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どうして、ワンオペで配信しているのか?

すっかりインターネットでの動画配信を見る体験というものが人々の日常の1コマになっているいま、みなさんもYouTubeやニコ生、ツイキャスやSHOWROOMなどなど、ライブ配信動画をご覧になったことはあるかと思います。

筆者はフリーランスとして、「Project92.com」という屋号でいろんな仕事をしていますが、そのひとつが映像配信の仕事です。といっても、YouTuberのように自らが出演するのではなく、イベントやカンファレンス、音楽のライブの現場に機材を担いでいって、その模様をYouTubeなどでライブ配信するというものです。

1997年にRealVideoが登場したころから、友人のミュージシャンのライブの配信などをやっていたのですが、気がつくと商売の1つになっていました。仕事して配信をするようになったきっかけが、北九州で行われていた「リノベーションスクール」というイベントです。

リノベーションスクールは、「リノベーション」という建築的な行為について学ぶのではなく、リノベーションを手段として、活用されていない空き不動産を活用した事業計画を立案しオーナーさんに提案、スクール後に実事業化していくことで地域を変えていく取り組みです。
2011年8月に北九州の小倉ではじまったリノベーションスクールですが、現在は全国各地で開催されています。筆者は、2012年8月に行われた第3回の北九州でのスクール以来、配信スタッフとしてかかわるようになりました。

当初は予算が限られていたということもあり、1人でやるほかなかったというのもあるのですが、比較的予算が確保できるようになった現在でも、地方都市に複数人を東京などから派遣するとなると、交通費や宿泊費などを考えるとなかなか難しいものがあります。今年度も全国3カ所で同時開催などという日程もあり、そうした場合でも、それぞれの現場に1人ずつ派遣するかたちでやっています。

もちろん、予算面の制約もあるのですが、もともと友人のライブやイベントの配信を手弁当でやっていたため、ワンオペでの配信ノウハウがたまっていたというの大きく、それがなければ1人で受けようとは思っていなかったと思います。

ワンオペだと、設営も撤収も1人になるため、なかなか負担は大きいのですが、チームでやるのと違って、カメラをどう動かして、どんなショットを撮るのか、どうスイッチングするかも1人の脳内ですべての判断が完結しているので、インカムなどの意思疎通の手段がなくてもいいというメリットもあったりします。

上記は、最近の事例ですが、リノベーションスクールでは、最前列にいるコメンテーターが着座のままコメントするシーンもあり、普通ならここにカメラマンが必要なりますが、もともと、安価にカメラをリモートで制御できる手段を模索していた時期に相談があったため、なんとかできると踏みました。

リノベーションスクールの配信を通して改良を重ね、販売をしている電動雲台のリモコンキットなどの機器の制作の裏話やワンオペ現場で役に立つノウハウなども、今後のnoteでは紹介していきたいと思います。

ちなみに、リノベーションスクールに関わるようになったのも、古い建築の活用に関する友人主催のイベントを映像配信していたものを、スクールの関係者がそれを観て「頼みたい!」とコンタクトを取っていただいたのがきっかけで、ほんと、人生というのは何が起こるかわからないし、ちゃんとやっていれば、人の縁でお仕事につながったりするもんだなぁと思いました。

もちろん、ワンオペだけではなくて、予算や伝えたいコンテンツに応じて、チームでの配信も行っています。ヒマナイヌの川井さん主宰の「LIVE NINJA」チームの一員として現場に出ることもあります。そんなわけで、ご自身のイベントやライブを配信したい・収録したいというご相談もお受けしております!

こんな時期ですので、サポートいただけたら家飲みビール代としてありがたく使わせていただきます! ご紹介しているような配信案件などのご相談ありましたら、TwitterやFacebookなどでどうぞ!