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「保健室からの手紙」が届いた場所へ

先月noteに投稿した「保健室からの手紙」。

実は学校に勤めている間、毎月保護者宛てに出していた保健便りのタイトルでした。

退職した今、読んでいただく対象もいなければ、出す必要もなくなったわけですが、伝え続けたい思いは変わらずある…。

そこで。

このnoteで、そっとお届けしてきた次第です。

もちろん、宛先はnoteの世界のみなさんとなり、内容も現役時代とは違うものになりましたが。

見つけて、読んでくださったみなさん、ありがとうございました。

今日は不思議な巡り合わせをひとつ、書いてみたいと思います。

「保健室からの手紙」を読んでくださった方から、こんな返事が届いたのです。

「悩む子どもたちを支援する自分たちを応援してほしい。」と。

え、私?

私はもう、介護と家事に明け暮れ、孫を愛でる毎日を過ごす普通のおばあちゃんなんです…。

そうしたら。

「頑張って活動する自分たちの心を、支えてほしいんです。」とのこと。

その活動とは、今を生きるたくさんの子どもたち、中でも学校に行くことができない子、そしてその保護者さんに居場所を提供するというものでした。

小さな団体を、ほんの数人で立ち上げたとのことです。

しかもその「ほんの数人」は、ご自身が不登校の子の親として辛い経験をなさった方たち。

悩みを抱える子どもや親の痛みとご一緒したい。
学校でも家でもない「第3の場所」として安心できる居場所づくりをしたい。
1人でも多くの人が、自分らしく幸せに生きられる世の中にしたい。

お話を聞いているうちに、私の心が、なんだか泣きたいくらい熱くなっていきました。

そう!そうなんです!
私も同じことを思っていたんです!
今までずっと。
そして今でも。
きっとこれからも。

迷うことなく、初対面の席で私は即答していました。

多分、私に求められているのは、その現場で実際に働くことではないのです。

最前線で活動する方々を「支える役割」なのですね。

「保健室からの手紙」が、こんなふうにどこかへ届くこともあるんだ…。

会ったこともない誰かと、こんなにも響き合うことにつながるんだ…。

何ができるかは分かりませんが、私に出来ることは、そういえばいつだってひとつだけでした。

悩んで、困って、立ちすくんでいる人と、せめて一緒にいること。

がんばって生きる人を支える役割。

もう私は「保健室の先生」ではないけれど、それでも…

終わりなき「養護教諭」という生き方が、なんだか退職後も続くことになりそうです。

noteの世界、おそるべし!
私の第2のステージ、今ここから始まりそうです。


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