「コールガール」

たとえ 何度 親指を切り落とそうとしても
親との縁はなくならない

まあ 切ることなんて出来ないのだけど
そして 私は 母と同じく 横浜の街角で 赤い服を着る

「幾ら?」そう聞かれるのを待ちながら

たとえ 呼ばれたとしても
何を売るわけでもない コールガール

ただ 身をすり減らし
この世に慣れた 女を演じる

たとえ 呼ばれたとしても
もう 値段もつかないような コールガール

ただ 呼ばれるのを待っている
本当に欲しいのは そんな声じゃないのに

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