私は 父と言い合いになっていた またか、どうしてだろうと思って 声を震わせながら抵抗していた 疑問や思う事をつらつらと話して 言い足りない感情をぶつけていた 言葉が間違っている それはおかしいだとかそういう事を言われていた 私は そうは思わない、間違っていない、と言っていた そんな風に意地を張って 自分が傷つくのをかわしていたのかもしれない と思った 父は私に教えようとしていたのだよね 正しい事を 物言いを そして私の態度を 全く子供じみている そうして新幹線に乗る
その日は 夕方、ベッドの上で泣いてみていた 顔をしかめて呼吸を乱して さっきまでの自己嫌悪にしっかり向き合って 泣いてみた 泣いてみたんじゃなくて 泣きたかった事が分かる どうしてだろうと思って空を見上げると 夕陽の空に月がうっすらと見える 泣いている時に色々と考える まるでそれは海の中に入って 陸の音の無い世界で 静かに考える時間の様な 涙の海に包まれて感覚と向き合っている様な そんな気がする 泣いている私を見る それはまるで解離のようだけど そこには確
身体はヘビーな疲れがきていて そうそれは 今日一日怒ったり泣いたり笑ったりして色づいていたから 気づいたらもうそれは温まっていた 一緒に温まっていた もう寝た方がいいよ、そうだよね 今日楽しかった事を 今日中に話したいよね 今日もわたしはわたしばっかり 友達からの連絡は途絶える ふと別の子には返信しているものを見つけた ああ、そういえば わたしは大事な時に 落ち込んでいる時に 話したい、わたしと話そう と 思われる事のない人間だということを思い出す 独りで強くいなければ
この小さな部屋で 君と二人 守っていた心の奥にある気持ちを知る 見えなかった顔を知る 朝、わたしは音符を出す 昨夜の事をこれでもかと掻き消す程に音符を出す こんな人でいる自分が嫌い こんな人になる自分が嫌い 塗り替えて 塗り替えてよ この自分をと思い 取手のついた白い四角に向かう 君は静かに起き上がり ぽつぽつと話し出す ああわたしはいつまでこんな事を繰り返すのか わたしの身体ではこのような記憶が 何度もリフレインされている 所詮わたしのこの回路からの発露は演出でし
私は今も 過去も 全部通して 幸せだなと思う 将来でも来世でも同じ様に言っているんだと思う どんなに近くにいても どんなに相手を知っていても 観ている景色は全く違う事もあるかもしれない 将来、こんな事を言っている大人になりたくない っていう大人になっているかもしれない 自分を受け入れたり 相手を受け入れたり なんて 私にはおこがましい そのまんまで居られるように 居て気持ちのいいように 過ごせるように そしてこれからそのまんまの私達を 抱きしめて 超えていけるように すれ
急いでいたからもっと近いルートがある事に気づけた 怒っていたから笑えることに気づけた 話していないから帰ったら何話そうかなとワクワクできる 私がはっきりと怒ったからきみもはっきりと怒った そうやって愛おしい時間が沢山増えていくのかな 君も、自発的に、そう思う時間が増えますようにと 私は思うよ なんて書いたのを見る朝に思う事 また今日も昨日の話を、 いじわるな事を言った昨日を、 自分を新しく嫌いになりそうな昨日を、 自分を新しく好きになりそうな昨日を、 意味もなく意味あり
東京都中央区日本橋を歩いていたら 桜の花がひらひらとゆっくり舞っていた スローモーションの様だったよ わたしはちょうどその時イヤホンで愛燦燦を聞いていたものだから 思わず姿勢を正して風切って歩いていたよ あ、そういえば昨日の事なんだけどさ ライブ後に外から帰ってきた君の背中を トイレのドアの前で後ろから見ていたんだよ ぎこちなく乗ろうとする君 新宿駅に向かおうとひたむきに歩く君の背中を 人に紛れながら後ろから見ていたんだよ 大きなリュックを前に背負い背中にギターを背負う君 ぽ
結局わたしはいつもの思考回路に落ちるんだろうかと考えていたらあの子の事や携帯の充電の持ちの悪さが気に掛かって 自分はさておいていこうとしてしまう だけどそれではまた同じ事の繰り返しになるんだよ、がんばれがんばって自分のことをしっかり見つめてみろ、ほら、いいところだって沢山あるだろう?? ああそうだったな、自分の事を自分で納得させたかったんだな、 だから何かを創り続けたいんだな おにぎりが食べたいんだな ああそうそう、おにぎり。 最近進化したんですよね、1人分をお家で作っていた