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写真と詩

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leicaで撮影した写真と、その風景から感じた詩を載せています。
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#日記

自己紹介

はじめまして。makotoと申します。 Leicaで撮る写真に憧れてインスタを中心に活動しています。 この度、noteを始めることにしました。 noteでは写真について詳しくコメントしていこうと思います。 はじめてお会いする方に、簡単に自己紹介をさせていただきます。 プロフィールmakoto(まこと) 東京都生まれ。 leicaカメラを使い、モノクロ写真を中心に撮影を行う。 2019年からインスタグラム(@mactips2020)で写真発表を開始。 主な受賞 ジェットダ

何処かで笑われたって

僕の感情はファーストフードみたいに冷めてしまった。 信じていたものより大事じゃないものに、偏ってしまった どんな言葉をもってしても君に手渡すことのできない午後 通り過ぎた夏 僕は薄明りで 君を探すけど  夜空は見えるだけ  それは僕ができること 何処かで 僕のことを笑っていても 構わないさ それでも 君の純粋さが この夜空に ちりばめられていれば 壊れたイヤホン かすかに聞こえるメロディ 遠くで鳴ってるラジオのよう 好きだった曲だったらよかったのに 僕は吐き気がした

届けたいものって温かいものだよ

「届けたいものって温かいものだよ」 * * 色を失ったって がれきの街であっても 追いかけてくる苦しさでも 端っこで僕は叫ぶ 記憶が邪魔しても 鏡が僕の意気地なしを写しても 心から漏れた弱虫の声 辛いほど夜に響く 震えた手 一年前の写真を見返してる ずいぶん、ヒーローぶってる そんな君を迎えに行けなかった 笑う君 抱きしめるまで時間がかかった それを運命の邪魔だとしても この街で埋もれた声 もう聞こえないけど 届けたい思いは ちゃんとまだある "What I w

「行ったことの無い町」

行ったことの無い町 * * 知らぬ名を叫んだ あの日の町 僕の胸に新鮮な空気を吸い込んだ 色の無い町 光だけが溢れて 待つことの無い夢がいつか 扉を開けて待っていた すれ違う人 もう会うことは無い 誰も知らない所へ行った その横顔 思い出すことはできない でも この写真に残っている 人目も振り切って切ったシャッター 忘れるように、カメラを掲げる 小さな自分 存在を表すように 走り出す少年 それは 夢をみる過去の僕だった "A town I've never bee

「昔、空はもっと広かった」

「昔、空はもっと広かった」 * * 空いっぱいに広がる飛行機 影と風が僕らを覆う 行先にきっと誰かが待つだろう 今日は暑かった 映画も観なかった 僕が愛した国は 何処かへ消えた あの日から それは君も気づいているはず 羽を受け、風を味方にする どんな気分なんだろう ひとかけらでも、手にしてみたい 昔は、飛行機で 小さな自分でも描けた世界地図 今は、街角すら不安ばかり 夢見ていた頃、そんなんじゃなかった 秘密は、もっと楽しみだった 今は手放したものを 愛おしく、悲しく

「どこかのあなたへ」

「どこかのあなた」 * * 破れた想い あなたに伝えられなかったこと 宛名は無題のまま あの頃のあなたへの恋心 どこかに生きている 心がつないだ会話 今でも夕陽を見ると思い出す 形には残らないけど 僕の心を包んで止まない どこかのあなた 桜は見えていますか? もう春は届いていますか? 二人だけの咲く桜は 見ることはできないけど 気持ちだけは すれ違わないように 大人になってしまったけど 心だけはあの頃に戻れる 好きだと打ち明けるまで "Somewhere You" * * b

原岡桟橋を訪れて

千葉県房総にある「原岡桟橋」を訪れた。 友人(といってもかなり先輩)に美味しいものでも食べに行こう、と誘ってみた。新しい場所を訪れるのは心を興奮させる。それは写真家の性分?それとも綺麗な景色を残したいという真実性の確保なのかもしれない。  友人はフィルムを経験している写真家。表現は「逆光のアーチを写真に残したい」そんな印象な彼。僕はどちらかというと陰影のグラデーションを好む。違うタイプの写真家は同じ素材をどんなふうに写真に変えていくか興味があった。  それと同時に「自分の方向

さよならへの道

いつもより忙しい日々 知り合いもいつもより亡くなった あした世界は終わらないけど どこかで、その気配がする 日曜になると 夜の深さが気になる 今日で終わる世界を感じる ふと思う さよならへの道を歩く僕ら ありふれた世界は いつのまにか遠くに過ぎ去って 戻らない 寂しいのは 二度と会えない人じゃなく 「会えなんだ」と思う瞬間 いつか 会えると思う気持ちを連れてくれば 続きを待てば ありふれた日々を 思い出すことができる 好きなように生きながら 僕らは さよならの道を歩

アーティスト・デート

アーティスト・デート僕は年齢より若いと良く言われます。「どうしてだろう?」いつも不思議に思っていました。理由を少し考えてみました。普段は理屈や常識に則って行動しているタチです。出来る限り理論的に考えています。しかし、僕は毎朝、投稿する詩をノートに書きだしています。実際に使用されることもあれば、まったく使われないことも。それは「脳をゆっくり動かす」「考えていることを文章に変える」そういった行動をしています。また、週末に「写真が豊かになる場所にいく」「写真が好きになることをする」

雨の匂いで思い出してしまう

雨のせいで 僕は混乱してしまう そのつど 「ここに居て大丈夫」 そう自分に語る 消えそうな声 あなたの言葉を探してしまう 口先だけが多い世界で 雨に濡れる あなたに染まるように 通り雨だと思ったのに 濡れた体を抱きしめるぬくもり 忘れられない感覚 壊れてしまいそう 僕に貼られたラベル ゆっくり剥がすあなた 全ては雨のせい 全てはあなたのせい 雨の匂いは僕を混乱させる だけど あなたを思い出す どうか 雨よ止まないで The smell of rain remind

日曜の夜

肩に触れる風 色あせていく 作られる新しい時間 生まれて生きるだけなのに どうしてこんなに溢れる悲しみ 涙は枯れず 夜空の月を泳がす 重ねた罪を並べたら 月に届くかな それでも 月は今日も美しい どうして世界は あなたに優しくないのだろう どうして信じさせてくれないのだろう 僕はあなたを信じている 涙を流すけど あなたに会えた意味 涙に隠れないよう 月にしっかり捉えらるように 日曜の夜だから On a quiet Sunday night (Etoile) The