際の成長率となった場合、前年同期比としては、2022年第1四半期(9.4%)以来の高水準を記録することになります。
セクターレベルでは、11セクターのうち9セクターが2023年第4四半期に前年同期比の収益成長を報告すると予測されています。これら9セクターのうち、同四半期に2桁の増益が見込まれるのは、通信サービス(36.3%)、公益事業(26.2%)、消費者裁量(21.3%)、情報技術(12.4%)および金融(11.2%)の5セクターです。通信サービスと情報技術セクターは、全11セクターの中で第4四半期の業績拡大に最も貢献すると予想されます。企業レベルでは、Amazon、Meta Platforms、Alphabet、NVIDIAが第4四半期のS&P 500の成長に最も貢献すると予想されます。
Amazon、Meta Platforms、NVIDIAは、2023年第4四半期の前年同期比EPS成長率が100%を超えると予想されます。
また、アナリストは12月31日以降、4社すべてについて第4四半期のEPS予想を引き上げています。これら4社を除外した場合、2023年第4四半期のS&P500の推定利益成長率は8.2%から4.2%に低下します。

第1四半期に決算説明会で「ESG」を挙げた企業数が前四半期比で減少したのに対し、S&P500の決算説明会で「AI 」を挙げた企 業数が前四半期比で増加しました。2022年第4四半期と比較すると、2023年第1四半期の決算で「ESG」を引用したS&P500社の数は23%減少しました。

2023年第2四半期の業績見通しは、過去の平均と比較して悲観的なものではありませんでした。これらの見通しは通常よりも否定的でないものの、第2四半期のS&P500の売上高は、2023年四半期開始時の予想に比べ、現在も低くなっています。同指数は現在、2020年第2四半期以降で最大の前年同期比減益を記録すると予想されています。

ガイダンスに関しては、2023年第2四半期にネガティブなEPSガイダンスを発行しているS&P500社の割合は平均より小さいです。現時点では、インデックスに含まれる110社が2023年第2四半期のEPSガイダンスを発表しており、この110社のうち66社がネガティブなEPSガイダンスを、44社がポジティブなEPSガイダンスを発表しています。2023年第2四半期にネガティブなEPSガイダンスを発表しているS&P500企業の割合は60%(110社中66社)で、5年平均の61%を下回り、10年平均の66%も下回っています。

アナリストや企業の第2四半期の業績見通しは、過去の平均と比較して悲観的なものではありませんでした。これらの見通しは通常よりも悲観的でないものの、第2四半期のS&P500の売上高予想は、四半期開始時の予想に比べ、現在も低くなっています。同指数は現在、2020年第2四半期以降で最大の前年同期比減益を記録すると予想されています。
2023年第2四半期にネガティブなEPSガイダンスを発表しているS&P500企業の割合は60%(110社中66社)で、5年平均の61%を下回り、10年平均の66%も下回っています。

仮に-6.4%が2023年第2半期の実際の売上高減益幅であった場合、S&P500が報告する減益幅としては、2020年第2四半期(-31.6%)以来最大となります。また、同指数が(前年同期比)減益を報告するのは3四半期連続となります。
また、11セクター中7セクターが前年同期比で増益となる見通しで、一般消費財(Consumer Discretionary)と通信サービスセクターがその筆頭です。

一方、前年同期比で減益と予測されるセクターは、エネルギー、素材、ヘルスケアを筆頭に4セクターです。




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