生き方

人が問いかけも頼みもしないのに、こう生きていきなさいとか、こういうことをしてはいけないとかを言ってもいいものであろうか。
人にこのような仕事に就いて働きなさいとか、働く仕事などいくらでもあるのだから選り好みをせず黙って働きなさいというのは人を奴隷かなにかと同じ扱いをしているに等しい。
状況がその人にその就きたい仕事やこう生きたいという事柄に立ちはだかり、そう人生を進んで行けぬならばまだしも、強要してその仕事をさせるというのは奴隷扱いである。
状況からその人がその選択をするに到って、不本意を口にするばかりだとするなら、やがてはその人間は軽く扱われ、誰からも顧みられなくなり孤立する。
自分で選んだことが茨の道で、這いつくばるようにひたむきに毎日を生きているならば、その目は曇らず濁らず、いい顔をして笑ったりするものである。
果たして自分の顔をみて笑顔になったことがあるだろうかとだけ自分の顔を気にするだけで良いような気もする。