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この坂を降りたら

秋です。三回忌です。
実家に帰りました。

秋って今まで一番好きな季節だったんだけど、老いも若きもみんな秋に亡くなるので一番苦手な季節になりました。

実家に帰ると、やっぱり体調がおかしくなるので
ますます帰りたくなくなる。
別にいてもなんにもないけど、善良なみんなの中で私は悪者なので、ひどい自己嫌悪に陥るのです。

私が不義理で冷たい長女だから、それで良いのです。

私のそういう気持ちに対して「わかる」「それで、ええんやないか」と、唯一同調してくれた人はもういません。
たった一人、あそこに残してきてしまった。

喪失感を共有できる人は家族にはいません。

この1週間、ほんとに文章が書けなくて、朝ドラ「舞い上がれ!」11回の八木(ピース又吉)と貴司の言葉を思い出して書いたら少しすっきりしました。

「短歌にしてみ。5・7・5・7・7のリズムに乗せたら、詰まってた言葉も流れ出すで。きっと」

舞い上がれ!第11回

そういえば、将棋にハマっていると話したら「向いてないと思うで。おねえは、短歌や俳句みたいなんのほうがいい気がする」と言われた。
「創作は苦手なんやわ」って返したけども。


静岡県東部で執筆・編集業をしています。みなさんからのスキが励みになります!