37年目の小さな小さな音楽会
活動報告vol.1054
逗子には名物と言ってよいコンサートがあります。
知的障がいのある方が約1年間練習したピアノを発表するコンサート「小さな小さな音楽会」というコンサートです。
主宰の成田文忠さんが、息子さんにピアノを教えたことから、習いたいと輪が広がっていき、最初は地元の公民館で実施していた発表会が、生徒さんも、教える先生も増えていき、現在は逗子で一番大きなコンサートホールで行うようになりました。
十数年前からこのコンサートをお手伝いするようになり、今年37年目の音楽会が5月12日日曜日に開催されました。
朝9時から準備をして、開始を待ちます。
看板も手作りの看板が、37年間変わらず使われています。破れないように慎重に貼り付けました。
お花も届き、会場が一気に明るくなりました。
12時30分に開演。
お忙しい中逗子市長もお越しいただきました。
今回演奏した方は25名の方。
すごく緊張される方。
最初から最後まで楽しんで演奏する方。
客席からなかなかステージに上がれない方。
ひとりひとりの個性があふれるコンサートです。
音楽は自由であること、音楽はひとりひとりのものであること、音楽が素晴らしいこと、たくさんのことをこの日も体験させていただきました。
私はイベント運営スタッフとしてステージサポートと、みんなで歌おうコーナーを担当し、エレキギターで3曲みなさんとご一緒しました。
最後の演奏が終わり、16時で終了となりました。
会場全体があたたかすぎる空気に包まれ、今年の音楽会が終わりました。
37年も続く音楽会は、来年の38年目に向けてもう動き出します。
小さな小さな音楽会は、37年という長い時間をかけて、多くの人に音楽を届け続けています。