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ギャングロールでフル画面CGだ!(TBC25)

ノンリニアProfileのハイライト機能でプロ野球中継とゴルフ中継に食い込んだB社でしたが、中継現場は制作技術部の仕切りで、局社員のTD(テクニカルディレクター)さんに嫌われたら仕事はできません。イスラエル発バーチャルマシンのレインボーで制作技術と険悪にならない様に、私は担当を外れProfileの別の機能で中継に関わる事にしました。
スーパーインポーズ、画面に動く文字を出す機能は当時の最先端VFEだったかVFXだったか?忘れましたがそれを持ってしても画面1/4サイズ(320×240)までしか動かせませんでした。
しかし私達はそれを2台のVTRにphillとkeyを記録し調相して走らせる事ができるので、時間をかけて作画して調整して仕込んでおけば、いつでもサクサク走らせる事ができます。
サッカーなんて点が入ってもせいぜい5点くらいなので「1-0 1-1 0-1 2-0 2-1・・・」という具合に組み合わせ全部作ってしまえば簡単です。

鹿さんvsカモメさん、ロゴマークはライツに引っかかるので笑


しかもゴールシーンはド派手に炎のグラデーションと金の立体文字で!ま〜ね、当時の生CGじゃ絶対無理でしたから。
この手法は同業他社にも影響を及ぼしたらしく、ソニーテクトロニクスの営業担当者が「あのぉ〜、さこうさんが開発した手法、NHKにも教えて良いですか?」「良いも何もProfileの基本性能じゃないですか。技術開発は技術者の喜びです。テレビ全体で盛り上がれば良いんですよ」後日NHKから紅白で使いたいからProfile貸してくれと言って来ました。喜んで行こうとしたら「機材だけで良いです」オマエらナァ・・・だからNHKってヤツは・・・

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