#2「入院した話」

高校の時、事故により腕を骨折してしまった。素人が見ても骨折していることが明らかなほどの見た目で、救急車に乗るというなかなかレアな経験をした。救急車で運ばれる人の中には大量出血していたり、呼吸が止まってたりする人もいるため、腕の骨折は当然トリアージの最後の最後で病院についてからも結構待った記憶がある。

いろいろ見てもらった結果、手術が必要ということで1週間の入院生活が始まった。ある程度の骨折をするとそこの部分が血で腫れる。骨が血液を作っているため、その血液が漏れてるっぽい。加えて骨折した部分がめちゃくちゃ熱くて夜中も眠れず、サーカディアンリズムも崩壊した。手術でチタンを体内に入れたので1年ほどジェネリックウルヴァリンボーイと化した。

入院するうえで避けられないのが病院食だ。基本的に病院食は健康的すぎて物足りない。味はまあまあ普通で別にまずくはない。内蔵は元気なのに病院食の必要ある?と思いながら足は元気なので病院食を食べた後にコンビニでお菓子とか買ってたら1週間で多少顔が丸くなった。入院して太るやつおる???

入院するまでは知らなかったけど、病院食は箸が一緒に出てこない。インド人と間違えられているわけではなく、そういうものらしい。入院するときは絶対に箸を用意する必要がある。入院エアプが疑われる人には「その病院の箸どんなの出てきた?」と質問することで入院エアプを炙り出すことが可能である。何の役に立つかは聡明なあなたたちが考えよう。

骨折したおかげで、橈骨という骨の存在を知って勉強になってハッピー、ということにしておこう。代償が大きすぎる気がするけど。医療従事者以外で橈骨のこと知ってる人は日本に100人くらいしかいないと思うので今日もそれを誇りに生きていく。橈骨に感謝。

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