《》の正体について考察

結論を先に述べると《》は既に一度世界完結を成し遂げた真の胎界主であり、原典に落下するも帝王に干渉して生成世界に帰還しようとしているのではないか というのが僕の考えです。


サタナキアの発言の真偽について

この考えはサタナキアが嘘をついていないことを前提としていますが、これまでのサタナキアの登場はほぼ誰かしらの夢の中に限られています。
『夢魔』では『夢の中では言葉はセリフに過ぎないので、悪魔でも嘘がつける』と語られています。

また、サタナキアにとって夢の中は自身の胎界に等しいでしょうから『魔王メフィストフェレス』での『自身の胎界であれば嘘の禁忌も軽減される』というゼブブのセリフから、彼が嘘をついている可能性は捨てきれません。

それも念頭において、毎度のごとく与太話として読んでください。
また、対象を特定せず、状態を「仮説の事態」として捉えて《》からの存在侵食を防ぐこともお忘れなく。

真の胎界主は神にも等しい

真の胎界主は胎界主wikiによると

ある胎界主を中心にして、とてつもない公転距離をもつアカーシャ球体があり、 
その軌道内にある存在は胎界物として支配される。 
胎界主が本当に信じるものを定めたとき、世界は孕みだし、完結へと向かうらしい。 
世界を完結すると悪魔・人類等の旧世界の存在はすべて滅ぶとか。

とありますが、世界完結を「翻訳世界をまるごと作り替える」と定義するなら、その所業は神にも等しいと言えるでしょう。

そしてその行き着く先はソロモンや帝王と同じようになることは想像に難くありません。

真の胎界主は実在する

『サタナキアの提案』でサタナキアは、ソロモンに極限存在級位を与えている場面で、「お前なら真の胎界主になれるだろう」と考えていました。
いわゆる心の声なので嘘をつく意味もありません。認識ロックをかける側のサタナキアも真の胎界主は実在する概念として捉えているようです。

原典落下の場面

『ソロモン老年期編』にてゼブブの胎界にてソロモンとリリスが邂逅し、《》が現れますが、この場面には何点か気になることが起こっています。

1、ゼブブの胎界
一つ目はそもそも場面がゼブブの胎界であるということです。リリスはベールによって魔界に捕縛されているはずです。
しかし、この後の場面でそれが事実ではない可能性が示唆されます。

サタナキアがリリスのロックを外しているような描写からも、実際は帝王になんらかのロックをかけられており、ベールの捕縛とは関係なく支配下に置けるのでしょう。
本来帝王の所有物であるリリスをベールの管轄に置くことで存在級位上昇を防いでいると考えられます。

2、答えになってない
神と会うのにリリスが必要なのかという疑問に対して「リリスの神獣がヒトだからだ」という回答は、冷静に考えれば話が繋がっていないですよね?
まるで、『神』がヒトに類するものかのような言い草です。

3、帝王は生成世界にいる
サタナキアがメフィストにその身柄の捜索を依頼したことから、少なくともサタナキアは帝王が生成世界にいると考えていることがわかります。
六王の自我や忠誠心が健在なことからも、帝王は生成世界のどこかしらにいると見て良いでしょう。

4.怯えるサタナキア
もし《》が帝王、あるいは分離した一部などの彼に類する存在であるなら、邂逅時のサタナキアの怯えようは異常と言えます。帝王であれば再会に喜ぶか、変わり果てた姿に悲しむかが反応としては正常なのではないでしょうか?

帝王は『たましい』を持たない

そもそも『たましい』を持たない帝王が極限存在級位を有するというのはおかしな話ではないでしょうか?
アスタロトのセリフや、存在級位上昇への対策としてソロモンを頼っていることからも、帝王が『たましい』を持たないことはまず間違いないでしょう。

デュラハンの「我らは赤子に等しい」というセリフからも分かる通り、元々そのような存在として生まれてきたのでなければ、存在級位の上昇というのは『たましい』の力を借りなければ不可能なはずです。
また、帝王は『壺』や『塔』など様々なチートアイテムを作っていますが、そんなことを『たましいを持たない獣』にできるのは、なんらかの干渉を受けているか、力を借りるかをしなければ不可能ではないでしょうか?

帝王は生成世界におり『たましい』を持たない、《》は原典におり、サタナキアの計画に深く関わっている。これらの情報から《》は帝王とは別の存在であり、彼(彼女?)が帝王に干渉していると考えるのは不自然ではないでしょう。

では《》の帰還を幇助することが何故帝王を助けることになるのか?

仮設に仮設を重ねるような考察でしたが、ここからは完全に妄想の領域になります。
考えられる可能性として
《》が帝王を器にしようと侵食しており、それに抗うことで存在級位の上昇が引き起こされている(不死身だった帝王が塔にいたのは、身の安全のためでなく侵食を防ぐため)
などのこじつけはいくらでも用意できますが、そうなると何故帝王が目をつけられたのかという疑問が出てきます。

これに関しては2つのこじつ…仮説を用意しております。
1、リリス捕縛の際、接触を受けた
これはそのままで夢想胎界でリリスを捕縛した時、リリスあるいは原典を介して帝王が接触を受けたのでは?という説です

2、真の胎界主とかつて共闘していた
何を言ってんねんと思うかもしれませんが、似たような関係をみなさんご存知のはずです。
そうピュアとデュラハン、ハッグです。
かつて真の胎界主が世界完結をしようとした事象節において帝王は彼と提携関係にあったのではないでしょうか?ただ一つピュアと違うのは、その時に勝利し事象節を制したのが帝王だったということです。
また、その事象節とは司神、四大神獣の封印が起こった事象節ではないでしょうか。

このクリムちゃんのこのセリフが言葉のあやとかボツネタでなければ四大魔王は石化封印していないことになります。こちらの説では《》が自発的に原典落下してしまったのではなく、帝王がなんらかの手段で原典に葬ったorやられたハズの《》が原典にしがみつきしぶとく生き残ったということになります。
つまり、太古の事象節を制したことこそが、悪魔が生成世界で覇権を握った要因となっているという壮大な説となります

《》が帰還したら真っ先に帝王が狙われそうなので、我ながら無理のある考察ですがざっくりとかんな感じです。
最後まで、読んで頂きありがとうございました

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