稀ピュアは公式という主張をする話

こんにちは。以前にも似たようなことをツイートしたことがあるのですが、どうしても書きたかったので書きます。
少し長くなるので目次です

存在承認
胎界主と胎界物
ソロモン
法則『形象素』
崩壊の理由
いのちだけは助けやってほしい

存在承認

稀ピュアは公式という話をするためには、まず存在承認の話から始めなければいけません。
何を言ってるかわからないかもしれませんがこれらは全て繋がっている話なのです。

みなさんご存知の通り、胎界主の世界においては、生成世界で生まれた存在以外のもの(胎界の住人)が生成世界で「形」を持つためには『たましい』による媒介…存在承認を必要とします。
※いのちの緒が存在する=大元は司神が出どころなのですがインプの肉体は存在承認を要さないためこの定義で問題ないかと思います

そして、それはある意味では人間も同じだというお話を『ハナ・コオ』において井戸カルテットがしております。

胎界主と胎界物

もちろん物理的には「存在承認」など人間には不要ですが、『生体金庫バハムート』でのピュア様のお話でもある通り「できないんじゃない、耐えられないんだ」ということなのです。

『ハナ・コオ』での井戸カルテットの話を「誰かに必要とされる」という文言を「存在承認」と置き換えて要約します。

多くの人間は「無条件で必要とし合う」という簡単なことができず、「存在承認」を得るためにまっとうに生きている。すなわち、社会、組織などの胎界に属し、胎界物として胎界内での存在承認を得ているということ。
一方で、強大な胎界主は他者からの「存在承認」を必要とせず、自らで「存在承認」を確立できる。

では、稀男はどうしていたかというと、どちらも選択しませんでした。これもみなさんご存知の通り、彼はあらゆる胎界に身を委ねず、かといって自ら存在承認を確立もせず、人を助けることによってその場凌ぎの『承認乞食』を行なって存在を維持していました。

ソロモン

ソロモンは元は強大な胎界主ですが、生成世界に存在できなくなり、原典に堕ちてしまいました。
あらゆることをやり尽くし、生に執着はしてもそこに大した意味を感じず、自分以外を凡夫と見下し、極限存在級位によって他者からのあらゆる干渉を拒絶している…
自ら存在承認を確立できなくなり、他者との関わりも拒絶する…そんな人間存在しないのと同じではないでしょうか?
ベルゼブブが語っていたソロモンの原典落下の経緯は偽装されたものですが、本質的にはあながち間違いではないでしょう

法則『形象素』

ピュアは生成世界に法則を書き加え、「ピュアの許しが無ければ、何者も生成世界で形を保つことはできない」世界にしました。
これは生成世界における存在承認を『ピュアからの存在承認』に置き換えたと言って良いでしょう
しかし、なんやかんやあってピュアは純子に負けてしまい、その後ピュアの肉体が崩壊をはじめます。

崩壊の理由

このシーンは直前に2つの出来事が起こっています。1つは『形象素の確定権を持つ』純子が次元の指輪の穴の中に入ったこと。もう1つが、穴の中の純子がリースの手を引いたことです。
結論から言えば、自分は後者が崩壊の理由だと考えています。
もし、純子が次元の穴に入った(別次元に行った)ことが原因であれば、デカトンやニキも復活しなければおかしいですし、魔法則のルール的にも純子からの明確な拒否がなければ翌朝の日の出までは肉体は有効のはずです。

つまり何が言いたいかというと、ピュアはリースの手を引く純子(稀男)を見て、自ら肉体の存在承認をやめたのです

ピュアの自我の礎は世界完結…「主流を見失い、傍流で生きる人を救いたい」ことでしたが、それを失い、さらに唯一の理解者であった稀男さえも人格変更TS寝取られしてしまったのです。
たとえ無敵の形象素を持っていても、誰からも理解の得られない正しさを掲げる自分は存在しないのと同じと考えたのでしょう

しかし、そんなピュアを助けたのが稀男の言葉でした

いのちだけは助けてやってほしい

このセリフの前に、稀男は「こうなる前から、お前に譲り渡すつもりだったんだよ」と語っていることから、稀男がピュアを助けたかったのは自我を維持するための承認乞食とは異なることがわかります。
このときの稀男にはたましいの所有権こそありませんが、おそらくたましいの扉は開かれています

『レンタ・リース』の時とは立場が逆

つまりこれは、稀男にとって最初で最後の自由意志による人助けであると同時に、『創造行為』に他ならないのです。

そして、ピュアは稀男からの存在承認によって形を保つことができたのです!!

ピュアと稀男が両思いなのはわかっていただけたでしょうか?

余談
第3部でのピュアの目的ですが、

この約束を果たすことだと思います。

以上。稀ピュアは公式でした Q.E.D

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