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エデン条約編2章を読み終えたとき、聖園ミカのことが堪らなく好きになった訳

最近ブルアカを始めた友達に
「なんで2章まででミカがそんなに好きになったの?」
と聞かれた

その時は頭に考えはあるけれども
漠然としていて上手く答えられなかった

だから
その考えをまとめるために文章に起こした
(5900文字 クソデカ感情)


自分は2章17,18話を読んだときに
聖園ミカの好感度が爆発的にあがった
何故そうなったのか
今回はミカのことのみに絞って
エデン条約編を振り返っていく

2章17,18話を読んでいた時の感想

2章17話で
いかにもな大ボスといったスチルで登場
黒幕を自称し計画について語り始めるミカ

補習授業部の4人のことはよく知っているはずなのに
ハナコのことを忘れたと言ってみせたりと
その話す内容にはどこか白白しさが見える

クーデターを起こす気なら先生を呼ばない方がいいし
先生とプールで会話しなかった方がいいだろうしと
ミカの計画の語りに色々と引っ掛かりを感じる

そして
セイアのヘイローが破壊されて
事態が大きくなって、どうしようもなくった
とアズサに向かって感情的になる

ミカの本音が吐き出されたと思った

ここで今までに出てきたミカの情報がどんどん繋がっていき
聖園ミカというキャラの解釈が出来上がっていく
ここからは画面をタップする度にミカに感情を揺さぶられていた

そしてシスターフッドが登場し17話が終わる

2章18話
2回目の戦闘直前
ここまで来て「おとしなく降参します」なんてわけにはいかない
「もう私は、行くところまで行くしかないの」と
画面が暗転して静かでどこか悲しさを感じさせるように言う
聖園ミカの解釈の裏付けがどんどん進んでいく

戦闘が終わり
ハナコがセイアは無事だと告げる
それを聞いて安堵したかのようにミカは「良かった」と呟く

このセリフを見た瞬間に
想像していた聖園ミカの解釈が確信的になって
ミカへの好感度が爆発的に上がる

タップして次に進むと長めの暗転が挟まり
暗転が開けると
ミカは憑き物が落ちたような様子で
クーデターも全部どうでもよくなったと戦意喪失し
戦闘前とは真逆にあっさりと降参することを選ぶ

アズサに対して、
敵わないと分かっていて何故アリウスに立ち向かうのかと問いかけ
それでも足掻いて進むという言葉を受け取るミカ

最後に先生に会って
自分の味方と言って貰えて本当に本当に嬉しかったと言うミカ

こうしてミカは退場する

ここまで読んでネタバレもできないので
SNSでミカァ…と呟くことしかできない
ミカミカゼミになってしまった



2章17,18話を読んでいた時の解釈

※後の章の情報が入る前の、2章時点での自分なりの聖園ミカ解釈
 なので今と思っていることが違う部分もある

おそらく幼馴染と会話してるときの
無邪気で明るいミカが
昔からある本来のミカなのだろう

ミカがアリウスに近づいた理由

政治が苦手で
ティーパーティーとして役に立てない
そんな自分をコンプレックスに感じていたかもしれない
だから自分も役に立ってナギサとセイアと対等になりたかった
というのもあるだろう

高校生になってティーパーティーになってから
蚊帳の外になりがちで
それに加えてエデン条約のことで忙しくなって
余計に仲間外れになったと感じて寂しかったのかもしれない
だから自分も輪の中に入れるように何かしたかった
というのもあるだろう

だけど一番の理由はただアリウスを救いたかった
トリニティとゲヘナで仲良くするよりも前に
トリニティの中で仲間外れになっているアリウスを救いたかった
自分たちと何も変わらないはずのアリウスの子たちが苦しんでいる
それを見過ごせなかった
これがミカがアリウスに近づいた一番の理由だろう

ミカはアリウスを救いたいと提案するが
ナギサとセイアに政治的に難しいと反対される
それはミカも理屈では分かっていた
だけどそれでもアリウスを救いたかった

ミカはただ純粋で優しすぎた
だから政治に向かない、そんな子だった

「都合の良い明るい学園物語なんて存在しない、自分たちはもっとドロドロした世界にいる」と言ったのも、自分が辿ってきた道のり、アリウスと和解しようと明るくて優しすぎた考えの自分が、アリウスに利用されて歪まされてしまったことを言い表していたのだろう

エデン条約が締結されたら
アリウスを救うのはさらに難しくなると考えたミカは
いてもたってもいられなくなって
独断でアリウスと接触した

純粋すぎるミカを利用するため
友好的なふりをするアリウス

友好関係を築く信頼のための第一歩として
アズサを送り込むことを条件に出す

ミカはこれを何の疑いもなく信じた
アリウスの子がトリニティで仲良くやっていける
それを実際に証明することができたら
ナギサもセイアもアリウスの子達も
みんなが仲良くできるってことを認めて
みんなで和解できる
そう考えた

それはミカが用意したであろう
アズサを迎え入れる為の制服にも現れている
アズサの制服姿がアクセサリーでかわいく飾られているのも
潜入の為の偽装ではなく
ただ仲良くしたくて
アズサに本当に和解の象徴になってほしかった
だからやったことではないだろうか

ミカに渡された制服を見たアズサは、不器用ながらもかわいさに感動していたのかもしれない
それを見たミカは、アリウスも自分たちと何も変わらないただの女の子だと思ったかもしれない
そしてミカは、きっとお互いに分かり合える、仲良くなれるはずだと信じた
「今までも」のアズサは和解の象徴として大事な存在だった

次にアリウスは
アズサが和解の象徴になるには時間がかかる
エデン条約が締結されるのを遅らせてほしいと条件を出した

その為に現ホスト・セイアの襲撃作戦を
アリウスから提案されたのか
ミカから提案したのかは分からない

ただミカが作戦に加担したのは事実だろう

この時ミカはアリウスとうまく交渉できている
そう思って慢心していた

セイアを捕まえて
前に話した時には無理だと言われた
アリウスと上手くやっている自分を見せたかった
認めてもらいたい、自慢したい、驚かしたい
そんな気持ちで作戦に加担したのかもしれない

襲撃事件なんてキヴォトスでは日常的な出来事
ただセイアを襲って捕まえる
アリウスを動かしたのは実は自分でしたとビックリさせる
そんなイタズラになるはずだった

ミカと対照的に博識で政治ができるセイアにコンプレックスを感じていたのかもしれない
だからミカは自分なりにやっても政治がうまくいっているところを見せたかった

だけどアリウスは
いつも見ているキヴォトスの日常からは
かけ離れた存在だった

作戦が実行される

セイアを守る為にミカとナギサの元には
セイアのヘイローが破壊されたと知らされる

人が死ぬなんてあり得なくて
そんなことを普通は想像ができない世界の中で
人を殺すという出来事が起きてしまった衝撃

人がどうやったら死ぬのか分からない
そんな世界で人を殺せる力を持った
アリウスへの恐怖

自分のちょっとした出来心で
大切な幼馴染が死んでしまったという
とてつもなく巨大な罪悪感

いきなり与えられたあまりにも残酷な状況を
未熟な思春期の少女が受け止めたらどうなるか

ナギサに本当のことを話したら
ナギサに見放されるかもしれない
アリウスを裏切ったことになって
セイアと同じように自分も殺されるかもしれない
そして自分が人を殺したと告白し
人殺しの罪を一生背負わないといけない
と絶望に襲われるだろう

全てを失い自分の命をも犠牲にして
トリニティの為に罪を告白しろ
というのは酷な話である

だから黙りこんで逃げるしかなかった

ミカは人殺しという事実を受け入れることに耐え切れず
きっと事故だったと思い込んで心の負担を和らげようとする

もしセイアが生きていると伝えられていたら
ミカはアリウスに加担した罪を告白して
今とは違った道を歩むことができていただろう

だが現実は
セイアを守る為の嘘が
ミカを怪物に変えてしまう

甚大なストレスから自分を守る防衛機制
後から付け足した嘘の理由で自分を納得させて心を守り
自分自身を偽り続けていないと耐えられなくなってしまう

自分はアリウスに利用されたただの愚かなスケープゴート
そう自覚しながら偽りの自分を演じ続けるミカ

ただ純粋にアリウスとみんなで仲良くしたい
そんな甘く理想ばかりを考える自分がやったこと
その結果が幼馴染の死
自分自身をとてつもない愚か者だと悔やんだ

それと同時に
アリウスとの和解は無理だと思い知らされた
それに加えて
自分はもうアリウスから逃げられないことを
痛感させられた

もう今までの純粋な自分ではいられなくなった

幼馴染の死が
愚かな自分の理想の為ではいけない

自分はこれから
アリウスに利用され続ける

何か理由が欲しかった

トリニティの敵であるゲヘナを消すため
セイアはその為の仕方のない犠牲だった
偽で自分を納得させた

行くところまで行くしかないと
間違っていると知りながらも
その道を進まざるを得なくなってしまった

ゲヘナを消すのが目的と言う台詞と共に虚ろな表情に変わるミカ
「本当にただ、それだけだから」と言い聞かせる様は痛々しい

そうして過ごしているときに
突然キヴォトスに先生が現れる

数々の問題を解決して
生徒達を救ってきた先生の存在は
一筋の希望の光に見えた

先生なら助けてくれるかもしれない
自分を、アリウスを、止めてくれるかもしれない
ナギサを、トリニティを、救ってくれるかもしれない

そうなったら少しは自分も救われる

そんな希望を感じて
ミカは先生に補習授業部の担任の依頼を出した

先生なら止めてくれるかもしれない
自ら悪役を演じることを選んだミカは自虐的に語る

エデン条約編の先生への依頼
補習授業部を落第から救うという内容
その裏には
自分を止めてほしい
アリウスからみんなを救ってほしいという
ミカの願いが込められていた

そして2章18話へと時が進む

セイアが死んだことで
すべてがどうしようもなくなって
こうなってしまったと言うミカ

これまでやけになったかのように語っていた言葉が
全てミカ自身がそうだったと言っている様に見えた
自分で自分に言い聞かせるように自分を傷つけている

そんなミカの姿を見て
ハナコはセイアが生きていることを伝える
アリウスからセイアを守るために偽装していたにも関わらず
アリウス側のミカにこのことを伝えたのだ

ミカの虚勢を見抜いて
ただ利用されているだけの
かわいそうな少女だと確信したのだ

だからミカのことを思って
セイアが無事だと知ったら止まってくれる
そう信じて伝えたのだろう

底が知れない程にトリニティの事情を把握しているハナコが
この行動に出たのだから今までの解釈に裏打ちができた
自分がこういう風にミカを解釈したのも
ハナコの発言があってのものなのだから

そしてミカの口から出てきた言葉

セイアが生きていた
もう偽りの理由で進み続けて
自分で自分を騙し続ける必要がなくなった

嘘から解放されて
自分の行いを認めることができた
ミカはやっと止まることができたのだ

最後にアズサに対して問いかける
アリウスからは逃げられないのに
何でアズサは前に進み続けられるのか

それでも最後まで足掻いてみせるというアズサの姿を見て
ミカは何かを感じる

自分ではどうにもならなかった巨大なアリウスという闇
そんな存在にも臆せず進みつづける
アズサの姿はミカにとって希望に見えたのだろう

この子と先生ならアリウスを止めてくれるかもしれないと感じた
やっぱりアズサは
自分にとって、トリニティにとって、アリウスにとって
大事な存在だと改めて感じた

アズサと先生のことを信じて
アズサと先生に希望を託して
ミカは退場していく

全てを知った上でもまだ味方でいてくれる先生
もっと早く先生を信じることができていたら、あの時すべてを告白することができていたら
ミカは最後にそう言い残していった



2章までを読んで

ミカが本当に思っていたことは何なのか
真実はミカにしか分からない

だからこそ
自分はミカを信じて
ミカの味方でいたいと思った

それが
物語の中に何度も出てきた5番目の古則に対する
先生が出した答えだからだ

裏切り者探しで疑心暗鬼にさせられながら
読み進めていた結果
最後は信じることが答えだと辿り着く

エデン条約編のストーリーは
今までとは毛色の違う物語だと不安にさせながらも
根本はまだ未熟な子どもたちを導くための
ストーリーだったと気づかされる

結局は
青春x物語
ブルーアーカイブ
だったのだ

まんまと乗せられて物語のテーマを自分自身で体験していた

ミカのやったことは自業自得といえばそうかもしれない
ミカのやってきたことは結果として悪いことばかりだったかもしれない
だからといってミカを見放すことはできない

この残酷な状況を作り出した原因
アリウスという未知の敵から
みんなを救って
本来の純粋なミカの笑顔を取り戻したい
そう強く思うようになってしまった

ただ補習授業部の落第を防ぐだけだと思っていたころに見た
ただ無邪気でかわいかった、あの時のミカに会いたい

こんなにも
この子を救いたいと
自分の感情に大きく訴えてきた
そんな聖園ミカのことを好きになる以外ないじゃないか




3章以降の感想も少しだけ

アリウスからみんなを守って
ミカを救いたい
この思いは後に想像以上の形で実現した


3章
アリウスからトリニティを守った

そして元の関係以上になろうとしている
ティーパーティーの3人を見ることができた

これまですれ違っていた幼なじみの仲は
互いに話し合い、理解し合うことで
今まで以上の素晴らしい物になるだろう
きっといつものように喧嘩をしている2人
アリウスの子達を利用して
この子達を絶望に陥れた
ゲマトリアは絶対に許せない存在だ

本当によかった…




さらに
そのまた後
4章

ここでブルーアーカイブは
想像を遥かに超えた素晴らしい物を見せてくれた

ミカが
アリウスのみんなを救ったのだ

そしてミカが本来願っていた世界が迎えられた


トリニティとアリウスが仲良くなる
その為に今までずっと頑張ってきた

もしゲマトリアがいなかったら
ミカもアリウスも悪役にならずに済んだはず
そうしたらきっとミカならアリウスと和解ができたはずだ

君は本当に素晴らしいお姫様だったよ







全てを読み終えて

エデン条約編は
先生に依頼を出してくれた
ミカの願いを叶える物語だった
そう思った



だから全てが終わったあと
ミカはこう言ってくれるだろう





「ありがとう、先生」

3章完結時に描いたイラスト
「ありがとう、先生」

これを描いた翌日に3rdPVが公開される
笑顔でパーティーに参加するミカとナギサの姿
あの笑顔は
きっと聴聞会やアリウスの子たちとの関係
幼なじみとの仲直り
完璧ではないかもしれないが、どれもが上手くいった結果なのだろう



















そして
やっぱり
エデン条約編でミカと出会って

ミカの絶対いい匂いがする綺麗なピンク髪を嗅ぎたいし
ミカと勘違いされるようなことをもっとしたい
ミカとメモロビでいっぱいイチャイチャしたい

そう強く思ってしまった

だってこれは
ブルーアーカイブ
なのだから



そんな願いを叶えてくれるゲームがある
ミソノミーカイブ

おすすめです。

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