本当の自分②
電話を切った私は早速市内の某激安販売店へ。
ちょうど夏の始まりといった感じ時期だったから、店頭にはおそろしい数の花火があった。
花火大会にはお子さんを連れてくる人もいる。
安全にできそうなものから、打ち上げ系の派手なものまで、色々見繕って10000円以上の花火を買った。
あとは、100均に行き、バケツやら必要な備品も購入し、確かその日のほとんどがその準備でつぶれたと思う。
これで楽しく花火大会ができるなら。
と、その時は思っていた。
私は集合時間より、少し早めに海岸に行き、皆が集まってくるのを待っていた。
そうしてしばらくすると、私が一番親しくしている同僚2人がやってきた。
(シビアさんとヘルプミーさんです ※参照 旅に出る:韓国の場合)
「あれ?なんでマコが花火持ってきてるの?」と聞かれ、私は今日起きたことを、2人に伝える。
「えー。。準備してなかったんやね。。そっか。。わかった、手伝うよー」
2人にも手伝ってもらい、海岸に火をつけるロウソクとバケツをいくつか置き、花火も均等に分けてセットしていく。
打ち上げ系の花火は離れたところでやれるよう場所を確保した。
そうこうしているうちにパラパラと集まりはじめた、会社のメンバー達。お子さんもたくさんいる。
だけど肝心の幹事2名が来ない。
仕事が終わらないのかな、なら仕方ない。
と、時間になったので、私仕切りで始めることにした。
どうにかこうにか、ポツポツと皆が花火をつけはじめ、子供達の笑い声も聞こえてきた。
よかった、なんとかなりそう。
と思った瞬間。
「わーー!花火ー!はじまってるーーー!」
「やったーー!たのしみーーー!」
幹事の2人が登場。
私が声かけようとする間もなく、
2人は「やったーー!」と、
人一倍大きな声ではしゃぎながら、
海に駆け出して行った。
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