紅茶屋さんじゃなくて、魚屋さんみたいになってました


岡山でのポップアップで、重大なことを1つ忘れていました

食品フロアなので「帽子着用」を義務づけられていたのこと・・・

私は〝紅茶の先生〟っぽくスーツで行くことにしていて、フジコは鬼滅の刃の天元様推しなので「ド派手に行こうぜ」と張り切ってキメてきていました

そこへ課長が「ごめんね・・・紅茶の雰囲気を壊すとは思うんだけど、どうしても決まりだから」と言われ、スタッフの方も言いにくそうに「コレを被っていただけますか?」と紙でできた使い捨ての帽子を渡されました

私が「私は被り物なら何でも得意だからいいけど・・・フジコ、大丈夫?」と聞くと・・・

「いや、マコさん、大丈夫じゃないでしょ・・・なんかの罰ゲームですか?私、なんか悪いことしましたっけ?」

「そ、そうだよね・・・ごめん、食品フロアが帽子着用なの、すっかり忘れてたよ!!(笑)とりあえず、私が先に被って見せるから」と頭に乗せてみる

「マコさん・・・スーツなのに、魚屋さんみたいなその帽子が違和感なさ過ぎるんですけど!!笑」と爆笑するフジコ

「でしょ?鏡を見なくても、自分で似合ってるのがわかる・・・この帽子、まるで私のために作られたかのようになってるでしょ?」と言うと

お隣で私達のやりとりを聞いていたスタッフさんも「遠藤さん、似合い過ぎますね・・・それがそんなに似合う人、初めて見ました」と笑いを堪えている

「そうなんですよ、このコンパスで描いたかのような丸顔で、今までどんなモノでも被りこなしてきたんで・・・自分でも自分の丸さが怖いです」と調子に乗る

「私には無理です・・・せめてみなさんが被ってる三角巾とかキャップの方がよかった・・・せっかくwarmie.さんの黒ブラウスとショッキングピンクのパンツで目立ってやろうとキメてきたのに・・・魚屋さんみたいな帽子をかぶるとわかっていたら、別の服にしたのに・・・涙」とフジコ

「フジコよ、ほんとごめん!!ルールはルールだから、この帽子を渡してきた天満屋さんも悪くないし、派手にキメてきたフジコも悪くない・・・全ては〝帽子着用〟を忘れていた私のせいだから」と謝る

でも、フジコが帽子を被った瞬間に「フジコ、ごめんっ!!!笑っちゃいけないんだけど、完全に事故だわ・・・首から上と下のミスマッチが半端ない!!!!笑」と爆笑して膝から崩れ落ちる

「いや、マコさん・・・むしろ笑ってくれないと下手に慰めらる方がキツいですわ」とフジコ

「ヤダ!!フジコ、こっち向かないで!!無理!!超ウケる!!!笑」と笑い転げる

お隣のスタッフさんも堪えきれず、「すみません・・・笑」と一緒に笑い出す

泣きました・・・あまりに面白くて(ごめん、フジコ)

「私達、紅茶屋さんらしさの欠片もないね・・・大丈夫かな?笑」と笑い過ぎて涙を流している私

「もしも紅茶が売れなかったら、間違いなく帽子のせいですね・・・コレならカジュアルなシャツとか、エプロンとかの方が可愛かったですよね?」

「フジコ・・・この帽子を作ってくれてる人達や毎日被ってる人達もいるんだから、帽子をディスるのはよくないよ」と私が言うと

「いや、帽子が悪いんじゃなくて、完全に組み合わせの問題でしょ?マコさんはまだセットアップだからいいですよ・・・私なんて、リボンブラウスにショッキングピンクで、お魚屋さん帽子ですよ?完全に事故ってるじゃないですか?笑」

「ごめん、フジコ・・・でも、面白すぎるから、こっそり写真撮っていい?笑」(←面白さに勝てない人)

「そうですね、次から絶対にこうならないように戒めに残しときましょ」(←ちゃんと乗ってくれる人)

「フジコ・・・ほんとご愁傷様です・・・でも、この面白さを私だけが独り占めするのは罪以外の何物でもないわ・・・フジコのおかげで、世界中が笑顔になるよ。君は救世主だ・・・」と震えながらスマホを向ける

「マコさん・・・そんだけ笑ってもらったら、warmie.さんのオシャレブラウスも、ショッキングピンクのパンツも、そして、私も救われます・・・涙」とフジコ

「この激しいミスマッチでも紅茶が売れたら、本物だよ・・・〝雲透〟の商品力と私達の販売力が試されてると思うから、この帽子で頑張ろ!!笑」と戦意を喪失しかけているフジコを励ます

そして・・・

ちゃんと売れました・・・想定の2倍以上の結果を残すことができ、天満屋さんも大変驚かれ、そして喜んでくださいました

閉店後に「すごかったねーーー!!」と嬉しそうに来てくださった課長に向かって、「この帽子がなかったら、もっと売れてました」と真顔で答えるフジコ・・・笑

課長は「いやぁ、目立ってたよ?久し振りにあんなに売る気満々の人達を見たとフロアで噂になってたよ?笑」とフォローになってない、フォローを入れてくれる

スタッフさんも「2日間、おふたりを見ていて、こんなにも自信を持って、自分達の商品をお勧めできるのってすごいなって感動しました・・・好きなことがあるって素晴らしいなって羨ましかったです」と言ってくださいました

「お客様とお話してる時は集中してたので、帽子のこと忘れてたからだと思います・・・」とあくまで、帽子にこだわるフジコ・・・笑

帽子と服が事故案件レベルのミスマッチなのに、自信満々で紅茶を勧めていた我々の鉄のメンタルに心打たれたという意味だったのでしょうか?笑

撤収作業を終えて、宿泊先のホテルまでの帰り道、記念と戒めに撮った写真を見て、2人で爆笑

フジコが「帽子がなかったら、絶対に数字もっと伸びてました」「お客様、誰も笑われなかったのですが、気付かれてなかったんでしょうか?気付いてて、そっとしておいてくださったんでしょうか?岡山の方々、優し過ぎませんか?」と自虐ネタを繰り返してくるので、途中で笑い過ぎて歩けなくなった私は、道端にうずくまって「フジコ、もうやめて!!帽子のことは一旦、忘れよ!!笑」と叫ぶ

「いや、忘れられないでしょ?完全にトラウマでしょ?笑」とフジコ

「やめれや!!笑」と笑いギレ

「マコさん・・・でも、冷静に考えて、あの状態(帽子と服がミスマッチ)で、これだけの数字が出せたってことは、ほんと私達のブランドは世界で戦えるし、我々はやっぱり天才ですね・・・」と嬉しそうなフジコ

「そうだね!!初めましてのお客様にあれだけ喜んでいただけたら、すごい自信になったよね!!いい経験させていただけて、岡山まで来て本当によかったね!!どんな装備でも戦えるってわかったから、あの帽子もよかったね!!ツイてたね!!笑」と返す

岡山のみなさま、温かく迎えてくださって本当に本当にありがとうございました

めちゃくちゃ楽しかったです♡♡♡笑

笑い過ぎて、疲れました・・・

あまりにも面白かったので、この帽子が気に入ってしまい、記念に新品をもらって帰ってきたことはフジコにはまだ内緒にしてます

PCR検査の結果も2人とも陰性だったので、今日からまた元気よく頑張ります!!

みなさんも笑い溢れる1日を・・・

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