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お金が必要なのは、個人でも法人でもない

お金に従い続けるの、そろそろ止めませんか?
お金のために動き続けて、報われましたか?
お金のために働いて、満足できましたか?

個人も、法人も、現代の資本主義社会の中では
お金が主要なエネルギー源になっていて、お金が無ければ存続できなくなっています。
でも、それは本当でしょうか?
「お金が循環しなければ存続できない」のは、本当に個人や法人でしょうか?

それは違います。
「お金が循環しなければ存続できない」のは、現代の資本主義社会構造です。
現代社会が、既存の構造を維持していくためには、
どうしてもお金が必要であり、お金を循環させることが大切になってきます。
しかし、資源はお金だけではありません。
当然ながら(道具や石などの)物そのものも資源ですし、
生命、精神、文化、知識、経験も資源です(だからこそサービス業が成り立っています)。
もちろん、社会的な繋がりも資源です。
私たちは社会的資源をフル活用しながら日常生活を送っています。

でも、お金以外の資源だけで回る世の中になってしまうと、
ひとつ困ることが出てきます。
それは、「税金が支払われなくなる」ということです。
税金が支払われなくなれば、それを唯一のエネルギー源としているようなシステムは破綻してしまいます。
困るのは、個人でも、法人でもなく、
現代の資本主義社会構造(を維持しようとする見えない意志)のほうなのです。

今、私たちが当たり前のようにインフラを利用し、
ある程度の社会保障にも護られながらそこそこ安心して暮らしていけるのは、
現代社会の構造が機能してくれているお蔭です。
でも、この構造が必ずしも私たち個人や法人の味方であるわけではない、
ということは、しっかりと肝に銘じておく必要があります。

個人も、法人も、そろそろ止めにしませんか。
社会的構造の一部であることは事実ですが、その下僕になりきる必要はないのです。
私たちと、私たちの腸内細菌が共存関係であるのと同じように、
社会全体もまた、私たちと共存関係であるはずです。
私たちが、抗生物質を多用して腸内環境を破壊してしまえば健康を害してしまうように、
社会全体もまた、私たちの環境を破壊してしまえば機能不全に陥ります(し、現にそうなりかけています)。
盲目的に従うのではなく、互いに支え合う関係と捉えて、社会をよりよくしていきませんか。

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