[音楽]三柴理 - LA PASSION(2023)
ロックバンドのキーボードといえば、ロックンロールピアノという先入観がある。ボ・ガンボスのDr.KYONとか。
ところが筋肉少女帯でピアノを弾いていた三柴はクラシックだった。
筋肉少女帯脱退後になるが、1992年の「大釈迦」は歴代ギタリストがギターソロを順に弾きまくる名演だったが、冒頭でピアノソロを弾いている部分が好きだった。
このソロアルバムでは筋少の楽曲のほかソロ曲、クラシックというか現代音楽からの選曲もある。
ドビュッシーの月の光を演っていて、クラシックと言ってもバッハだショパンだとかじゃなく印象派以降の現代寄りの人なのかなと感じた。
ウルマス・シサスクの曲は面白い。西洋音楽らしからぬ音階。
フランシス・プーランクのフランス感。三柴はドイツとかじゃないんだな。
ラストはエドワード・エルガーのエニグマ変奏曲。2012年ロンドンオリンピックでも演奏されたらしい、お別れ感がある曲。
やはり現代寄りのピアニストなのかな。