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授業で使われた私が描いた似顔絵

 稚拙なコラムを書いているが、似顔絵も趣味の一つだ。絵が得意だったわけでないが、高校時代に友人や先生の似顔絵をノートや教科書の端に描いた。ぎこちない絵だったが、級友は盛り上がってくれた。

 本格的に始めたのは社会人になってから。仕事柄、選挙の候補者の似顔絵を描くことに。名刺や、パンフレットの片隅に小さな似顔絵を入れていた。仲間内ではそこそこの評価だったが、まったく自己流の絵が市民の目にどう届いたか。それを知るために週刊誌や新聞の似顔絵欄に投稿し、クオリティアップにつなげた。腕が上達したかは別にして、これまでに芸能人、スポーツ選手、政治家など700人を超した。

 60歳を過ぎてからはブログにも掲載している。 3月上旬、そのブログに長野県の特別支援学校の先生からメッセージが届いた。2017年9月に載せたジブリ映画の音楽で知られる久石譲氏の似顔絵を、授業で使いたいとの依頼。長野もコロナ感染拡大防止のため、分散登校が続いている。そのためオンラインやオンデマンド型での授業もしている。オンデマンドによる音楽の授業で、久石氏の音楽を扱うという。

 ネット配信型の授業では、著作権に配慮した教材作りが大変だそうだ。久石氏の写真が簡単には使えない。そこで著作権や肖像権にほとんどふれない似顔絵を探したと思われる。子どもたちの支援とあればこちらもうれしいので、ご自由にお使いくださいと元データを添付し返信した。

 4月上旬で終了した朝ドラの台詞(せりふ)ではないが「日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ」。次は誰を描こうか。


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