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本当の幸せってこんなこと

娘が生まれて11日がたった。

入院中は面会謝絶で旦那でさえ出産の日しか面会できなかった。

そんなことがわかっていて、出産を前に、とてつもない不安が私にも旦那さんにも押し寄せて、夫婦間もいまだかつてないほど連日ギクシャクした。

今回は様々な理由から里帰り出産はしないことにした。

コロナもあるし、親も高齢に介護、姉達もそれぞれ仕事をしながら介護の暮らしをしていて、そこに私の出産というイベントを組み込むのは大変かもしれないと感じて、夫婦で乗り切ることを決めた。

6年前、里帰り出産で息子を産んだ時、息子はとにかく寝ない新生児だった。一日8時間以上起きていて、そしてずっとぐずっていたので、実家の母親と姉が交代で抱っこしてくれて、急いでご飯を食べたり、シャワーも5分で浴びるような暮らしだった。

夜中は基本一人でみていたけれど、1時間おきに起きたり、2〜3時間抱っこし続けていた。

その寝ない息子は夜泣きがひどく、卒乳してからも4歳半まで3時間おきに起きては泣いていた。ひどい睡眠不足が何年も続いていた。

そんなイメージしかなかったので、里帰りしないで、息子を見ながら娘を育てていけるか、すごく不安だった。

しかし娘は11日過ぎた今、とにかくよく寝る子。ミルクを飲んだらげっぷをして、そのまままた寝る。
入院中からあまりの違いにびっくりしていた。

三時間おきの授乳でさえ、眠気が強いのか、起こしながら授乳している。

私が新生児の頃、そんな赤ちゃんだったらしく、母にも姉にも、そっくりだね、と言われた。

出産という一大イベントを終えた今、とにかく達成感でいっぱいの気持ちになった。

人生でこの先あるかないか分からないけど、子供を妊娠して、出産し、そして母子共に健康であることが本当に嬉しかった。

そして旦那さんと息子がかわいいね、と連呼してくれて、見たこともないほど優しい表情で娘を見つめている。

退院後、数日休みをもらっていた旦那さんが家事、育児を一生懸命にやってくれて、本当に助かったし、何でも挑戦して、何か新しい決意のようなものをかんじた。

出産を頑張った記念にこっそり私の大好きな桃のケーキを買ってきてくれて、それを息子と旦那さんと私でおいしいねーと言ってたくさん食べた夜を絶対に忘れない。

そんな日常が私にとって本当に幸せな瞬間であり、特別な時でなく、毎日繰り返すこの日々が1番大切であることを改めて実感している。


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