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警告!この記事を読んではいけない65「銃」について31<戦闘用航空機分類>

今日こそは分類に入りますっ!こうでも宣言しちゃわないと、また横道に逸れそうなので、最初に宣言しました(笑) 前回の記事で、兵站についてお話ししました。兵站をちゃんと描いている戦争映画、アニメ、漫画などは、リアル感を持ちますね。今回は「銃」を積む飛行機の分類にかかります。

「銃」もしくは「武器」を積む飛行機

銃や武器を搭載していなくても、偵察機など、戦闘行為に深くかかわる飛行機は、今回の分類に含めようと思います。素人の私の分類ですので、細かい点の間違いがあっても、笑ってスルーしてやってくださいね(笑)。ではまいります。

偵察機、戦闘機、攻撃機、爆撃機、ガンシップ。非常に大まかな分け方をすると、こんな感じでしょうか。一応参考までに戦闘機と攻撃機の両方の機能を持つ飛行機を戦闘攻撃機と言ったりします。F18ホーネットとかです。戦闘機と爆撃機の両方の機能を持つ飛行機を戦闘爆撃機と言ったりします。F4ファントムとかです。

ではまず、一応、最初にご紹介した5つの種類の飛行機の、それぞれの概略を説明しておきたいと思います。

1 偵察機:

大昔の地上戦では、部隊を進軍する前に、ほぼ必ず「斥候」という兵が1人で敵陣まで行って、敵陣の様子を探るという任務を担っていました。そして必ず無事に帰ってくるのです。そして敵陣の様子を味方に伝えるのです。そうして攻撃方法というか戦略を組み上げてから、敵陣に進軍するのです。

この「斥候」が「偵察」と言う言葉になり、飛行機の時代に入るとこの任務を担うために作られる飛行機も出現しました。これが偵察機です。偵察機の任務は、敵の情報を味方にもたらすことです。従って敵に撃ち落とされてはいけません。そして「撃ち落とされない飛行機」が作られ、偵察機となりました。

「撃ち落とされない方法」は文章で書くと簡単です。相手の武器が届かないところを飛べばいいんです。これ文章で書くのは本当に簡単です。しかし、相手の武器が届かないところとは、具体的には、二つの方法があり、どちらも、そうそう簡単ではありません。

ひとつは相手の高射砲もミサイルも届かない高度を飛べばよい、と言う事になります。高高度ではなく超高高度。具体的には例えばアメリカのSR71の場合、高度25000mを飛行します。この高度の飛行機を撃ち落とせるミサイルも、その他の方法も、今のところありません。従ってこの飛行機は落とされません。

もう一つの方法は、ミサイルその他の武器で、捕捉できない速度で飛べばよい、という事になります。旧ソ連には、ミグ25と言う戦闘機があり、この戦闘機は最高速度なマッハ3.2を超えるようです。巡航速度はマッハ2.8位らしいですが。

速度が速いため偵察機にも転用されました。中東での戦闘時、相手国はこのミグ25を捕捉しながら、あまりに速度が速すぎて、迎撃できなかったという過去があります。ちなみに前述のSR71は高高度をマッハ3.2で巡行できるようです。

えっと誤解がないように説明しますと、ミサイルはいろいろな種類があり、弾道ミサイルが成層圏から地上めがけて落っこちてくるときの速度は、実はマッハ20を超えるそうです。これだけ言うと、弾道ミサイルならば成層圏を飛びますから、偵察機の限界高度より上を飛んでいますし、速度もマッハ20ですから、偵察機の速度より遥かに上です。

しかし、偵察機を撃墜するには、そのミサイルを誘導する装置が必要になります。弾道ミサイルは、弾道弾と言う名の通り、弾道を描いて目標に落とすための誘導装置と言うか、航法装置と言うか、それはありますが、それは、高高度をマッハ3以上の超高速で飛行する物体を撃墜するための誘導装置ではないのです。

撃墜するためのミサイルは、迎撃ミサイルと言って、高度な索敵力と誘導力を持ったミサイルではありますが、残念ながら迎撃ミサイルは、偵察機のような高高度、超高速の物体を撃墜する事はできません。基本的に迎撃ミサイルは、低高度、亜音速程度の飛行体を撃墜するための武器なのです。

こういう「撃ち落とされない飛行機」これが「偵察機」です。打ち落とされなければよい、というだけではなく、敵国の情報を得なければなりませんから、写真撮影装置、つまりカメラ、それも高高度から敵国の様子を高精細に撮影できるカメラが搭載されています。

これが偵察機です。ところが、現代ではこの偵察機、無用の長物となり果てまして、この世から消えてしまいました。何故かと言うと、衛星写真の発達です。現代では、衛星軌道、つまり宇宙からの映像が、地上の人まで識別できる程に、高精細な撮影ができるようになってしまいましたので、わざわざ人間を載せて、危険な敵地へ赴くような事をせずに、高度な写真情報が得られるようになったのです。

ちなみに、偵察機は撃ち落とされませんので、防御装備も攻撃武器も必要ありません。これらは非常に大きくて重いので、必要ない装備をわざわざ載せることもありません。その分、たくさん飛べるようにたくさんの燃料を積めるようにした方が良いです。

偵察機は以上です。

ここで次の説明ですが、戦闘機、攻撃機、爆撃機は、後回しにします。      次の説明はガンシップです。

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2 ガンシップ

ガンシップ。耳慣れない言葉かもしれません。ガンシップという名の飛行機はありません。が「ガンシップ」という機能を持った飛行機があり、これを「ガンシップ」と呼ぶことがある、という事です。ガンシップとは、その名の通り、銃や砲を搭載した、その射撃に特化した飛行機です。

ガンシップの機能を持たせるには、大型飛行機が適しています。ガンシップの機能とは、ピボット射撃ができるようにした飛行機です。ピボット射撃とは、飛行機の左右どちらかの舷側の扉をあけ、そこに大小さまざまな銃や砲を、飛行機の進行方向の真横を狙うように配置した飛行機です。

左舷側に、銃や砲を配置した場合を想定して説明しますね。この飛行機を、射撃目標に対して、左斜め下を狙えるように、左に45度ほど傾けます。そして、左旋回して、円を描くように飛ぶんです。計算された円錐状の航路を描いて飛び、そして左舷側から射撃を始めると、極めて高い精度で、命中弾を目標に集中させることができるのです。

これが、ガンシップの機能です。もっともかなり低高度から狙いますので、目標側に、反撃の為のミサイルとか高射砲がないことが攻撃の条件になります。相手が対空ミサイルとか持っている場合は、いい的になってしまいますので。C130などの大型輸送機が、このガンシップの機能を与えられて、実戦でもかなり活躍したようです。

命中精度が高いため、大規模に爆撃機を繰り出して、高価な爆弾をたくさん落とすより、こうして銃や砲から少量の命中弾を集中的に浴びせて破壊する方が、遥かに安上がりに済むのです。これがガンシップです。

今日はここまでにします。次回はいよいよ、戦闘機、攻撃機、爆撃機です!ああ、戦闘機!涎が滴りそうです(笑)

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