『教会史』第2巻 第11章 詐欺師テウダとその追随者たちについて

http://www.newadvent.org/fathers/250102.htm


第11章 詐欺師テウダとその追随者たちについて


1節
ルカは、使徒行伝において、使徒たちに関して持たれた協議で、ガマリエルが以下のように言っていることを紹介している。つまり、参照されているその時代に、テウダが自身を何者か[すごい者]であるかのように豪語して立ったが、虐殺され、彼に従っていた多くの者たち全てが、散らされたと[ガマリエルは言った]。[使徒 5:36] それゆえこの男に関するヨセフスの報告を加えよう。彼はすぐ上で言及されている著作において、以下の諸々の状況を記録している。

2節
…ファドゥスがユダヤの法務官[procurator]である頃、とあるテウダと呼ばれる詐欺師が非常に大いなる群衆を説得して、彼らの諸々の財産を携えて彼にヨルダン川まで従って行った。というのも、彼は自分が預言者であり、また川は自分の命令で分けられることになり、彼らに簡単[に渡れる]通路を提供することになる、と言ったのである。

3節
そしてこれらの言葉で彼は多くの者たちを欺いた。しかしファドゥスは彼らにそのばかげた行為を楽しむことを許さず、彼らに対して騎馬隊を送った。[騎馬隊は]予期されず彼らに襲いかかり、それらの多くの者たちを虐殺し、多くの他の者たちを生け捕りにし、一方で彼らはテウダ自身も捕虜として、彼の頭を切り落とし、それをエルサレムに運んだ。
この他に彼はクラウディウスの統治において起こった飢饉についても、以下の諸々の言葉で言及している。

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