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#10 年収400万円くん、シカクに挑戦。-中小企業診断士-

こんにちは。年収400万円くんです。

2021年11/7(日)、“令和3年度中小企業診断士二次試験”を受験しました。

現在は年明け後の合格発表を待つばかりですが、今回の記事では受験の経緯や、試験に対する個人的な感想をご紹介します。

①年収400万円くん、受験経緯。


2019年2月:受験を決意し勉強を開始
2019年7月:令和元年度1次試験を受験。(【運営管理】のみ科目合格。その他不合格)
2020年7月:令和2年度1次試験を受験。(合格)
2020年10月:令和2年度2次試験を受験。(不合格)
2021年11月:令和3年度2次試験を受験。(結果待ち)←イマここ

②中小企業診断士とは?

ざっくり言うと”経営コンサルタントとしての国家資格”と考えて頂ければ良いのかなと思います。

中小企業診断士は国家資格ではありますが、独占業務(その資格を持つ人にしかできない仕事)がありません。そのため、「この業務をする資格です!」と説明するのが難しい。

実際には企業コンサルに限らず、本当に多種多様な業務で活躍されている方が多いようです。※ボクは現状、受験者の1人に過ぎず、実情を知っている訳ではありません。どんなお仕事をされているのか、憶測の発言は避けておきます。

受験者のほとんどが働きながら挑戦する社会人。コンサル系や金融機関、マネジメント職の受験者が多いようです。

税理士や社労士取得者がダブルライセンスとして取得を目指すパターンも。すごいなぁ。※受験者の統計情報もHPに出ておりますので試験概要とともにご参照ください。

③試験の概要


試験の概要は以下、中小企業診断士協会のリンクをご参照下さい。

④ボクが中小企業診断士を目指したワケ。


ボクが中小企業診断士の受験を決意したのは、2019年の冬。

受験を決めた一番の理由は、「会社に新たな風を吹き込みたい」と考えたからです。

中小企業診断士には様々なバックボーンを持った方々が多く、「業界を越えた横のつながりがとても強い」とよく聞きます。

ボクの働く業界は”斜陽産業”と言われて久しく、市場は右肩下がり。ボクの所属する会社もここ数年赤字が続き、苦し紛れの対応策のために業務量は増え、しかしお給料は少しずつ下がる、そんな現状です。

業界に入って約4年、自社においても業界全体においても、「古い慣習から抜け出せない部分がとても多いなぁ」と生意気ですが感じています。

今の会社に転職して1年が経ち一通りの業務を経験した頃、「これは何かを変えていかないと、自分の将来も不安だぞ!」と感じ、選択したのが中小企業診断士試験の受験でした。

約2年半の勉強期間でしたが、もしも合格できたならば、資格の特徴を活かして様々な業界・分野のことを知り、“より良い変化のきっかけ"にしたいなと考えています。


⑤総勉強時間


ボクが中小企業診断士試験に費やした勉強時間は約2000時間です。

2019年2月~2021年11月の、約2年半で合計2000時間の勉強を行いました。

当初から【Studyplus】というスマホアプリで勉強時間を計測しました。※スキマ時間や音声を聞き流す時間も含んでいますので、全てが机に向かっていた時間ではありません。

↓参考画像(総計は過去全ての勉強時間合計)

⑥期間毎の勉強時間


【2019年2月~7月(約345時間)】

勉強を開始し、初受験までの勉強時間です。「まずは独学で…」と走り出したものの理解が全く追い付かず、価格重視のオンライン講座を慌てて申し込みました。この教材がボクにはあまり合わず、試験も迫っていたため、なにか1科目だけでも…と“科目合格狙い”に切り替えました。結果、【運営管理】のみ合格。勉強時間・濃度から見ても妥当な結果だったと思います。

【2019年12月~2020年7月(約634時間)】
初受験後、少し間をあけましたが「本腰を入れて頑張ろう」と思い勉強を開始。値段も少し張りましたが、2次試験までカバーする大手予備校のオンライン講座を受講。

1日3時間以上を目標に勉強していました。コロナ禍での休業も重なり、2020年4月は121時間、5月は152時間と追い込みをかけることもできました。

教材も自分に合い、当初は「これ、いつか理解できるのか?」と絶望していた【財務会計】や【経済学】についても、少しずつ解けるようになりました。

結果、無事一次試験を合格。当年は難易度が低かったとの声もありますが、全科目60点以上で通過でき、安心しました。

【2020年8月~2020年10月(約282時間)】
1次試験を突破し、2次試験に向けての勉強を開始しました。最終合格を決めたかったので、本気で勉強。

「こんなことあるのか…」と自分でも驚きでしたが、2次試験については使用していた大手予備校の教材が合いませんでした。急遽、2次試験対策用の講座を探し、信頼できると感じた講座を受講。

全力で挑みましたが、結果は不合格。教材も良いものだと感じていたために、これはショックでした。来年のチャンスも残されていましたが正直、「合格する気がしないな、、」と諦めかけました。

【2021年3月~2021年11月(約734時間)】
前回の不合格を受け約4か月は、受験を続けるか迷う期間でした。試験勉強の時間を、何か別の努力に使った方が効率が良いのではと模索。

しかし最終的には、これまで使ってきた時間も背中を押し、「診断士試験は今年が最後の挑戦!」と割り切って、受験継続を決めました。1次試験からやり直す気力は自分には無く、「最後の2次のため、絶対に後悔しない勉強をする!」と決めました。

そして先月2021年11月7日、2次試験が終了。結果は全く予想できませんが、「自分にやれることは全部できたかな」とスッキリした気持ちで発表を待っています。

⑦試験を終えたボクの、個人的な感想。


合格発表は年明けですが結果はどうあれ、ボクの中小企業診断士試験の“受験”は終了しました。不合格でも、再挑戦はありません。2年半でやり切ったなぁと感じています。

多くの科目を勉強する中で、タメになったなぁと感じることも多々ありました。

実務で役立ったほんの一例としては、【財務・会計】で勉強した“決算書の読み方”や“キャッシュフローの見方”。営業職として取引先の社長と話す機会もあり、商談の中、こういった知識が頭にあるだけで、相手に与える信頼感が大きくなることを身を持って感じました。

プライベートの資産運用でも、企業の決算書を見る際、なんとなく理解できる指標が増えた気がしています。

【中小企業政策】では様々な金融支援策を知り、企業の“挑戦”を後押ししてくれる環境は意外と豊富なんだなぁと知ることもできました。

幅広い分野の勉強を通して、営業職への"ジョブチェンジ"にも興味が湧きました。

元々、"会社で活かすため"に始めた勉強ですが、人生における"興味"が増えるのは、とても有意義なことだなぁと感じています。

何より一番は、“悔いなく勉強を続けた”という自信がついたこと。

ボクは1日3時間以上を目標ペースに設定していたので、1年続けると約1100時間。

仕事をしながらでも、これだけの時間は頑張れるんだなぁと、身を持って知ることができました。
次はどんなことを頑張ってみようか、そんなことが楽しみになるとは、受験開始時には思いもよりませんでした。

具体的な勉強方法や使用した予備校など、紹介したいことはたくさんあるのですが、それはまた追って、お伝えできればと考えています。合格すれば成功談、不合格ならば失敗談として、何かのお役に立てれば幸いです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。合格発表を待つ期間、これまでの振り返りも兼ねて今回は記事を作成しました。同じく受験された皆様、本当にお疲れ様でした。来年の受験を目指す皆様、心より応援しています。

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