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イーロン・マスクとは〜新たな時代の開拓者〜

天才発明家であり、世界長者番付ランキングで1位になったイーロン・マスク。彼の知られざる半生を皆さんに紹介します。


  1. 幼少期

  2. 大学時代

  3. X.com~PayPal

  4. Tesla・Space X

  5. Twitter買収騒動



1. 幼少期


1971年6月28日に南アフリカのプレトリアに、エンジニア兼投資家の父エロールとモデル兼栄養士の母メイのもと、3人兄妹(弟キンバル・妹トスカ)の長男として生まれる。

8歳の時に両親が離婚。イーロンは父親の元へ、弟と妹は母親の元へ。

母メイいわく「8歳か9歳の頃には『ブリタニカ百科事典』を読破し、記憶していた」とか。

10歳の時にコンピューターを買ってもらい、プログラミングをマスターする。

中学生時代に、名前が変だという理由でいじめを受ける。階段から突き落とされて入院する。

12歳の時には、自作ソフトウェア「Blastar」を、500ドルでコンピューター雑誌に売却した。


2. 大学時代


17歳の時、高校で大学入学資格を得た後、カナダへの移住までの5カ月間、プレトリア大学で物理学と工学を学んだ。

母のつてでカナダに移住することができたイーロンは、サスカチュワンのスウィフトカレントにあるいとこの小麦農場で働き、穀物貯蔵所の清掃をしたり野菜畑で働いたり、ブリティッシュコロンビアの製材所でのボイラーの清掃やチェーンソーで丸木を切る仕事などもしていた。

19歳でカナダのクイーンズ大学に入学。(当初、クイーンズ大学かウォータールー大学かで進学先を迷ったが、女子生徒がたくさんいるという理由でクイーンズ大学を選んだ)。2年後に奨学金を得て米国のペンシルベニア大学ウォートン校に編入。

1997年に物理学と経済学の学位を取得し、卒業した。ペンシルベニア大在学中には、家賃を工面すべくルームメイトとともに学外の安い学生寮を丸ごと借り、ナイトクラブとして営業したこともあった。

ペンシルベニア大学卒業後、エネルギー物理学の博士課程に進もうと名門スタンフォードの大学院へと進学したが2日で退学。彼の後の言葉によると、当時、彼は人類の進歩に貢献する分野は「インターネット」「クリーン・エネルギー」「宇宙」だと考えていた。


3. X.com〜Paypal


1995年、弟キンバルと共に「Zip2」というオンラインコンテンツ出版ソフトを提供する会社をスタート。

1999年、「コンパックコンピュータ」が「Zip2」を3億700万ドル(約350億円)で買収。イーロンは2200万ドル(約25億円)を手にした。

同年、14億円を出資してオンライン金融サービスと電子メールによる支払いサービスを行う「X.com」を設立する。

翌年、社は1年後にピーターティール率いるコンフィニティ社と合併し「PayPal」となる。

2002年、PayPal社を世界最大のオンラインオークションサイトを運営しているeBay社に1800億円で売却し、イーロンは約200億円を手にした。


4. Tesla・Space X



2002年には、宇宙輸送を可能にするロケットを製造開発する「Space X」を創業。

2004年には、マーティン・エバーハードとマーク・ターペニングが創業した電気自動車ベンチャー企業「テスラ・モーターズ」に出資し、同社の会長に就任。

2006年には、Space XがNASAとISS(国際宇宙ステーション)物資補給のための打上げ機の設計とデモ飛行を行うCOTS(商業軌道輸送サービス)を契約。

2008年には、小型ロケット「ファルコン1」で初めて軌道に到達した。

2009年には、テスラが最初の自動車モデル「ロードスター」の生産を開始。

2010年には、中型ロケット「ファルコン9」「ドラゴン宇宙船」によるCOTSデモ飛行を行い、民間企業としては世界で初めて軌道に乗った宇宙機の回収に成功した。

2012年には、テスラではセダンタイプの「Model S」を発表。Space XではISSに民間機として初のドッキングも成功させ、補給物資や実験装置を送り届けた。

2014年には、Space XがNASAとCCDev(商業乗員輸送開発)の契約を契約。

2015年には、テスラがSUVタイプの「Model X」発表。

2017年には、テスラが量産型セダンの「Model 3」を発表。

2020年には、テスラではクロスオーバー型の「Model Y」を発表。Space Xでは再び民間企業として史上初となる有人宇宙船の打ち上げ並びにISSドッキングを成功させた。

※2006年には、太陽光発電会社「ソーラーシティ」を従兄弟のリンドン・ライヴと創業し、同社の会長に就任。2015年には、AI(人工知能)研究の非営利団体「OpenAI」を設立。2016年には、トンネル採掘会社「ボーリングカンパニー」およびブレイン・マシン・インタフェース企業「ニューラリンク」を起業。


5. Twitter買収騒動



イーロンは2022年1月31日から徐々にツイッターの株式を購入し始め、3月14日までに5%を確保。4月4日に米国証券取引所(SEC)に持ち株比率が5%になった際に報告する大量保有報告書が公開されたことで、ツイッター株を購入していることが判明して大騒動になった。その後、一気に9.1%まで増やし筆頭株主になった。

これを受けTwitter社側は、イーロンが14.9%以上の株式を購入しないことを条件に、同氏を取締役に指名して対応した。

しかし、イーロンは取締役就任を直前で拒否し、「敵対的買収」に乗り出す。

買収総額は430億ドル(約5兆4000億ドル)で株価を54.20ドルに設定した。

それに対抗してTwitter側は「ポイズンピル(毒薬条項)」を導入すると発表したが、これの発動条件はイーロンが取締役会に無断で15%以上取得した場合です。

現段階ではイーロンがTwitter株式を15%以上保有したという報告はなされてません。

また、イーロンは以前から「言論の自由の絶対的な信奉者だ」と公言しており、Twitterのやり方を批判していた。

現在、Twitter社がこれまで主張してきた、偽アカウント(ボット)の数がユーザー総数の5%以下であるとの報告を疑い、実際は偽アカウントがもっと多いはずだと指摘していて、買収交渉は進展していない模様だ。

今後このTwitter買収はどのように進んでいくのか見ものです。

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