心の富
人間の豊かさというのは、お金が遣いきれないほど沢山あることなのでしょうか。ものが沢山あって持ちきれないほど持っていることでしょうか。
ウルグアイの大統領が言うには、際限なくお金でもものでも欲しがっている状態というのは、貧しいことである、というのです。
吾唯足知という成句にはすべて口という字が含まれています。口さえ足りておれば、自分の身の上を知っていて心も静かになるのではないのか、という意見のように思うのです。
年老いてくると人間というのは心が豊かになっていくようになっており、可処分所得が少なくとも心が豊かなために、多少の波風が心を騒がせても、すぐに心の海は凪いで、笑顔でいることの方が多いのです。そういう人のことを心の豊かな人と言うのではないかと思います。