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スマートウェルネスシティ 新潟県見附市

活動報告vol.1002

11月7日から9日の3日間、逗子市市議会総務常任委員会で行政視察に3つの市にお伺いしてきました。

視察内容について、3回にわけてご報告します。

まずご報告したいのがスマートウェルネスシティをスローガンにかかげる、新潟県見附市で、新潟県長岡市から電車で行く人口約38,000人の市です。
ここでは、今後の高齢化を見越し、市全体で健康づくりそして歩くまちとして位置づけ、公共交通網の多角的な整備とそれによる社会保障費の削減を果たしています。

健康を「健幸」と呼びかえ、公共交通の整備、歩行空間の整備、まちの賑わいづくり、社会参加の促進、地域コミュニティ強化、そして健幸に関する条例の制定までされており、多角的な取り組みから高齢者の介護費用等が5.1億円も削減できている成果が出ています。

特に驚いたのが公共交通網の整備で、廃止路線となったバス路線を市がコミュニティバスとして運営し、100円の運賃で外出を促進しながら、バスが行かないところはデマンドタクシーやコミュニティワゴンなどで、公共交通人口カバー率97.5%を達成されているところです。
市役所に行く手段としてコミュニティバスに乗りましたが、どこまで行っても運賃が100円でとても驚きました。

手軽な公共交通利用が、地域で行われている介護予防教室やコミュニティの活動での外出促進につながって社会保障費を抑制、多くの人の健康づくりをしているのだと実感しました。

あわせて、免許返納者や、子育て世帯、中学生以下の子どもについては、運賃の減額や免除などのきめ細やかな配慮をされており、交通がまちをデザインする一つの大きな手法であることも学びました。

逗子市においては、東逗子駅前に3年後公共施設4つを駅前に集約したコンパクトな街づくりを進めようとしています。
また、あわせて新たな公共交通の在り方も検討しており、その両方の課題解決のための、大きなモデルとなる事例でした。

私自身も東逗子地域をモデル地域的に町全体がひとつの福祉施設のようなきめ細かい配慮が届く街を目指しています。
あわせて街と住民のライフスタイルにあった手法による多角的な公共交通網の整備についても現在着手しています。

百聞は一見に如かずといいますが、見附市の行政視察をさせていただき、今後の街づくりの大きなヒントをいただきました。

ご協力いただきました見附市役所の皆様誠にありがとうございました。

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