西洋の歴史-近世

テキストによれば、歴史(西洋史)は大きく四つの編から成っている。古典時代、中世、近世、そして近世から現代へ、という編成である。

それぞれの編では、いくつかの章に分けて内容が書かれている。本稿は、倫理学と近代思想史のスクーリングに通う筆者がそれぞれの講義の前提知識として近代の歴史を知っておこうという趣旨で書いているため、第3編の近世の部分がどのように書かれているかを概観する。
近世の編では、4つの章に分かれている。第1章 近代的精神の形成と宗教対立、第2章 絶対主義の時代、第3章 市民革命、第4章 ヨーロッパ諸国の発達とドイツ、イタリアの統一 である。

第1章の「近代的精神の形成と宗教対立」では、ルネサンスから始まり、宗教改革、対抗宗教改革、宗教戦争と、話が続いていく。

第2章の「絶対主義の時代」は、スペイン、イングランド、フランス、プロイセン、オーストリア、ロシアの絶対主義を説明している。
テキストには「絶対主義」が何であるかは説明されていない。知っていて当然、の前提なのだろう。私はそれすらよくわかっていなかったので、「絶対主義」を検索してみた。
「絶対主義」とは、君主が絶対的な権力を持って支配する政治体制で、16世紀から18世紀にかけてのヨーロッパにおいて封建国家から近代国家に移行する過渡期に現れたもの、と説明されている。絶対王政、絶対君主制とも呼ばれる。
典型的な絶対王制国家として、15世紀から16世紀にかけての早い時期のポルトガル、スペイン、16~17世紀のテューダー朝のイギリス、17~18世紀のブルボン朝のフランスなどがある。

第3章は「市民革命」である。絶対主義の破綻の経緯として、イギリスが革命を経て海外に植民地を広げていき、アメリカが独立。いっぽう、フランスで起きた革命とナポレオンの隆盛・没落、と続く。

第4章は「ヨーロッパ諸国の発達とドイツ、イタリアの統一」として、産業革命、ヨーロッパ諸国の内政、ドイツ・イタリアの統一、アメリカの南北戦争である。

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