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警告!この記事を読んではいけない35「銃」について2<口径・38口径からと銃身について>

前回の記事で、口径のお話をしました。そして22口径がどのようなな特色と用途の口径であるかをお話ししました。今日はその続きです。まずは22口径の次の大きい38口径について、お話しします。38口径は極めて種類の多い、言わば標準的な口径と言えます。

昔の日本の警察官が持っていた拳銃、実は詳しくは知らないんですが、38口径の「ポリススペシャル」と言われていた拳銃が含まれていました。38口径は大型過ぎず、小型でもない、様々な用途に対応できる口径と言えましょう。

口径が大型過ぎると、銃全体の重量が重くなり、銃身も長くなり、取り回しがしにくくなります。小型だと、取り回しは楽ですが、その分威力は小さくなります。38口径はその中間ですから、両方の長所を備えた口径とも言えます。

ただし、実際に持ってみると判りますが、38口径の拳銃は、非常に大きく、重く感じます。私は実銃は持った事もありませんが、ワルサーP38の全金属製モデルガンを持った事があります。あまりの大きさと重さに驚きました。とても軽々と扱ったり持ち運べたりするような代物ではありません。

更に、引き金を引いてみましたが、それも重く、到底片手で持って狙いを付けることなどできません。そもそも銃とはそういう物であり、映画やアニメで登場キャラたちが軽々と扱っているように見えますが、とてもそんな扱いができるものではなく、大きな体力と長い修練の必要なものであることが、実感できました。

なので、22口径と言う小さな口径を持つ小型拳銃が作られる理由も、よく判ります。体力のない人、身体の小さな人、女性などでも扱いやすい銃を作ろうとすれば、とてもじゃないけど38口径など大きすぎて無理なんです。特に女性が衣服の下に隠し持てるような拳銃を作ろうとすれば22口径以上は、どう考えても物理的に無理だと思います。女性の服って隠しどころがありませんし。

男性は、ゆったりした衣服、背広などを着る事ができますので、その裏にホルスターを装備して、拳銃を隠し持ちやすいです。町中を歩くのに、ホルスターむき出しで、銃を見せびらかしながら歩くわけにはいかないですからね。昔の西部劇ぢゃないんですから。

という訳で、22口径と38口径のお話をしました。ここからはもう類推できると思いますが、38口径がどんなものかご理解いただいたら、その上の40口径とか、44口径とか、45口径とか、50口径とかが、どんなものか、もうお判りですよね。はい、40口径以上の銃は、ほぼプロ仕様です。

長い修練を積んだ(それも多くの場合は大男とか、長身の男とか)プロでないと、到底扱えるような代物ではないです。40口径は、最近よく聞く口径です。対して45口径は、昔よく聞いた口径です。コルト45とか。45口径は22口径のほぼ2倍の口径。他の条件が同じならば威力は10倍です。

よく言われていたのは、45口径で撃つと人間の手とか足とかは、ふっとんぢゃいます。試したことはありませんが(笑)。また45口径ぐらいの拳銃になると、反動があまりに大きく、しっかり銃を保持する正しい姿勢で撃たないと、反動で跳ね返った拳銃で自分がけがをしたりするみたいです。

ですから50口径なんていう拳銃は、この世に存在はしていますが、反動が大きすぎて、かえって実用的ぢゃない気がします。扱えませんよ、そんな巨大な口径の銃は。ちなみにアニメのヨルムンガンドで走る車の中から、ココちゃんが50口径を撃つ場面がありましたが、あれ、ウソだと思いました。

女性としてもそうそう大きくないココちゃんが、全速力で疾走する車の中という、自分の姿勢を安定して保てるはずのない状況下で、50口径のデザートイーグルを撃つなど、出来るはずがないと思いました。ココちゃんが撃ったのは一発ですが、その一発はココちゃんの車を追う、

殺し屋ボス・ドミニクのBМWの助手席のヘッドレストをフロントガラス越しに見事に撃ち抜いて、それに肝を冷やしたボス・ドミニクが「あっぶねぇ~~💦、け、結構当てて来ますね、それになんだこの威力は、50口径か、これだから武器商など標的に・・・」とかブツクサ言ってました(笑)。

その後、その銃は本来の持ち主であるウゴ君の手に戻り、ウゴ君は見事に扱っていました。ウゴ君は、ココちゃんの護衛チームの中でも並外れた巨漢であり、このくらいの体躯のプロでなければ、50口径の拳銃など打てるはずがありません。なんせハンドキャノンとか言われるくらいですから。

という訳で、口径のお話は終わりにします。よくお判りいただけたと思いますが、拳銃に興味のある方は、一度、全金属製のモデルガンを持ってみる事をお勧めします。とにかく大きくて重たくて、狙いをつけるために両手で持って保持しても、ピタッと照準できるような代物ではありません。

口径の次に、弾丸のお話をしようかと思いましたが、弾丸のお話はそれはそれは長くなりそうなので、今日、この記事では、銃身のお話をしておしまいにしようと思います。今までお話ししてきた口径とは、実にこの銃身の内側の直径の事です。

銃身(バレル)とは、固定されたカートリッジが撃発して、弾丸が飛び出す時、火薬の爆発のガス圧で通り抜ける、細くて小さなトンネルの事です。あ、カートリッジというのは3つの部分で構成されたもので、前方から「弾丸(ブレット)」「薬莢(ケース)」「雷管(プライマー)」となります。

銃の引き金(トリガー)を引くと、カートリッジの中で火薬が爆発し、弾丸が飛び出します。弾丸はこの銃身の中を走ってガス圧で加速され、先っちょの「銃口」から飛び出します。なので、銃身が長ければ長いほど、加速時間が長くなり、弾丸の速度は速くなります。

高い命中精度が要求される狙撃銃などは、だから長い銃身が付いています。が、拳銃の場合は、銃身が極端に短いです。従って単純に、拳銃では高い命中精度など、得られないのです。命中精度の高い銃は、全て長銃、つまり、大きな鉄砲です。拳銃に求められているのは、高い命中精度ではなく、

接近戦で、素早く相手の動きと攻撃力を封じるための力です。要するに、近くの的に当たりゃあいいんです。それでも少しでも命中精度を高める工夫はなされています。それは、全ての銃に共通した特徴ですが、銃身の内側に螺旋の溝が掘られているんです。螺旋、つまりライフルです。

溝が彫ってある状態をライフリングと言います。このライフリングがあることにより、弾丸は銃身内を走るときに回転運動が与えられ、この回転が、命中精度を高めるのです。だから発射された弾丸は、目標にあたるとつぶれたりしますが、つぶれないで残った場合は、弾丸の側面に、このライフリングの痕跡が刻み付けられます。

これをライフルマーク、線条痕と言います。これは、銃の一つ一つで全て異なりますから、このライフルマークを調べれば、どの銃から発射された弾丸か、判別できてしまうのです。まあ銃の指紋のようなものです。なので、警察の鑑識が、銃犯罪の捜査などする場合、まずこのライフルマークを解析したりします。

今日はここまでにします。弾丸のお話は、このシリーズの最後にします。あまりに長くなりそうなので。次回は、拳銃以外の銃、長銃と砲について、お話ししたいと思います。

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