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転導性の強さについて

発道障害専門医(=ADHD対策の一部の薬を処方することができる資格のある医師)である主治医から、
「あなたは転導性が強い」
と言われたのが、私が「転導性」という言葉を知った最初でした。

転導性とは、
何かちょっとした刺激(他人の話し声、目についた広告、手についたゴミ、等々)があると、
一瞬でそちらに気を奪われ、元々していたことや考えていたことに戻って来れない性質のこと、
のようです。

私の場合、脳内多動が強いので、考えようとしなくても勝手に頭の中でさまざまな考えが自然に思い浮かびます。
ひとつのことについてしっかり考えたくても、別のことが頭に浮かんだ瞬間にそちらに気持ちが向いてしまうので、
口頭で話している時は、しょっちゅう支離滅裂になります。話を戻そうとしてもどこまで戻ればいいかもわからないし、
そもそも何の話をしようとしていたのかも思い出せないことが多いので、大抵モヤモヤしたまま終わります。

疲れに気付きにくいことも相まって、
「疲れたから休憩する」と気付く前に先にフリーズしてしまいます。
ボーっとしている時は、そんな状態の時が多いです。

こうして書いていれば、元々自分で言い始めたことを随時読み返せるので、
私の強い転導性によるリスクやストレスが大幅に解消されます。
だから昔から書くことが好きでした。

「わかりやすい」と言って頂けることも少なくないのですが、
たぶん、あとで読み返して自分でわからなくなってしまうことがないような書きかたを心掛け続けた結果、
自然と第三者からもわかりやすい文章を書けるようになったし、
日頃からそうするようになったのだと思います。

お蔭様で、私が大きな思い違いをしている時も、その間違いが他人から明確に分かるような書きかたをしているためか、
多くの皆様から折に触れてご指摘を頂いたり、注意されたりしています。
誰からも何も言われなくなったらお終いだと思っていますので、
大変ありがたいことです。

私のこの性質(転事性の強さ)もあり、継続的な行動ができません。
何度も自分を変えようといろいろと試してきましたが、
根本的なレベルで無理でした。
だから、私はリーダー(Leader)には不向きです。
今までの半生を振り返ってみても、私は
いつも導かれる側(Leadee←私の造語)でした。

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