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クラシカル教育をご存知ですか?

アメリカで密かなブームとなっているClassical Education
実は、2024−2025年度(今年の夏)から
ダブリン市にチャータースクールのクラシカル教育学校が設立されます。
Heart of Ohio Classcal School (以降HOC)
チャータースクールなので、オハイオ州からのファンドがあり
授業料は公立と同じく無料です。
今年のホームページ上入学申請ページをみると、1回目の申請は既に締め切り。
2月に入学申請を受け入れるとの詳細がありますが、抽選のようでした。
現在は4月。まだ空きがあれば?受け入れ可能とは思います。
今年からの新校のため、受け入れはK-6(キンダーから6年生まで)

コロンバス周辺でのクラシカル教育を理念とした学校は、これで2校目。
1校目は去年オープンした、
Columbus Classical Academy (以降CCA)がポラリスにありますが、こちらは完全私学でオハイオ州からのファンドはないため、授業料が別途かかります。
スクールバスもありません。
去年設立されたため、今年度2024〜受け入れはK-9(キンダーから中学3年生まで)

ミシガン州にあるリベラルアート大学の
Hillsdale College のクラシカル教育コースに沿って授業が進みます。
全米で少しづつですが、クラシカル教育のチャータースクールや私学が増えてきています。現にフロリダ州立大学はCLT(Classical Leaning Test)を大学入学時のSATの代用として受け入れるようになったばかりです。

ダブリンの方のHOCは、ヒルズデール大学のメンバー候補
ポラリスの方のCCAは、ヒルズデール大学の教育カリキュラムを使用する認可を得ている学校
ヒルズデール関連校 クラシカル教育全米マップ

どちらの学校とも、1年ごとに学年が増えていき
最終的には12th(高校3年生)までの学校となる予定。

私が読んだある記事で、
クラシカル教育の理念の一つ『個人の美徳形成』は、各個人で考え方、感じ方、捉え方が違うため何が美しいかは一つに答えが出ない。

それはそうですよね。。。
クラッシック音楽が好きな人、この曲が綺麗だと思う人
この絵が美しいと思う人、この風景が素敵だと思う人
この建築物が素晴らしいと思う人
みな感じ方が違うと思います

ただ長い歴史の中、生き残っている芸術、音楽、文学、建築は何か共通した美徳がある。そこを学ぶことで、人々の間に調和が生まれ社会も安定していく。
と書いてありました。

学び方は現在の学校システムとは違うけれど、クラシカル教育の生徒がSAT(大学入学に必要な評価テスト)を受ければ、良い点数が取れる傾向があるとか。
基礎を根本的に学ぶからかな?と思います。

日本で言う国語の英語では、多くの古典文学を学びます
美術はヨーロッパ、アジア、その他エリアのクラシカルと言われる作品の勉強
音楽も基本はクラッシック音楽中心(日本の音楽授業に近い)
歴史はギリシャ時代まで遡り、西洋文化の基盤から学ぶ
シンガポール算数(CCA)
第二外国語は基本ラテン語
パソコンやiPadなどの現代テクノロジーは使用せず、実際の本を手にしての勉強(高校になれば多少使用/CCA)
校則はアメリカの学校では厳しい(制服あり)

現在のTechを中心とし、時代風潮に合わせて学ばせているアメリカ教育とは対照的で
アメリカ的と言われる多くの学校で行われ、
子どもたちが日本と違い楽しんでいる、
パジャマデー(パジャマを来て学校へ行ける日)
スポーツデー(好きなチームのスポーツウエアーを着て行く日)
所謂⚪⚪️⚪️デーと言われるものはないかと思います。

その代わりに、クリスマスパーティー
フォーマルダイニングのマナー
社交ダンスを学んだりする機会もあります。(CCA)

英語を第二言語とする生徒への学校サポート=エイドシステムはないため、まず英語ができないと通学は難しいかもしれませんが、タイミング良くアメリカ駐在が決まり、
キンダーや小学校低学年であれば、感覚で英語も習得する傾向があるので、
もしクラシカル教育に興味があり、子どもがこのシステムに順応しそうであればHOCの入学申請締切に注意して、入学抽選を申し込んでも良いかもしれません。
CCAは私学なので学区は関係ありません。
HOAはダブリン市内にできるチャータースクールですが、ダブリン学区内に住んでいなくても通学できます。ただ、スクールバスは出ないかもしれません(情報把握していません)。

他州の既に安定したクラシカル教育チャータースクールは、定員一杯となり入学許可は抽選方式を取っているところが多いみたいです。
日本で言う、県立、国立⚪️⚪️付属大学校の入学抽選方式と似ていますね。
もし現在、希望の学区でない家に住んでいる場合も抽選に申し込んでみると言う選択肢もあります。

注意点は、アメリカの伸び伸びとした自由な校風でないため、
せっかくだからアメリカンな学校を通わせたい!と思っている親御さんは通常の公立校選択が良いかと思います。もちろん子どもにより、校風が合う合わない子がいると思います。

アメリカでここ4、5年?でクラシカル教育は広がってきたようです。
もちろん日本ではまだ知られていない教育法。
長い駐在期間となり日本の大学へ帰国子女枠で受験を考えている場合、今の段階では少し日本の大学側も困難を示すかもしれません。
ですがこの先、日本でもこの教育法が知られるようになることになるかもしれません。

新しいテクノロジー
現代っ子に合う、世の中の風潮に沿った教育とは反するクラシカル教育なので賛否両論でしょうが、

アメリカでは、時代の流れに反する教育を求める親たちが少しづつ増えている事も頭に入れておくと良いかもしれません。


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