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Redmine Japan 本番

無事、終わりました。楽しかったです。事務局も、講演者も、スポンサーの方も、参加者の皆さんも、全員が楽しめたのではないかと、脳天気に思っています。公式な情報は、サイト で見てもらえば良いと思いますし、今後各セッションの動画も公開されるそうなので、よろしくお願いします(自分も裏番組で、見損ねたのがいくつもある)。「来年は9月に、2日間でやるぞ」と、川端さんの宣言も出ました。

いつもの redmine.osaka や redmine.tokyo とはまた違って、600人以上が参加申込をし、ピークは300名を超える同時参加者があったので、規模は少なく見積もっても三倍以上です。何だか、凄いことになってきたな?と思います。

自分が出た B11 は、ちょっとネットワークトラブルもあって「あたふた」しましたが、終わってしまえば良い思い出。言いたいことも、言えたし良かったです。が、まあ20分しかないパネルディスカッションなので、曖昧なところもありました。なので、再度 ブログで1つのエピソードの「完全版」を書いてみようかと。

今週、職場であるタスクのチケットに記載不足があり、担当者に「最近のやり取りの経緯を、チケットに書いておいて」と頼みました。すると彼は、注記にこんなことを書いたのです。

「関係各位に、リマインドのメール済み」
「必要メンバに、資料格納の依頼済み」
「いくつか、すでに格納されています」

さて、どう思いますか?

これ、電話対応なら多分ギリギリ合格点。要は「やることやってますから、心配不要です。」という意味でしょう。
では、チャットならどうでしょう?「各位って誰?必要メンバって誰?、いくつかっていくつ?」とまあ、普通に突っ込まれるでしょう。

でも、これチケットの注記なんです。元々状況をフロー情報として更新してないのもいけませんが、それを指摘されたのにこの内容というのは「私がチケットが何なのか?を彼にうまく伝えられていない」ということです。これは実は、 私の問題 でした。

チャットもメールも、情報の範囲が狭く、格差が出来る。それ故、open なチケットが自立出来るように、まとめる必要があります。テクニカルとしては、そういうことです。でも、その前にチケットを、「誰のため、何のために書くのか」が伝わっていなかったのです。彼は、ある程度 事情の分かっている私に対して、作業報告を書く場所だと思っていた訳です。

話は少し変わります。昔、自分にコードの書き方を教えてくれた先輩は、あるときこんな事を言いました。「コメントは、次に このコードを修正する自分が、今の事情を すっかり忘れている 前提で、それでも正しく修正出来るように書け」と。
先輩が凄いのは、「誰が見ても解るように、コメントを書け」とは言わない所です。そんなことはコメントだけでは不可能で、不可能を強いたら結局何もしない、とわかっていた訳です。「自分(私)のスキルや知識はベースに考えていい(それは減らないから)が、今の自分(私)の記憶は絶対維持されないから、それを補うヒントを書いておけ」と言う意味でした。

チケットの彼にも、そういう説明をしました。「このタスクを、今から誰かに引き継ぐとしたら、何を書いておくべき?」「逆の立場なら、何が欲しい?」「それを最小限の工数で行うには?」と言ったら、2つのメールを、そのまま .msg ファイルで貼ってくれました。

Good Job! それそれ。 分かったじゃん!

若い人は「一度、説明して分かってもらえば、次からは出来るはずで、それでもやらないのはあいつが無能だ。非協力的だ。」と思いがちですが、それは違います。こういう話を私は、これからも何人にも、何度でも、どこででもしていくことでしょう。同じ人に、何度もするかも知れないし、毎日朝会でするかも知れません。でも、PM の仕事ってそういうことだと思ってます。それで、少しでも何かが変われば、自分は良いのです。





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