墨国鶏料理

梅田に墨国鶏料理店というのがあります。
中で妻と鶏料理を食べていて、ふと壁をみると覆面レスラーの写真が飾ってありました。
店内はメキシカン音楽が流れていました。
まだ中島らもが生きていたころに、自身の原作の映画にチョイ役で出ていた映画に、おとうさんのバックドロップというのがあり、作中メキシカン音楽が流れていました。
時代背景からみてこの映画の頃の覆面レスラーといえばミルマスカラスで、なんともプロレスというものが実にインチキ臭くて面白かったなあと思い出して、メキシカン音楽にまみれながら鶏料理をトルティーヤで巻いて食べておりました。
なんと申しましょうか、いい加減な様子をスペイン語でまくし立てると不思議と音楽になって、谷村新司が、ヴィバとメヒコとハポンとグラシアスとアミーゴだけでメキシコでコンサートしてとても盛り上がった、という話をラジオで聞いたことを思い出して妻に言うと、妻は物事が上手くいくときというのはそんなもんちゃうかと言って鶏の脚をかじっておりました。
細かいことはともかくええんよというのが実にラテンアメリカな様子でつい、ももいろクローバーゼーットと言い放っておりました。