君から続く………佐久間ver2

やっと終わった。
キツイなぁ。
今日のPVとMVの撮影はキツかった。
PV、MVだけなら、さほど疲れはしなかったんだけど………。
コメント取りで連と一緒になるとか………。
地獄のような、そうでないような………。
疲れた………。
けど、久しぶりに見た連に固まってた感情がぐぁんぐぁんしてて………。
あの日を無かった事にしたがる自分が出てきて、連に縋りそうになってしまった………。
何とか平静を貫いたけど、疲れるな………。
いつまで続くのかな?
いつになったらこの気持に折り合いがつけれるようになるんだろう?

なんとか、仕事をこなしてる日々がまた続いていた。
そんな夜、俺の部屋には阿部ちゃんが来てた。
何か話しがあるらしい。
けど、他愛のない話しをするだけで一向に話しを始めない。
おかしいなぁ、何の話しか聞こうと、口を開いた時だった。
ピンポーン
玄関のチャイム、誰だ?
「俺が行くよ」
「?あ、うん、ありがと………」
そして、なかなか戻って来ない阿部ちゃん。
おかしいな、と思っていると、
「悪い、帰るわ、ほら」
そう言いながら阿部ちゃんが戻って来た。
えっ?話しは?
そう言おうとして俺は固まった。
阿部ちゃんの後ろからもう一人姿をあらわした人物がいたのだ。
「れ………ん」
何で?
「ちゃんと話せよ」
ポン、俺の肩を叩くと阿部ちゃんは出ていった。

シーンと静まる部屋。
最初に口を開いたのは連だった。
「ごめん、阿部ちゃんから聞いた」
「そう………」
だから、阿部ちゃんがうちに来たのか………。
「親父と話してきた」
「えっ?!まさか、喧嘩とか………。
してない………わけないよね?」
「言いたい事言っただけって感じもするけど………。
でも、おふくろと姉は味方につけた」
「………そう………なん………だ」
味方になってくれる人が連の家族にいた。
それは嬉しいけど………。
「お父さんは………?」
「何か、ギャーギャー言ってたけど、俺はM企業を継ぐ気もないし、今の仕事を辞める気もない。
大介の恋人を辞める気もない。
そうハッキリ言ってきた」
真っ直ぐ俺の目を見て言い切ってくれた、連。
やばい、他にも聞きたいことたくさんあるのに………。
ぼろっ、と目から出たものは後から後から俺の意思を無視して止まらなくなった。

あとがき
やっと仲直りしていきそうです。
次からはゲロあまになる予定(笑)
管理人基本ハッピーエンドが大好き!イヒ

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