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薄明の足跡を数える(詩)

今のマニラはわからない。新しいウィルスだか生物兵器だかが世界中に撒き散らされ、行くことが叶わないからだ。昔歩いたマニラは、日本人が期待するような、ギンギラギンの不夜城ではなかった、と思う。

薄暗い路を、私たちは歩く。薄明というのは、日本語で黄昏とも言い、「誰そ-彼」なのであるが、つまり少し先にある顔も誰かわからないと言う昏さだ。この薄明の路は、今日の何が起きているのかわからない、情報戦と、魑魅魍魎が跋扈する混沌たる世界を思わせる。五里霧中でないあたりが厄介なのだ。案内人などいない。方角を教える星は、見えるが、残念ながら今日の人類に、星読みは何人いるのだろうか?少なくとも私はGoogleマップ頼りだ。こいつもいけ好かない。適当なルートばかり示して、道に迷わせる。本当にAIが入っているのか?藁じゃないのか?

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