百舌鳥古市古墳群の世界文化遺産登録

百舌鳥古市古墳群が世界文化遺産登録される見通しである。堺市にある仁徳天皇陵と履中天皇陵も世界文化遺産登録されるという。仁徳天皇陵の正面には、みだりに域内に立ち入らぬこと、魚鳥等を取らぬこと、竹木等を切らぬこと、という宮内庁の立て札があり、仁徳天皇陵は江戸時代は大仙山と呼ばれていたぐらいのこんもりとした極相林の山にしか見えない。全貌を把握するには空から見るしかなく、一応陵墓という宗教や習俗のものである。

古墳というものを意匠にして前方後円墳の鍵穴型のデザイングッズがおびただしく作られることになろう。以前から古墳の意匠グッズがあって、さらにということであろう。仁徳天皇陵古墳と履中天皇陵古墳という名称を広めているようだが、仁徳天皇陵、履中天皇陵、という習俗名称か、大仙山古墳、ミサンザイ古墳もしくは石津ヶ丘古墳、という考古学名称かで、他称のブレが出るのであろう。発掘調査をすると必ず遺構と遺物が出土するので、考古学好きには以前からホットアイコンであった。

百舌鳥古墳群にあるイタスケ古墳にはタヌキが住んでいて、タヌキを見に行くとタヌキも人間を見に出てくる。

追記 2019年7月6日
百舌鳥古市古墳群が世界文化遺産に登録された。
世界遺産には世界自然遺産と世界文化遺産とがあり、屋久島、小笠原諸島、知床などは自然遺産、姫路城、富士山、日光、京都、奈良、百舌鳥古市古墳群などは文化遺産である。日本には23ある。