会話のレベルで人生が決まる「超一流の雑談力」を読んでみた


----------書籍情報----------------
書籍名: 超一流の雑談力
著者: 安田 正
レポート作成者:大橋眞子
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■はじめに
海外に1人で留学しに行ったこともありますし、初対面の人とコミュニケーションを取ることもできます。
また大人数の中でもそこまで躊躇せず話すことができるので、
人と全くコミュニケーションが取れないわけではありません。
ただ、人と距離を縮めるという部分にすごく苦手意識があります。
クライアントともそれなりに話しますし、関係性が悪いわけではないのですが相手の本音を引き出せているかというと、できていないと思います。
またこれは社内でも同じことが言えます。

相手の本音を知るためには、会話力が必要不可欠だと思いますし
キャリアップにもここのスキルは欠かせないと感じています。

クライアント、社内の関係性構築のためにも
会話力を早急に上げる必要があると考えています。

■自己開示は1分以内

自己開示はあくまでも自分のことを知ってもらい、
相手の警戒心を解くことが目的。
ほどほどの失敗談をほどほどの時間で話す。
自分メインで話すのではなく、相手に話してもらう時間を作ることがポイント。

また、自分のことを伝える時のポイントは、話を短くおさえること。
(何かエピソードを話すときも30秒~1分以内にとどめる)

そして話し方を工夫することが重要である。

▼話し方の方法
・オノマトペを使うことで言葉の勢いやニュアンスを出す

「大雨が降ってきた」よりも「雨がザーッと降ってきた」の方が良い

・一文は短く、リズミカルに話す
話が下手な人ほど話が長い

・声の高さを意識する
高い声の方が印象良い

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「自己開示の目的は相手の警戒心を解くこと」
そもそも自己開示の認識が間違っていました。

・先に自己開示をすることで相手も自己開示してくれるだろう
・自分のことをわかってもらうためのもの
といった認識しかありませんでした。

自己開示をすることは自分を知ってもらうためではなく
相手の気持ちを引き出すためのものといった認識を持つことで
自己開示の仕方も変わってくると思いました。

ただ自分をさらけ出すだけでなく
・この話をすれば新規感を持ってくれるのではないか
・こういった反応をすれば相手は自分に感情を出してくれるのではないか
といった視点を持って、相手に合わせて自己開示をしていく必要があると思いました。


■人見知りとそうでない人の違いは場数や経験の差

「私人見知りなんです」という日本人は多い。

人見知りというのは特殊な症状でもなんでもない。
そもそも世の中のほとんどの人は人見知りなのだ。

人見知りと人見知りでない人の違いは
「場数」と「経験」にある。

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私もどちらかというと人見知りだと昔から思っていたので、
正直改善する前に諦めていました。
ただ確かに、元から人見知りじゃない人の方が稀で、
人見知りを克服している人の方が多いのではないかと思います。
周りの評価を得るためには、人見知りではかなり時間がかかってしまうと思います。
現に、今マネージャーの方を見ても人見知りの方はほぼいません。

人見知りだからとコミュニケーションを避けるのではなく、
場数と経験を増やして改善していこうと思います。


■会話を広げるための「連想」と「オウム返し」

「そうですね」で会話を止めず、「一言足して」返すこと。
雑談をうまく広げていくためのコツは、連想ゲームのようにして会話をつないでいくこと。
相手の言葉からどんな受け答えができるか、話題を変えたり、深めたりすることが重要である。

オウム返しのポイントは、質問形式で返すなどして、話が広がりそうな言葉を付け加えること。

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親しい友人であれば、会話を続けるということに関してなんのストレスもないのですが、クライアントやあまり話したことがない人との会話に
すごくストレスを感じてしまいます。
何か話さなきゃ、会話を繋げなきゃということで頭がいっぱいになってしまいます。
ただ、だからといって「そうですね」や相槌だけで返してしまっては
会話が続きませんし信頼関係を構築することもできません。

今後は、一言足して返すということを意識し、会話を続けられるよう訓練したいと思います。

日々意識的にやっていれば、無意識下でできるようになると思うので、
課のMTG、打ち合わせで意識していくようにします。


■相手が食いつきたくなる話し方をする

日本人は話がおもしろくないとよく言われる。
話がおもしろくない人の特徴は、どうでもいいことをダラダラと話すこと
あったことを一から十まで正確に伝えようとするとどうしても話は長くなる。

面白い話し方をする人は「ちょっと盛る」をやっている。
→嘘をつくのではなく表現を大げさにするということ

例)
「昨日行ったカフェに美人店員がいた」
→「昨日行ったカフェに、思わず二度見するくらいの美人店員がいた」

「海でサーフィンをしている少年を見た」
→「まるで映画のワンシーンかのように波を乗りこなしている少年サーファーがいた」

一流の人達はこの盛り加減が非常にうまい。
より魅力的にみせる見せ方を知っている。
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小島さんとかがまさにそうだなと感じました。
話が面白い人はダラダラと長く話していないし、表現が豊かだと思います。
課のMTGで毎週月曜と、金曜は週末のシェアをするのですが、淡々と事実だけを話してしました。
こういうところでも周りからの評価や見え方が変わると思うので、来週からは自分の話に食いついてもらえるよう
話し方を工夫していきます。


■相手によって話し方や話題を変える

時と場合によって接し方を変える必要がある。
誰と話しているか、相手をきちんと把握することが重要。

① プライドが高い人の場合
中小企業の経営者、大手企業の管理職に多い

見分け方
・話のテンポが早い
・興味のある話にはどんどん食いついてくる
・会話の途中でもさえぎって質問してくる
・目の奥が鋭く、品定め・値踏みしているような雰囲気がある
・腕を組みながら人の話を聞いている

このタイプは基本的に無駄な話が嫌い。
そのため「雑談で距離を縮める」というよりは「雑談をフックに相手のメリットのある話をしていくこと」が重要。
また質問された場合は「相手の求めていることに明確に答える」ことを心がけることが重要。

② やさしくて話しやすい人の場合
こちらの雑談に笑顔で応じてくれて、深く共感しとてもやさしい感じのある人

見分け方
・感じのいい印象がある
・うんうんとよくうなずいて人の話を聞く

・ややゆっくりめのテンポで話反応も遅め
・やや話が長く結論ではなく細かいプロセスを話そうとする
・「でも」「だけど」といった相手を否定するような言葉を使わない

このタイプの人は、雑談は聞いてくれますが決断力に乏しいことが多い。
いつまでたっても本題が進まない、回答を得られないという事態に陥りがちになる。

こんな人が担当者の場合は、ある程度こっちでグリップする必要がある。
頃合いを見て本題を切り出す、決断を促すことが必要。
しかし上から判断を仰ぐのではなく、アドバイスのような言い方で一緒にうごいていく気持ちにさせることが重要。

③ さっさと結論がほしいタイプ
賢い話し方をする分析家タイプ

見分け方
・きちっとした雰囲気がある
・やや反応が薄く淡々としている
・冷静な受け答えをする
・納得いかないことは何度も質問する
・細かい点を気にする

このタイプの特徴は、興味があることには熱中するものの、必要がないと判断したら途端に関心が薄くなること。
研究職や医者など、頭のいい人に多い。

話している話題に乗っているのか乗っていないのかを判断するために、相手の目の色や表情
言葉の変化に敏感になることが重要。
また、相手の好きな分野はどこか見抜き、そこに対して話を深めていくといった方法も効果的。

話し方としては、「今日の話は3点あります」「ポイントをまとめると」など整理しながら話すことを心がけること。

④ 社交的な人
とにかく明るいタイプの人

見分け方
・笑顔で楽しそうに接してくる
・冗談やユーモアで会話を盛り上げる
自分で言ったことにウケる、よく笑う
・「へぇ!」「すごい!」などおおげさなリアクションや表現をする
・相手の話をあまり聞いていない

社交性が高く楽しいことや、人と触れ合うことが大好きなこのタイプは当然ながら雑談も
盛り上がることが多い。
というよりも雑談の雰囲気などで人間の良し悪しを決める部分がある。
そのため、このようなタイプにはその場が楽しくなるような雑談を心がけることが重要。
具体的には上手に聞くことが重要。
リアクションや質問で相手を引き出してくこと。

⑤ 大人しいタイプ
あまり主張しない控えめなタイプ

見分け方
・人あたりがよく「やさしい」「ソフト」な印象を与える
・うなずきながら相手の話を聞く
・「そうですね」「そのとおりですね」と相手に共感をする
・あまり自分の意見を言わないため、気持ちや考えがわかりにくい
・主張をしないため集団の中では目立たない

このタイプの人は、自分の意見を表に出さない、決断が苦手な人が多い。
またこのタイプの人は想定外のことが起きるのが苦手。
強引なアプローチは禁物。

このタイプの人と話す時のポイントは、とにかく相手に合わせること。
相手の話すテンポが遅い場合は自分も合わせてゆっくり話す。
慣れてくると本音を出してくるので、それまで関係構築を優先すること。

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相手によって話し方や聞く姿勢を変える必要があることは理解していましたが全くできていませんでした。
クライアントワークも、この相手によって使いわけるというのが重要だと思います。
前回のリスプラハウスでもミラーリングのお話があったように、人に合わせて自分を変えていかないと相手の本音を引きだし、関係性を構築することはできないと思います。

今までいかに自分本位のクライアントワークをしていたか気付きました。
またワンパターンの対応しかできていませんでした。

本書でタイプ別の対応の仕方が書かれていましたが、タイプによって対応の仕方が全然違います。
人によって感度の高いポイントが違うのに、ワンパターンのクライントワークをやっていてはいつまでたっても関係性は構築できないと思います。

クライアントワークに限らず、社内の関係性構築もそうだと思いました。
上司の長島さんも私とはタイプが違います。
本書に書いてある5タイプの中で言うと、①と④を足して割ったようなタイプかなと思いました。
今までは特に何も考えず、受け答えや質問をしていましたが、
今後はタイプに合わせて対応を変えていきます。

まずは長島さんとの関係性を構築するために、下記の2点を意識するように致します。

・相手の求めていることに明確に答える
・リアクションや質問で相手を引き出す

また、社内の人とコミュニケーションを図るときもこの人はどのタイプに当てはまるか考え、人によって対応を変えていくよう意識します。


---------- 本章のまとめ -----------------------------------------------------
●自己開示はあくまでも自分のことを知ってもらい、相手の警戒心を解くことが目的。
→自分メインで話すのではなく相手に話してもらう時間を作ることがポイント

●人見知りとそうでない人の違いは場数や経験の差
→そもそも世の中のほとんどの人は人見知り。場数と経験で改善できる。

●相手が食いつきたくなる話し方をすること
→面白い話し方をする人は「ちょっと盛る」をやっている。

●会話を広げるための「連想」と「オウム返し」
→「そうですね」で会話を止めず、「一言足して」返すこと。」
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