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#03 個別銘柄分析(5991 日本発條)

すっかり前回の銘柄分析から時間が空いてしまいました。
仕事や出張、人に会う機会が先月から非常に多く。と、言い訳ですね。
継続するように頑張ります。

今回の個別銘柄分析は、5991 日本発條です。
車にまつわる部品を主に作っている会社で、好きの私でも知らなかった銘柄ですが、ネットサーフィン中に知りました。

事業内容、業績、株価動向の3つに分けて確認していきましょう。



どんな会社?(事業内容)

身近な会社ではないので、どんな会社?何屋?という感じかと思いますので、主な事業内容からご紹介します。

世界トップのばねメーカー、通称ニッパツ。

懸架ばね(コイルばね、板ばね、スタビライザ)、シート(自動車用シート、シート部品)、精密部品(自動車用精密ばね、HDD用機構部品)、産業機器の製造・販売。自動車分野(懸架ばね、パワートレイン、制動装置、シート、内・外装製品、電動車向け製品)、情報通信分野(HDD関連製品、電子部品関連)、産業・生活分野(プラント関連製品・ばね機構品・配管支持装置、ゴルフシャフト)に供給。自動車の懸架ばね・磁気ヘッド用サスペンションは世界トップエンジン用バルブスプリングは世界トップクラス

SUBARU車の自動車用シート生産は全世界90%以上。電動車向けモーターコア、金属基板、半導体プロセス部品(シャワーヘッドユニット、ヒータ)の販売を推進。2012年トープラ、日発販売を完全子会社化。2012年仏自動車部品メーカーのフォルシアと提携。2019年半導体プロセス部品専門工場を新設。

主要取引先はSUBARU、日産グループ、トヨタグループ。

マネックス銘柄スカウターより

簡単に言うと、「バネ」屋さんです。
なんと、世界のクルマの4台に1台は、ニッパツのバネが使われているそうです。

公式サイトより

バネは生活のあちこちに潜んでいます。
車はもちろん、シートやベッド、勝手に閉まるドアのようなアナログなイメージのもの。これはイメージがしやすいと思います。
そして、国内のクルマの5台に1台は、ニッパツのシートが使われているそうです。

公式サイトより

余談ですが、車のシートは様々な要素から作られていて、座り心地、質感はもちろん、耐久性、疲労軽減、衝突安全などなど、日常生活で触れるものですが、私達では想像できないくらいのあり得ない高い要求要件をクリアしている、超優秀な製品です。

実はそれだけでなく、パソコンやサーバーに使われているHDD(ハードディスク)などの精密機器にもバネが使われています。
なんとここでも、世界の約半分のハードディスクにニッパツのバネが使われているそうです。

公式サイトより


国内の金属基板でもトップシェア(30%以上)を誇っている、半導体関連と言っても良い企業です。

公式サイトより

それ以外のトピックとしては、
・日本の自動車等OEM 11社と取引
・欧州、北米の主要な大手自動車メーカーとの取引
・半導体製造装置メーカー世界シェアトップ5のうち、3社と取引

円安=自動車
半導体=需要旺盛
と、魅力的な事業内容で、ニッチトップ企業でもあります。

いや、ホント。日本の製造業は優秀で誇らしい会社がたくさんあって、調べているだけで楽しい♪


業績

会社四季報によると、

【連続最高益】前期4期ぶり黒字化した懸架ばねは価格改定でさらに改善。精密部品やHDD部品好調、半導体部品は下期回復見込む。シートが台数減、開発費増あるが営業増益。為替差益見込まず。株売却特益。

【設備投資】今期は前期比約4割増、金属基板の増産投資実施、モーターコアとともに電動車向け部品の拡大図る。配当性向3割超へ拡大、自己株取得の継続実施も検討。

いい感じですね。

実際の業績は、コロナ禍で自動車生産が減った影響からか、下がりましたが順調に回復しています。配当もぐんぐん増えています。

四季報オンラインより

キャッシュフローは、設備投資などに積極的につかっている見えます。

株探より

財務状況も順調。

株探より

従業員数は一度大きく減りましたが、直近増えてきています。
採用にも積極的と見て良いと思います。

マネックス銘柄スカウターより

1人あたりの業績は、従業員数と反比例するように右肩上がりで、2024年3月期はコロナ前を上回る予想です。

マネックス銘柄スカウターより

売上セグメント構成は、想像以上に精密部品があり、シート屋さんであることがわかります。もっとバネ屋さんかと思ってました。

マネックス銘柄スカウターより

業績にはシートが大きく寄与しているようで、売上の伸びは、精密機器が増えているのではなく、自動車関連が寄与しているようです。

マネックス銘柄スカウターより

同業比較をしても優秀であること、時価総額規模も飛び抜けています。

バフェット・コードより


株価動向

まずは現状を確認しましょう。

株探より

割安銘柄で、時価総額も大きく、配当利回りも高い。信用倍率も高くなくて需給も良さそうです。日々の出来高は30万株前後。決算時に200万株超となる傾向です。

日足チャート

株探より

5月中旬からの調整が終わり、良い感じに右肩上がりに回復してきています。

週足チャート

株探より

週足でも反転しているように見えますし、移動平均線も右肩上がりを維持していますし、乖離もなく順調です。

想定為替レートが、ドル円で145円。現状161円と大きく乖離しているので、為替差益が大幅に出ると想定すると、今とても割安ですね。

まとめ

・自動車のシート、バネ、精密機器のバネのニッチトップ企業
・円安メリット銘柄
・割安
・業績推移も上々

私は、25日移動平均線を損切りラインとして、打診買いをしました。
1700円までの間に500株買いたいと思っています。
目標株価は、前回高値の時のPER12倍にちょっと足して、PER14倍の2500円付近を想定しています。


最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。
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投資は自己責任です。
私の分析を真に受けて損失を被ったとしてもお助けすることができません。
ご自身での判断にて投資判断をお願いします。

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