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写真と詩

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leicaで撮影した写真と、その風景から感じた詩を載せています。
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#カメラ

自己紹介

はじめまして。makotoと申します。 Leicaで撮る写真に憧れてインスタを中心に活動しています。 この度、noteを始めることにしました。 noteでは写真について詳しくコメントしていこうと思います。 はじめてお会いする方に、簡単に自己紹介をさせていただきます。 プロフィールmakoto(まこと) 東京都生まれ。 leicaカメラを使い、モノクロ写真を中心に撮影を行う。 2019年からインスタグラム(@mactips2020)で写真発表を開始。 主な受賞 ジェットダ

「同窓会って」

久しぶりに会う面影たち そう、それは昔多くを過ごした友 33年はそれぞれに散らばって 解けない糸みたいに 広い世界で、どこか砕けた 深夜24時を越えた空白 でもそれでは埋まら時間ずっと同級生がくどい話してるそっくりにできた友人 見当つかずの場当たり声だけ変わらず 僕もいつか そんなふうに誰かに言われるのかな 目も見えないくらい生きてるだけなのに 僕だって涙する 自分にイライラする 理不尽な感情もある いまだに僕自身を探したりする きっとみんなもそうなんだろう

届けたいものって温かいものだよ

「届けたいものって温かいものだよ」 * * 色を失ったって がれきの街であっても 追いかけてくる苦しさでも 端っこで僕は叫ぶ 記憶が邪魔しても 鏡が僕の意気地なしを写しても 心から漏れた弱虫の声 辛いほど夜に響く 震えた手 一年前の写真を見返してる ずいぶん、ヒーローぶってる そんな君を迎えに行けなかった 笑う君 抱きしめるまで時間がかかった それを運命の邪魔だとしても この街で埋もれた声 もう聞こえないけど 届けたい思いは ちゃんとまだある "What I w

「行ったことの無い町」

行ったことの無い町 * * 知らぬ名を叫んだ あの日の町 僕の胸に新鮮な空気を吸い込んだ 色の無い町 光だけが溢れて 待つことの無い夢がいつか 扉を開けて待っていた すれ違う人 もう会うことは無い 誰も知らない所へ行った その横顔 思い出すことはできない でも この写真に残っている 人目も振り切って切ったシャッター 忘れるように、カメラを掲げる 小さな自分 存在を表すように 走り出す少年 それは 夢をみる過去の僕だった "A town I've never bee

「羽の生えたことがある人間なんて、見たことないから私は天使を描かない」

 僕の好きな近代画家「クールベ」について少し語ってみたい。  クールベはフランスを代表する近代画家。緻密で豊なタッチ、その表現力は絶大。当時のアカデミア美術や権威は彼の画力を強く欲した。それほど彼の絵には影響力があった。しかし、彼は古典主義やロマン主義といった既成の画壇に反発し、自分の絵を権力に使うことを拒んだ。  新しい写実主義(リアリズム)絵画という潮流をつくり出し、民衆の実際の生活を描き、社会に関わるという近代絵画を創出した。当時フランスが揺れた市民革命の翌年「オル

「久しぶりの原宿・表参道」

「久しぶりの原宿・表参道」 * * 昼過ぎの平日 僕は表参道でカメラを握る 景色は2度とつかめないような新鮮さ なんて名前を付けよう ファッションと文化と僕を拒むわからない何か それでも道に迷う嬉しさ だけど、この街を訪れることをやめない いつまでもシャッターを切っていたい 好きな街、表参道・原宿 僕は、どうやらここに忘れ物をしたみたい そして それは2度と見つからない "Omotesando after a long absence" * * weekdays i

「フィルムの遺伝子」

初めてのフイルムを手にする どこかぎこちなくて心の奥を打つ 幸せを祈るよう カメラにファイルを装填する その全てで、何かを確信する フィルムが現像できたら 僕は笑えるかな 無造作に肩にかけたカメラ 秘めた想い いつかは無くなってしまう存在 だけど 僕のこの温もりは消せない いつも見慣れた景色を ファインダーから眺める 戸惑いや不安 遠くの空の色 いつの間にか消えていた 見えたのは、世界を包んだような 生まれたての景色 昔、僕が探していた風景 僕は夢中でシャッターを切る それは

もうすぐ10月が終わる

もうすぐ10月が終わる 忙しかった10月 いろんなことがあった 季節も速足になって急に冬になった カメラを構える機会が減った 仕方ないと言い訳を吐いた 少し前髪が伸びた 少ないチャンスでシャッターを切った 季節の風が 僕をどこかに連れて行ってくれないかな 君を失いたくないくせに 夕焼けを見届けたら カマキリが僕を笑っていた October is almost over busy october many things happened The seasons are

何か素敵

何か素敵 街を歩いていると 気になる風景 見逃しがちなんだけど カメラを向けると 作品になる 寄っても離れても レンズは真実を捉える カメラを片手に 街に酔う something nice walking down the street Interesting scenery I tend to miss it when you point the camera become a work come or go the lens captur

街で出会った異国のカメラを持つ男

真剣に上野公園で撮影してた男性 手にはローライフレックス 思わず声をかけた ドイツから来たという男性 ファインダーから見える日本 どう映るのだろう A man with Rollei I met in the city A man who was seriously shooting at Ueno Park Rolleiflex in hand I called out unintentionally A man from Germany Japan seen fr

平和を祈ろう

命揺らして 大地を駆けて 街を 空を 過去を越えて 命揺らして 僕らの足で 生き方で 悪しき感染症から 大切なもの 守っていこう Let's pray for peaceShake your lifeRun on the groundThe cityThe skyBeyond the pastShake your lifeWith our feetIn the way of lifeFrom bad infectionsImportant thingsLet's prot

鮮やかな苦労

鮮やかな苦労街に飲み込まれていく君を見たくない傷だらけでもまっすぐな君が好き二人で笑おうそれだけでいい祈ってしまえばいい紙でできた城少し感情を溶かした淡い街はずっと白かった宙に舞う花びらもう春じゃないのに燃やした空気を吸う飽きたクラクションそれより明日を見よう寒い夜暑い夏を思い出す鮮やかな苦労それでもいい二人で笑う brilliant hard work I don't want to see you swallowed by the city even if it's

夏に着替えて

夏になると服を買いたくなる暑さのせいかな?気分転換かな新しい自分に会いたいのかも新しい服を着ている人をみるとなんだかうれしくなる「恋しているのかな?」そんな想像している暑いけど僕らは賢い満たされる方法はいくらでもある 僕は新しい服を着て 新しい自分を見つけにいこう

タイムライン

タイムラインに消えていく写真たち 街に隠れた落書き めくったページごとに命が消えて 止まらない情報 それなのに答えが欲しい 同じ過ちを繰り返す でも どこかで救いを求める あの頃、誰かが教えてくれた 許せない景色、正義 気に入らない 風はどこからか吹いて 僕に優しく語り掛ける 僕の知らない 100年前と同じように 教科書を失くした 読み切れない本を読みえ終えた後 僕の命も尽きるのだろう 消えていく写真を残すのは 消えていかない何かを この儚い世界に 少しでも 残して