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写真と詩

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leicaで撮影した写真と、その風景から感じた詩を載せています。
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2023年3月の記事一覧

「どこかのあなたへ」

「どこかのあなた」 * * 破れた想い あなたに伝えられなかったこと 宛名は無題のまま あの頃のあなたへの恋心 どこかに生きている 心がつないだ会話 今でも夕陽を見ると思い出す 形には残らないけど 僕の心を包んで止まない どこかのあなた 桜は見えていますか? もう春は届いていますか? 二人だけの咲く桜は 見ることはできないけど 気持ちだけは すれ違わないように 大人になってしまったけど 心だけはあの頃に戻れる 好きだと打ち明けるまで "Somewhere You" * * b

「太陽が飲まれていく」

「太陽が飲まれていく」 * * 冬の空が去って 目の前の太陽がゆっくりと 春の朝に飲まれていく 悔やまれることが寒さに残る 消えていく情熱 奇跡はいつまで続くの 泣いたり叫んだり 鏡に映る自分は何を語る? 月は白く浮かび上がる 先に君に気づいてほしかった 疑う気持ちは平凡 コントラスト薄めの毎日 経験でやり過ごす 君の横顔 思い出せない それは 冬の太陽が連れ去ってしまった "The sun is being swallowed up" * * the winter