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写真と詩

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leicaで撮影した写真と、その風景から感じた詩を載せています。
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2022年6月の記事一覧

君に酔う

恥ずかそうに踊る君 笑って見届ける ハッピーな永遠 誰かの声 カクテルで誤魔化す 仕草に揺れて 知らない君 もっと君に酔う はじけるスパーリング 夜はこれから しばらくぶりに浮かれる街 暖かい風 酔いはどこまで連れて行ってくれるだろう グラスにネオンが映る 僕の知らない君 嫌いにならないよ 抑えきれない気持ち さあ まだ夜は始まったばかり 身体も夜に慣れてくる しっかり見届ける Get drunk on you You who dance shyly Laugh and

ハッピーエンド

ビルの谷間から 人ごみを眺めていた 呼吸はまだ乱れてる 雲はまだ高く、遠い フィルムを握りしめて シャッターを切るのは 「ハッピーエンド」の物語 まだ階段を上る途中 君はぎこちない笑顔 日差しは強い 白球は遠くに飛んだ 魔法はいつか解けると知ってた だから 僕は今を撮る 夢を見ておきたかった 虹は見えない空 雨が降りそう 波は高く 風は強い 僕は君を撮る 忘れないように 僕らが見上げた空を 世界をみる君の姿を Happy end From the valley

香水

光に名前があるなら、 ずっと覚えていたい 香水も 香りだけずっと残る 時間を閉じ込める方法 怖い夢を見ないよう こんな人混みでも 一人 目を閉じて 温もりを思い出ながら あの香りに 似た光を探す 静かに perfume * * If the light has a name, I want to remember forever Perfume too Only the scent remains forever How to lock in time Don't have

表現者

再びあなたに会う夢を見た 日が落ちる寸前 水たまりに 置き去りされたまま 涙が一滴おちて消えた 影はそっと逃げて 握ったその手 どこにいるだろうあなたは すれ違う人に あなたを重ねてしまう 独りよがりと呼ばれてしまう 伝えるものと 伝える声 あの頃の想いは まだ終わりを告げていない 完成しないパズル 名前のない鳥たち 横顔だけ残して 去ったあなたに 僕は何を語るのだろう 強がって あなたの あなたの名前を呼ぶ 僕は表現者 expresser I dreamed

色のない月

香水を海に浮かべ 気づかないふり ときどき確かめる 突き放すようにあの人の話 好きな気持ちを奪うように そのままのあなた 会いたいと何度も 今はこの気持ちのまま 歩こうと思う あなたの目を見ると 忘れていた気持ちを 思い出す 雨は空から色を奪う 期待する気持ち そっと消えていく お願い 僕からあなたを奪ってほしい 歪んだ気持ち あなたがあの人を愛するように 僕も あなたを愛している Colorless moon Floating perfume in the s

僕たちに導きはない

左手に 見えない太陽の暖かさ 明後日の風 頼れない政府 死に絶えた都会の雪 突然の雨は好き 思い出すのは 暗いトンネルを歩く 人の気持ちなんて 感じない世界 どうせ導きなんて ないんだから 街を出る準備 君も一緒に we have no guidance I felt the warmth of the invisible sun on my left hand. The wind the day after tomorrow Snow in a dead ci

その夢

夢について語るとき どこか寂しさを感じる 言葉に表すことに 罪悪感すらある 巡り合う世界の中に あなたを描くことはできなけれど 夢の中であなたは微笑み 見えないぬくもりを 信じることができる 偶然に誘われて その夢に触れると 懐かしさと 帰りたい思い 消えていく儚さ 波のように現れて やがて去っていく 僕は 耐えられるのだろうか That dream When talking about dreams My chest gets hot To express in

自己紹介

はじめまして。makotoと申します。 Leicaで撮る写真に憧れてインスタを中心に活動しています。 この度、noteを始めることにしました。 noteでは写真について詳しくコメントしていこうと思います。 はじめてお会いする方に、簡単に自己紹介をさせていただきます。 プロフィールmakoto(まこと) 東京都生まれ。 leicaカメラを使い、モノクロ写真を中心に撮影を行う。 2019年からインスタグラム(@mactips2020)で写真発表を開始。 主な受賞 ジェットダ

カッコ悪い生き方

加速する季節 夕暮れだけ変わらなず 静かな眠りだけ妨げられ 月が笑う 悲しいとは話すと 意味が薄れていきそう 退屈な夜 言葉が不揃い たどり着く未来は 月だけが知っている 滲むシルエット 戸惑うくらいに 心はどこにいる? Always Always chasing the light Always imagine the story from your back I'm lonely on Sunday night Think about each person's sto

写真の真理は「懐かしさ」

僕らは経験という物差しを持っている カメラはモルトが劣化していても 写真は残る 備わっている知識 それを呼び起こす 写真は知りたいこと 見たことない世界を覗きたい そう思っていた でも 最近気づいた 僕は 「懐かしさ」を欲しているんだと 写真は撮った時点で過去になる 新しい過去を撮り続ける矛盾 見ていた世界を探して 昔の僕の感情を見つけ出す 隣の部屋を覗く罪悪感 見知らぬ近い世界 僕が 僕を探す旅 The truth of the photo is "nosta

わたしは敗者

いつものポンコツな月曜 定時通りの出社も電車遅延 いつも文句だけ立派な上司 わたしは陰で中指立てて すり減る心 消えてく意欲 楽園は遠く向こうの方へ いつか出会える飛び切りのあの子 真っ逆さまに落ちていく フワフワして、ゆっくり歩く 思っていても伝わらず ここでいっちょ 叫んでみよう 誰も聞いてない わたしは敗者 ずっと気づいてないフリ 聞こえてなくても 叫んでる 「今日は何して遊ぼうか」 空騒ぎを見てた 使い果たす人生 こぼしたペットボトル ツマらぬ日々よ 大歓迎

雨の匂いで思い出してしまう

雨のせいで 僕は混乱してしまう そのつど 「ここに居て大丈夫」 そう自分に語る 消えそうな声 あなたの言葉を探してしまう 口先だけが多い世界で 雨に濡れる あなたに染まるように 通り雨だと思ったのに 濡れた体を抱きしめるぬくもり 忘れられない感覚 壊れてしまいそう 僕に貼られたラベル ゆっくり剥がすあなた 全ては雨のせい 全てはあなたのせい 雨の匂いは僕を混乱させる だけど あなたを思い出す どうか 雨よ止まないで The smell of rain remind

いつも

いつも光を追いかける いつも背中から物語を想像する 日曜の夜 寂しいけど 出会った人それぞれの物語を考える その人が生きた道 意思や吐息 吐き気や嘘 全ての空気感を 写真に閉じ込める 白と黒の世界に Uncool way of life Accelerating season Only at dusk does not change Only a quiet sleep is disturbed The moon laughs Sad to be sad The mean

落ちていく

解き明かしたい推理小説 笑えないコメディ いつの間にか 変わり果てた世界 街にあふれる色 知らぬ間に 僕らは資本主義に飲まれて 好きだった歌でさえ 商業ベースに消費されていく 街の淡い罠にはまっていく イメージに溶かされて 僕は光だけ探して歩く いつの間に 光を探すほど 闇に出会っていく 浮かべる手のひら 真実はいつも掴めない 僕はいつも落ちていく 罠だったり イメージだったり 届かない理想 光の世界 それはいつか 忘れていくこと なのかもしれない Fallin