君から続く………。スピンオフ〜朝の佐久間くん〜

お風呂が入った、と言いに来てくれた連にお礼を言って、風呂場へ入った時だ。
そこにある姿見に写った自分の姿が横目に入った。
一瞬、自分の時間が止まる………。
落ち着け………。
もう一度今度は正面から、姿見を見て………。
「…………!っ………」
俺は思わずヒザを抱えて座り込んでしまった。
あんのバカっ!やりすぎっ!どうするんだよー!
俺の身体には沢山の連の後が付いてた…………。
胸元、脇腹、鎖骨etc内腿にまで………。
「どうしたの?!大丈夫?!」
俺の声なき悲鳴が聞こえたのか、
慌てたように入ってくる連を、おそらく真っ赤であろう顔で睨んでやる。
「大介?」
「おまっ、これどうすんだよ!」
1番見えるだろう跡を指して連に文句を言うと、ニヤリ、と笑う。
「えー、でもリミッター外せって言ったの大介だよ?
それに、後悔しても知らないよ?って俺言ったよね?」
はくはく、と金魚みたいにしてると、それに、と言って連は上着を脱ぎだした。 
そして、
「大介だって、リミッター外れてたんじゃないかなぁ? ほら」
と、背中を見せて来た。
そこには、無数のミミズ腫れ。
「それって………俺?」
他に誰がいる?
と、笑う恋人にますます俺は顔を赤くする。
自覚が………無いわけでは………ない。
無我夢中で連の背中にしがみついていた記憶は………微かに、ある………。
「〜〜っ〜〜っ」
くすくす笑いながら、俺をギュッと抱き締め
「早くお風呂入っておいで。
ご飯もうすぐ出来るよ」
そう言って頬にKissをされた。
「そんな顔されたらまた襲いたくなっちゃうよ?」
そんな軽口に
「早く出てけー!」
叫んで連を追い出したのだった。







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